最終更新日: 2024年05月10日
【生地ごとに印刷方法を変更?】Tシャツプリントは同じじゃない
なんでTシャツのプリント方法によって値段が変わるんだろう?
そう考えたことはありませんか?
オリジナルでTシャツを作るとなるとなにもかも、Tシャツ作りに必要な工程は選ぶことができると言っても良いでしょう。
では、選べるとしたらどんな印刷方法を選んだら良いのでしょうか。
本記事では、オリジナルTシャツに用いられる印刷の方法をまとめています。
これからTシャツを作る方で印刷の方法に迷っている方は必見ですよ。
オリジナルTシャツに用いられる印刷方法は4種類
オリジナルTシャツに用いられる印刷方法は会社によって全く異なりますが、4種類と言われています。
印刷方法は知っておくだけで、注文時にも知識として役立つだけでなく、どんなTシャツを作りたいかと考えるときにも想像することもできるようになるため、大変役立つ知識です。
Tシャツで用いられる4種類の印刷方法を紹介します。
1枚だけ作るなら『インクジェットプリント』
大量にTシャツを作るのではなく、1枚だけ個人用に作るのであれば製版代の必要がない「インクジェットプリント」がおすすめです。
インクジェットプリントの特徴は、Tシャツの生地に直接インクを吹きかけて印刷するため、鮮やかでありつつ、柔らかい手書きの雰囲気を表現できる印刷方法です。
メリットは3つ。
- インクを直接使うためデザイン部分がごわつくことなくなめらかであること
- 写真やデザインの色の通りに着色できることからフルカラーもグラデーションも自由自在
- 1枚から作成可能で他のプリントに比べて費用を抑えられること
以上の3点がメリットと言われています。
自由自在にデザインができるからこそ、さまざまな表現ができるためデザインの幅も広がるというもの。
つまり「個人的にTシャツを作りたい人」や、「デザインの色に妥協をしたくない」という人には、最適な印刷方法なのです。
Tシャツプリントの定番は『シルクスクリーンプリント』
Tシャツプリントといえば「シルクスクリーンプリント」と言われるほど、浸透している印刷方法です。
シルクスクリーンはデザインの色数に応じて製版代がかかることから、1枚で作るよりも複数枚で作る方が大変安く作成できる特徴を持っています。
大量発注によって、1枚あたりのコストが安くなるのも「製版」があるからなのです。
特徴といえば、耐久性や仕上がり具合が抜群なところや市販と変わりない本格的な仕上がりに作れるところでしょう。
また使用できるインク色の幅が広く、金や銀、蛍光色なども利用可能です。
Tシャツを大量に作りたいというときには「シルクスクリーン」を用いてTシャツ作成をすると低コストに作れますよ。
素材を選ばずフルカラーで印刷できる『熱転写プリント』
熱転写プリントは、Tシャツに直接プリントをしないタイプの印刷方法です。
専用シートにデザインを印刷し、このシートをプレス機にかかる負荷と熱でTシャツに転写をします。
このときの転写により、Tシャツ生地にデザインを印刷できるのです。
アイロンでの転写をやったことがあれば、その方法と仕組みは同じです。
全く同じことを、大きな機械で行うため、転写速度も速く、品質ももちろんのこと、転写の仕上がりも丈夫といえるでしょう。
鮮やかな発色で印刷をしたいなら『昇華転写プリント』
プロにおまかせする転写方法は2つあるのです。
1つは、丈夫で品質がとても良いのが売りの熱転写プリントで、もうひとつは昇華転写プリントです。
昇華転写プリントは、どこでも特徴としてあげられることは「とても鮮やかである」ということ。
そして熱転写とは全く異なるタイプの転写で、シートを貼り付けることはせず、熱でインクを気化させてTシャツ生地を染める転写方法です。
シートを貼り付けないで直接染めることから、インクが気化して馴染んだことによりひび割れするという劣化が起きず、耐久性がかなり強いことも昇華転写プリント方法の特徴といえるでしょう。
また、昇華転写で印刷をする場合には特殊のインクを使うため、ポリエステルの生地100%以外には使用することができません。
ドライTシャツでビビットなデザインを印刷したいときには昇華転写プリントをおすすめします!
他にもできる印刷とは一味違う個性的な印刷方法がある
さまざまなTシャツ作成会社で取り入れられている印刷方法じゃ納得できない!!
もっと個性を表現したい!自分だけのオリジナルTシャツで、他のオリジナルとは桁違いにおしゃれなTシャツを作りたい!!!
という場合には、もちろんあまり一般的ではないですが印刷方法が他にもあります。
本項では2種類をピックアップして紹介します。
個性を重視したいなら刺繍(ししゅう)
刺繍での印刷は、殆どの場合が「帽子へのデザイン」として用いられていますが、生地が厚めであればTシャツなどの衣類にも使用できる印刷方法なのです。
プリントとは異なり、高級感を出したいというときにも最適な刺繍での印刷方法は、ちょっとしたギフトにも最適といえるでしょう。
刺繍印刷でのメリットは3つあります。
- 刺繍独特の感覚と高級感を引き立たせることができること
- インクではないからこそ洗濯をしても色落ちの心配がないこと
- ジーンズや帽子、など生地に関係なくどんなアイテムにも刺繍ができること
など、インクではない「刺繍」だからこそできるメリットが多いのです。
つまり、周りと一味違う個性を引き立たせることができる刺繍風の印刷は、「個性」を重要視しているデザインには最適とも言えるでしょう。
刺繍印刷をする場合に、ひとつだけ注意することは「薄い生地で刺繍をしてしまうと、詩集周りの生地が薄くなってしまうこと」です。
生地は厚めにすることをおすすめします!
自作で刺繍デザインを施す方法についてはこちらのコラムで詳しく解説しています。
「刺繍デザインに興味のある方」「自分で刺繍に挑戦してみたい方」はぜひご参考ください。
Tシャツに刺繍!?デザインの方法や刺繍の施し方をご紹介|オリジナルTシャツのUP-T
目立つ印刷にしたいならカッティング転写、カッティング圧着プリント
目立つ印刷にしたいならカッティング転写や圧着プリントだと納得のいく仕上がりになるでしょう。
カッティング転写や圧着プリントは、製版が少なくてもできる印刷方法で仕上がりが大変美しくなるというタイプです。
また、シルクスクリーンでは、撥水性のあるジャンパーなどには印刷ができなかったのですが、カッティングの転写、圧着プリントは「転写」と「圧着」だからこその品質と、仕上がりになるのです。
きれいな仕上がりをキープさせ、素材を選ばずに印刷をしたい、色抜け、落ちを避けたいというときはカッティング転写やカッティングの圧着プリントが適しています。
【全て同じとは限らない?】印刷方法は素材によって選ぶと適度に良い
印刷方法が選ぶとなった際に、素材での向き不向きは考えずに安いから、単品の注文だからといつも同じ印刷方法を選んでしまう方もいるのではないでしょうか。
オリジナルTシャツといえど、向き不向き、洗濯をしてから劣化をする生地のことなど、作る前から「作り終わって着用しているときのこと」を考える必要があるといえるのです。
つまり、生地の情報をある程度理解しておくだけで今後、印刷をする際に「素材の向き不向き」から検討をすると、オリジナルTシャツとしての品質をキープできるようになるのです。
オリジナルTシャツで主に使われている素材をもとにまとめた表が次の通りです。
素材 |
シルクスクリーン |
デジタル転写 |
昇華転写 |
カッティング |
インクジェット |
綿 |
○ |
||||
ポリエステル |
△ |
○ |
|||
合成繊維 |
○ |
||||
生地薄め |
○ |
△ |
○ |
全体的にどれでもできないことはないのですが、向き不向きはあります。
5.0以下のオンス(生地の単位)で薄めのTシャツで生地に負担がかかるような印刷方法だと、デザイン周りが不自然となってしまったり、どんなに品質が良くても不向きの場合だと良いものも保たなくなるのです。
注文をする前に、どんなデザインを作るかというときに「全て同じ印刷方法」で注文を決めるのではなく、生地に沿った合う印刷方法でTシャツを作るようにしましょう。
UP-Tにある印刷方法はシルクスクリーン・インクジェットプ・昇華転写など
UP-Tでの印刷はシルクスクリーンとインクジェットプリント、そして昇華転写のプリントの3種類での印刷方法があります。
これら全ての印刷方法は先程解説したタイプの印刷ですが、唯一「Up-T」でしか作れない仕上がりの秘訣があるのです。
他のTシャツ業界にはないインクジェット機械、が計28台と、最高峰が2台、そして特別な機能をつけられる機械が6台もあり、「日本一」と言われています。
また、オリジナルTシャツの業界の歴が最も長いのも弊社UP-Tなのです!
他にもISOに登録している品質を保持しているからこそ、安心安全で信頼できる仕上がりともいえるでしょう。
ISOとは?
ISOとは、一定の水準をクリアした品質にのみ名乗る資格を与えられるいわゆる信頼的情報のひとつです。
オリジナルTシャツ業界では、UP-Tが初めての登録であり、今までは精密機器や車などで主に付与されている情報でした。
オリジナルTシャツ業界で登録をすることで、ネットで注文をすることが前提であるからこそ「信頼情報」として効果的!
世界的な規模でと審査をしているからこそ全世界で通用すると言っても良いでしょう。
【まとめ】UP-Tで注文をすると安心の品質での完成ご納品!
本記事ではTシャツプリントの印刷方法についてまとめました。
Tシャツによっては向き不向きの印刷があり、それぞれの目的や理想に応じてあえて変えてみるということも「オリジナルTシャツ」ならではですよね。
これからオリジナルTシャツを作る際にはTシャツの形やデザインだけでなく、生地の素材、印刷方法にも視野を広げてみると、尚完成度の高いTシャツを作ることができるでしょう。