最終更新日: 2024年07月27日
ポリエステルとポリウレタンの違いは何?それぞれの特徴・欠点を理解しよう!
「ポリエステル」と「ポリウレタン」、名前のよく似た素材の違いをどこまで理解していますか?
特に衣類や寝具のように体に触れるものを選ぶときは、この違いがとても重要になってくるんです。
そこでコチラの記事では、ポリエステルとポリウレタンの素材の違いとそれぞれの特徴を、利点と欠点に分けて詳しく解説。
これまであまり気にせず柄や色、形だけでアイテムを選んできたという人は、この機会に正しく理解しましょう。
素材の違い・欠点を理解するメリット
衣類や寝具には、「タグ」がついており、その素材と洗濯表示が必ず明記されているもの。
当たり前ではあるのですが、素材にはそれぞれ特徴、利点・欠点があります。
例えばTシャツひとつ取っても、「ポリエステル100%」なのか「ポリウレタン混合」なのかによって、得られる効果が異なります。
購入前にきちんとそれぞれの違いや欠点を知っておくことで、使い分けがしやすくなり、また衣類の寿命を延ばすことができますよ。
ポリエステルの特徴
ポリエステルとは、石油や天然ガスを由来として作られた合成繊維。
蚕の繭から作られるシルクや、羊の毛から作られるウールのような天然繊維に似せて作られたものですが、比較的安価で優れた機能を持っています。
また、ポリエステルは機能加工もしやすいので、天然繊維を組み合わせれば双方の長所を生かすことができ、さまざまなニーズに対応させることができます。
ポリエステルの利点
ポリエステル素材には主に4つの利点があります。
- 速乾性
- 耐久性
- 変色に強い
- 保管しやすい
以下、順番に詳しく解説していきます。
●速乾性
ポリエステルと言えば、とにかく速乾性があるのが特徴。
原材量に石油が使われていることから、生地の繊維の中に水が入りにくく、汗や水が生地に触れてもすぐに拡散し蒸発します。
乾くのが早いので、汗をかいても不快感が少なく、快適な着心地・触り心地をキープ。
雨が多い時期の部屋干しや洗い替えがないときでも、洗ってまたすぐに使えるのも嬉しいポイントです。
●耐久性
摩擦に強いため、お洗濯後の型崩れの心配が少ないという耐久性の良さがあります。
天然繊維である綿に比べると肌触りや吸水性こそ劣りますが、他の素材に比べると繊維が丈夫なので切れにくいです。
何度も繰り返し洗濯するとどうしても劣化が早くなってしまうので、耐久性は非常に重要。
さらにポリエステルには、元の形状を保つ性質もあるため、シワになりにくく、アイロン掛けの必要もありません。
●変色に強い
ポリエステルはスポーツウェアに採用されることも多いのですが、その理由の1つが変色のしにくさにあります。
野外でスポーツを行う場合、避けては通れないのが太陽の光です。
ですがポリエステルは光を通しにくく、紫外線を遮る性質を持っている繊維。
光の影響を受けにくいため、野外で長時間かつ高頻度で使用していても変色しにくいのです。
● 保管しやすい
原材量に石油を使用していることは、虫が寄り付きにくいという保管のしやすさにも繋がります。
長期間タンスの中で保管しても虫喰いの心配が少なく、防虫剤による変色の影響も受けにくいことから、いざ必要になったときすぐに着用することができますよ。
もちろん既述の「シワになりにくい」という点も、保管しやすい理由の1つです。
ポリエステルの欠点
良いとこづくめように感じるポリエステルにも欠点があり、以下の6点が挙げられます。
- 毛玉ができやすい
- 静電気を帯びやすい
- 熱に弱い
- 綿に比べると肌触りが劣る
- 臭いや汚れを吸着しやすい(汚れが落ちにくい)
- 漂白しにくい
汗や水をすぐに乾かしてくれる一方で、汚れを吸着しやすいという特徴も持ち合わせているため、「こまめに洗濯する」「洗浄力の強い洗剤を使う」「汚れのひどい洗濯物とは分けて洗う」などの工夫が必要です。
ポリウレタンの特徴
ポリウレタンはウレタン素材が配合された化合物。
「スパンデックス」「エラステイン」「PU」とも呼ばれており、液状や個形など形を変えることで、さまざまな商品に使われています。
ポリエステルと共通して言えるのは、糸状にして綿などの異素材と組み合わせることで双方の良さを生かすことができるという点です。
ポリウレタンの利点
ポリウレタン素材には主に3つの利点があります。
- 伸縮性
- 軽い
- 衝撃強度がある
以下、順番に詳しく解説していきます。
●伸縮性
ポリウレタン素材最大の特徴といえば、ズバリ伸縮性の高さ。
そもそもポリウレタンは、天然ゴムの代替品として開発された素材であるため、ゴムのような柔らかさがあり、元の長さの約6倍の保持が期待できるほどの伸縮性があります。
混紡して使うことができるので、ポリエステルや綿などのような伸縮性のない他の素材に3~5%ほどポリウレタンを混ぜるだけでも、着心地の良いストレッチ性の高い生地にしてくれます。
●軽い
ポリウレタンの魅力はその軽さにもあります。
動きやすい仕事着やスポーツウェアを探している人は、ポリウレタンが使われているものを選んでみるのも良いでしょう。
さらに、荷物を極力軽くしたい旅行時の着替え用の衣類としてポリウレタンのものを選ぶのもおすすめです。
●衝撃強度がある
ポリウレタンは衝撃強度も持ち合わせています。
丈夫な繊維なので、縦や横の引っ張りに強い、ちぎれにくい、摩擦に強いという非常にタフな一面を持っています。
ポリウレタンの欠点
ポリエステルにはない魅力を持ったポリウレタンですが、同じように欠点があり、主に次の5点が挙げられます。
- 劣化しやすい(寿命が短い)
- 水に弱い
- 熱に弱い
- 紫外線に弱い
- 脱色しやすい
弱点が多いポリウレタンは洗濯時と乾燥時に注意が必要。
ポリウレタン素材の衣類をできるだけ長く良い状態で使いたいのなら、洗剤はおしゃれ着洗いを使用してネットに。
色移りしないように色の濃いアイテムとの洗濯は避け、脱水時間は短めが良いでしょう。
干すときは、直射日光を極力避けた風通しの良い場所や室内干しがおすすめ。
さらに保管時は除湿剤などを入れて湿気防止対策をするのがベストです。
この手間の多さも、ポリウレタンの欠点と言えるかもしれません。
ポリエステルとポリウレタン結局どこが違う?
よく似た名前を持つ「ポリエステル」と「ポリウレタン」という2つの素材。
どちらも機能性の高い合成繊維ですが、それぞれ特有の利点・欠点があることが分かりました。
では結局のところ、どこにどう違いがあるのでしょうか?
最後に細かく比較していきます。
ポリエステルの方が防水性が高い
ポリエステルとポリウレタンの明確な1つ目の違いは、防水性です。
繊維の中に水が入りにくく汗や水が生地に触れてもすぐに拡散し蒸発するポリエステルに対し、むしろ水に弱いのがポリウレタン。
雨や汗などで濡れたまま放置してしまうと、加水分解が始まり劣化してしまうため、できるだけすぐに拭き取ったり乾かす必要があります。
ポリエステルの方が耐久性が高い・寿命が長い
ポリエステルとポリウレタンの明確な2つ目の違いは、耐久性です。
高い耐久性を持つポリエステルに対し、ポリウレタンは水・熱・紫外線など弱点がいっぱい。
一般的にポリウレタンの寿命は2〜3年と言われており、使っていくうちに生地から繊維が飛び出てボロボロになることがあります。
また注意すべきなのは、この寿命は使用してからではなく、製造されてからの年数であるという点です。
ポリウレタンの方が伸縮性がある
ポリエステルとポリウレタンの明確な3つ目の違いは、伸縮性です。
ゴムのような柔らかさを持ち伸縮性のあるポリウレタンに対し、ポリエステルはむしろ伸びない素材。
ポリエステルでも伸びる印象を持っている人もいるようですが、これは生地の作り方が工夫されているからです。
ポリウレタンの方が活用シーンが広い
ポリエステルとポリウレタンの明確な4つ目の違いは、活用シーンです。
どちらもその特徴を活かして幅広く使われていますが、多様性で言えばポリウレタンの方が上。
ポリエステルは、ワイシャツ、セーター、スポーツ用のユニフォームなど主に衣料品に使われている一方で、ポリウレタンはその軽さから断熱材やスポンジの原料、革製品に似せた合成皮革のコーティング素材、スマホケース材料としても使われます。
特にポリウレタンで作られているスマホケースは今人気のアイテム。
その魅力についてはコチラの記事で紹介していますので、ぜひチェックしてみましょう!
▶︎TPUケースってなに?メリット・デメリットなど素材について徹底解説!
素材にこだわってオリジナルTシャツをUP-Tで作ろう!
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例えばUP-TのドライTシャツは、吸汗性と速乾性に優れたポリエステル・メッシュ素材を使用。
カラーは全50色、サイズは全12サイズから選べて、好きなようにデザインすることができますよ。
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まとめ:素材の違いを理解して有効活用を!
ポリエステルとポリウレタンの違い、それぞれの利点・欠点について紹介してきましたが、いかがでしたか?
素材それぞれの向き不向きを理解し、特徴を生かして有効活用していきましょう。
また、素材を生かしたオリジナルTシャツをUP-Tで作りたい人は、詳しい注文方法や価格を下記のリンクをチェック!
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