最終更新日: 2024年05月29日
オリジナルパーカーを作成しよう!刺繍の魅力を徹底解説!
オリジナルパーカーを作成する際に、デザインをプリント加工するか刺繍加工するか迷う方は多いのではないでしょうか。
それぞれの特徴や魅力はさまざまです。
そこで今回は、刺繍加工の魅力を紹介します。加工方法に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
オリジナルパーカーのプリント方法
デザインが同じでもプリント方法によって、オリジナルパーカーの仕上がりが異なります。
ここでは、デザインのプリント方法を紹介します。
インクジェットプリント
インクジェットプリントとは、家庭用プリンターと同じ仕組みです。
圧力や熱を加えてインクを微粒子にした後、デジタルデータをそのままパーカーの生地に印刷する方法です。
インクジェットプリントの特徴は以下の通りです。
■再現性が高い
色を直接生地に噴きつけるので、色やデザインの再現度が高いです。
複雑なデザインでも、高品質に仕上がります。
■何色使っても値段は一律
通常の印刷では色ごとに版を作る必要があります。
色を使えば使うほど値段が高くなると言うわけです。
しかし、インクジェットは版が不要なため、何色使っても値段は変わりません。
■少量生産に向いている
インクジェットプリントは、1枚だけのデザインや1枚ずつ異なるデザインのプリントには向いていますが、同じデザインを大量生産する場合には向いていません。
シルクスクリーンプリント
昔からある定番の印刷方法で、お店で販売されている洋服やイベントグッズなどに使われることが多いです。
穴の開いた版を作り、インクを流してプリントします。
シルクスクリーンプリントの特徴は、以下の通りです。
■アパレル商品のようなクオリティ
アパレルメーカーが採用しているプリント方法だけあり、シルクスクリーンはハイクオリティな仕上がりを期待できます。
インクが生地深くまで沈まないため、濃い色の生地に薄い色をプリントしても発色の良い仕上がりになります。
また、シルクスクリーンで使用されるインクは色褪せにくく、耐久性が高いです。
繰り返し洗濯しても剥がれにくい性質を持っているため、長期的に着ることができます。
■大量生産に向いている
企業や学校のイベントなどでオリジナルパーカーを大量生産しなければいけない場合にぴったりのプリント方法です。
色ごとに版が必要ですが、一度版ができてしまえば同じデザインである限り何百枚も作成できます。
作成する枚数が多ければ多いほど、お手頃になるプリント方法です。
■色数が多いと値段が高くなる
シルクスクリーンプリントは少量生産と使う色数が多いデザインには向いていません。
版は1色ごとに製作するため、色の数が多ければ多いほど版の数も多くなり、その分コストがかかります。
■特殊なデザインはプリントできない
版を使ってプリントするため、シルクスクリーンプリントではグラデーションや半透明化処理などのような特殊なデザインはプリントできません。
昇華転写プリント
昇華転写プリントとはあらかじめ専用の紙にデザインをプリントして、印刷物を熱で気化して生地にデザインを染め込む印刷方法のことです。
インクジェットと同じく版を使う必要はないので、大量生産より少量生産に向いています。
■発色が良い
昇華転写プリントの最大の魅力は、デジタルデータに限りなく近い色合いを再現できることです。
グラデーションや写真の印刷を得意とし、色が生地に染み込むため、自然な仕上がりを期待できます。
■ひび割れがない
インクが生地に染み込むため、耐久性が非常に高いです。
洗濯してデザインが剥がれたり、プリントがひび割れすることもありません。
■ポリエステル素材だけプリントできる
昇華転写プリントの弱点は、天然素材やナイロン生地のアイテムには印刷できないことです。
ポリエステル素材のみ印刷可能で、ユニフォームなどに向いています。
■アイロンや乾燥機が使えない
昇華転写プリントは熱を利用して生地に印刷するため、アイロンや乾燥機にかけると熱が再び気化して色落ち、もしくは他の衣服へ色移りする可能性があります。
刺繍
刺繍はさまざまな糸を用いて、布地の表面にロゴやデザイン画を縫い表す加工方法です。
刺繍ならではの高級感と立体感のある仕上がりを期待できます。
刺繍加工の魅力とは
オリジナルパーカーを作成する際、大きく分けてプリント加工と刺繍加工の2種類があります。
ここでは、刺繍加工の魅力を紹介します。
耐久性が高い
プリント加工よりも縫い付ける刺繍の方が耐久性に優れています。
プリントのひび割れや色落ちを心配する必要もないため、洗濯を繰り返してもデザインが崩れにくいです。
耐久性が高いことから、作業着やスポーツウェアなどにも刺繍加工はおすすめです。
着る人を選ばない
刺繍加工はプリント加工に比べて、立体感や高級感のある仕上がりになります。
ワンポイントでも十分存在感が出るため、シンプルに着こなしたい場合にも向いています。
性別や年齢問わず、刺繍加工のアイテムは幅広い方が着用できます。
デザインの自由度が高い
刺繍はデザインが決められたものを使用しないため、よりオリジナリティに溢れたオリジナルパーカーを作成することができます。
プリント加工と刺繍加工の違い
プリント加工と刺繍加工は、作成の仕方だけでなくコスト面や耐久面など、さまざまな面で異なってきます。
そのため、加工方法に迷った場合は、どちらがニーズを満たすのかで決めるようにしましょう。
耐久面
プリント加工は印刷のため、洗濯によって色落ちやひび割れが発生する場合があります。
それに対して刺繍加工は、洗濯で色落ちしたり傷んだりすることが少ないです。
デザインの幅
プリント加工は生地の上から印刷しないといけないため、場所によっては印刷できない場合があります。
それに対して刺繍加工は、糸でデザインを表現するため、基本的に場所の制限がありません。
コスト面
基本的にはプリント加工の方が刺繍加工よりも費用を安くおさえることができます。
大量生産の場合は注文枚数によって値段が変わるため、事前に確認しておきましょう。
生産性
プリント加工はデザインが決まれば、後はプリントするだけなので一つのデザインで大量生産したい場合はプリント加工がおすすめです。
刺繍加工は一つ一つ丁寧にデザイン画を縫うため、大量生産には向いていません。
また、プリント加工よりも刺繍加工の方が納期まで時間がかかる場合が多いです。
存在感
存在感のある仕上がりにしたい場合は、刺繍加工がおすすめです。一針一針を縫っているため、光沢感や重厚感などが出ます。
それに対して、プリント加工は刺繍加工と比べると高級感や立体感が劣ってしまいます。
刺繍の種類
刺繍と一口に言っても、刺繍糸やステッチによって仕上がりが異なります。
ここでは、刺繍糸とステッチの二つに分けて種類を紹介します。
刺繍糸
■25番糸
25番糸は6本の糸が1つの束になっている刺繍糸です。
数多くの作品で使用されているため、刺繍糸の中でも人気と言えます。
実際に使用するときは、6本の中から自由に引き出して使うため、好きな太さにできるのが魅力です。
■12番糸
12番糸は5番糸よりも細く、25番糸よりも太い刺繍糸です。
細いため、細かい部分の刺繍や繊細な表現におすすめ。
■5番糸
5番糸は太くてしっかりとした刺繍糸です。
刺繍するときにはそのまま使うことが多く、ボリューム感を出すことができます。
■ウール
ウールの刺繍糸は太くてしっかりしていることが特徴です。
ウール刺繍糸で刺繍することで、立体感のある作品に仕上がります。
■シルク
シルクの刺繍糸は、高級感のある光沢が特徴です。
上品さがある仕上がりにしたい場合におすすめ。
■リネン
リネンの刺繍糸は、柔らかくて自然な風合いが特徴です。
ナチュラルな雰囲気に仕上げたい場合におすすめ。
■レーヨン
レーヨンの刺繍糸は、艶や滑らかさを兼ね備えています。
発色が良く、色を多く使うデザインを刺繍するときにおすすめです。
ステッチ
■ランニングステッチ
ランニングステッチとは、ぐし縫いや波縫いとも呼ばれています。
洋服の縫製にも使われることが多く、自分で縫製する場合でも挑戦しやすいです。
■バックステッチ
バックステッチとは刺繍で線を縫うときによく使うステッチで、ランニングステッチとは違い、縫い目に間隔がないのが特徴です。
イニシャルなどの文字や絵を縫うことができます。
■アウトラインステッチ
アウトラインステッチはバックステッチと同様に、線を縫うときに使えるステッチですが、立体感が出ることが異なる点です。
縫い目が少しロープのように見えます。直線でも使えますが、曲線を描きたいときにも使うことができます。
■チェーンステッチ
チェーンステッチはその名の通り、チェーン・鎖のような模様をしているのが特徴です。
他のステッチとは違って少し独特な印象があり、デザインを縁取ったり、強調したりするときに使えます。
■サテンステッチ
サテンステッチは表面にツヤが出るようなデザインが特徴です。
ツヤを持たせたい、立体的にしたい場合におすすめ。
「自分で刺繍を施してみたい!」という方はこちらのコラムがおすすめです。
刺繍のやり方やおすすめの刺繍デザインなどを紹介していますよ。
Tシャツに刺繍!?デザインの方法や刺繍の施し方をご紹介|オリジナルTシャツのUP-T
まとめ
今回はオリジナルパーカーのプリント方法、刺繍の魅力や種類を紹介しました。
刺繍加工はプリント加工よりも費用がかかりますが、高級感や立体感のあるパーカーに仕上がります。
使用する糸やステッチの種類でも仕上がりは異なるので、ぜひ本記事を参考にして理想のオリジナルパーカーを作成してみてくださいね。
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