最終更新日: 2024年06月30日
【意外と知らない】丈詰めの基礎知識!知らなきゃやばい?
「自分は背が小さいから買い物に行ってもなかなか合うズボンが見つけられない」「同じ身長の友達は足元がスッキリ見えてるのになぜか自分の足元は…」そんなふうに一度は思ったことがあるという方は少なくないのではないでしょうか?
市販のズボンは後から短くすることはできても、長くすることはできません。
そのため各メーカーは販売するズボンの丈の長さを、平均より背の高い人に合わせて決めることが多くあります。
「では小柄な私はどうすればいいのか?」答えは簡単、丈詰めすればいいのです!
本記事ではズボンの裾上げに関する基礎知識について解説します。
自分の身長やお持ちのズボン、完成後のイメージに合わせてズボンの丈を調整するのはスタイルをよく見せたりコーディネートをおしゃれに見せるために効果的なポイントです。
本記事を通して丈詰めに関する理解を深めましょう!
ズボンの裾上げの基礎知識
まずは実際にズボンの丈を短くする前に、その前の準備段階として丈の長さを決める際のポイントについて紹介します。
今回紹介するポイントは次の4つです。
・正しいウェスト位置に合わせる
・丈の長さを決める
・ズボンのシルエットに合わせた長さ
・イメージに合わせた長さ
それぞれ詳しく見てきましょう。
正しいウェスト位置に合わせる
ズボンの長さを決める上で案外重要なのは正しいウエスト位置でズボンを履き、長さを測ることです。
案外知られていないことですが、実は男女別に適した履き位置があります。
・男性は腰骨の高さでズボンを履く
・女性はへその高さでズボンを履く
この高さを基準とし、次に前方からだけでなく横や後ろからの姿を確認するようにしましょう。
この時お尻から太ももにかけて余分なたるみが出るようであれば履く高さを上げる、逆におしりのラインが出過ぎてしまったりおしりに食い込んでしまったりするようであれば、履く高さを下げるといった調整をおこなってください。
ズボンのデザインや履く人の体型によって最適な高さは異なります。
また修理前と修理後で履く高さが変わってしまってはズボンは理想的な丈の長さになりません。
足先だけでなく腰回りやお尻周りの見え方にも注意を配りましょう。
丈の長さを決める
ズボンを履く高さが決まったところで次に長さを決めていきます。
一般的にズボンの裾の長さの目安は地面と裾の距離が1〜2センチほどがベストと言われています。
ただ、ズボンのシルエットや種類によっては長さ一つで見た目の良し悪しや印象を変えることもありますので、ここからは様々なズボンに最適な丈の長さの合わせ方について解説します。
ズボンのシルエットに合わせた長さ
まずは丈の長さを決める際の1つ目のポイントです。
ズボンのシルエットごとに最適な丈の長さがあることをご存知でしたか?
ここではスリムなシルエット、ワイドなシルエット、それぞれのズボンについて解説します。
スリムなシルエットのズボンの丈は短めに
スリムなシルエットのズボンは、やや短めに丈詰めをするのがおすすめです。
例えばすっきりとしたスキニーパンツの足元にたくさんのシワが寄っていてはせっかくの美しいシルエットが台無しですよね。
このとき、長さを合わせてから一度靴を履いてみることで、仕上がり後のよりリアルな見た目を確認することができます。
ワイドなシルエットのズボンの丈は長めに
ワイドなシルエットのズボンはやや長めに丈詰めするのがおすすめです。
丈の長さの足りていないワイドパンツを履いてしまうと、足首周りで裾がヒラヒラしてしまい、寸足らずな印象を与えます。
またワイドパンツはスリムなパンツと違って歩いた際の揺れ感も素敵です。
この魅力を最大限引き出すために、丈を合わせたら一度靴を履いて歩いた姿を確認すると良いでしょう。
イメージに合わせた長さ
次に知っておきたいのは、ズボンの長さはコーディネート全体の印象を左右するということです。
・カジュアルなイメージなら短め
・フォーマルなイメージなら長め
このようにイメージによって、ズボンの長さは違います。
くるぶしがのぞくぐらいの長さのズボンは、カジュアルなファッションには向いていますが、ビジネス・フォーマルのシーンには向きません。
ビジネス・フォーマルで使用するスーツのズボンは基準の長さ(裾と地面の距離が1〜2センチ)に合わせ、普段着として使用するカジュアルなズボンは見た目重視でお好みの長さに丈詰めしましょう。
ズボンの種類ごとの注意点
ここまででシルエットや使用シーンに合わせたズボンの長さを知ることができました。
次にズボンの種類ごとに丈詰めの注意点をお伝えします。
デニムのズボンは縮みに注意が必要
デニムの生地を使用して作られたズボンは他の生地で作られたものと比べて洗濯による縮みがでやすいという特徴があります。
その理由は以下の3つです。
- デニムは綿素材だから
- デニムは綾織の生地だから
- 中でもリジッドデニムは糊付けされているから。
綿はその素材の特性上、洗濯後に乾燥させていく過程で縮みます。
中でも伸縮性に富む綾織という織り方で作られるデニム生地は他の織り方で作られたもの以上に縮みやすいのが特徴です。
デニムは製造過程で摩擦や水分により色落ちしやすいことから、生地を織った後に一度糊付けをおこない、その後裁断や縫製の作業に移ります。
糊付けされた状態のまま販売されるデニムを「リジッドデニム」と呼び、一度も水を通していないことから特に大きく縮みます。
逆に何度も水を通して色落ちの加工を施したものについてはそれほど縮みません。
リジッドデニムはメーカーによって異なりますが最大5センチ程縮むとも言われています。
そのため丈詰めをおこなう場合は何度か洗濯をしてからにするのがおすすめです。
もしリジッドの状態を楽しんだ後に洗濯をしたいという場合には、あらかじめ長めに丈詰めしておき、折り返して履くようにしましょう。
スーツのズボン
スーツのズボンは他のカジュアルなズボンとは異なる方法で丈詰めをおこないます。
スーツのパンツの丈詰めの方法は以下の2つです。
- シングル仕立て
- ダブル仕立て
シングル仕立ては裾に折り返しがないもの、ダブル仕立ては裾を折り返すものを指します。
フォーマルな場で使用されるものはシングル仕立てで丈詰めをおこないましょう。
ダブル仕立てはシングル仕立てに比べてややカジュアルな印象となります。
丈詰めは業者に頼む?自分でやる?
ズボンの丈詰めをする場合、自分でする方法と業者に依頼する方法があります。
ここでは、自分で丈詰めする3つの方法と、それぞれのメリットやデメリットを紹介していきます。
自宅で丈詰めをする3つの方法
自分で丈詰めができるようになると、気になった時にすぐ直せる、材料費のみで工賃が不要といったメリットがあります。
自分で丈詰めをする方法は以下の3つです。
- 手縫い
- ミシン
- 裾上げテープ
手縫いなら縫い目が目立ちにくい
自分でおこなう手縫いでの丈詰めには以下のメリット・デメリットがあります。
メリット
- 針と糸があればできる
- 縫い目が目立ちにくい
デメリット
- 時間がかかる
- 手先の器用不器用、慣れにより仕上がりにばらつきが出る
手縫いでの丈詰めは他の方法に比べて時間がかかるものの、少ない材料で丈夫に縫え、また見た目が良いのが特徴です。
細かな作業が好きで、大事なお洋服を愛情込めてお直ししたい方におすすめです。
ミシン縫いなら頑丈に縫える
自分でおこなうミシンでの丈詰めには以下のメリット・デメリットがあります。
メリット
- 準備から仕上げまで数分で終わる
- 手縫いや裾上げテープに比べ頑丈に仕上がる
- ミシンの扱いに慣れていれば簡単
デメリット
- ミシンを持っていない場合購入に費用がかかる
- 手縫いと比べると縫い目が目立つ
ミシンを使用しての丈詰めは素早く丈夫に縫える点が他の方法にないメリットです。
ズボンを購入するたびに丈の長さにこだわりたいという方は、ミシンの購入を検討してみても良いでしょう。
裾上げテープを使用すればお手軽簡単・失敗しない
自分でおこなう裾上げテープでの丈詰めには以下のメリット・デメリットがあります。
メリット
- 誰でも簡単にできる
- 揃える材料はテープとアイロンのみ
- 作業開始から終了まで数分で終わる
デメリット
- 縫うのに比べてやや強度がない
- 生地の薄いものに使用するとテープが透ける
- 熱で溶ける接着剤を使用するため乾燥機にかけられない
裾上げテープを使用しての丈詰めは、裁縫が苦手でも簡単にできることや、購入する材料が少ない点が他の方法より優れています。
購入したばかりのズボンを明日履きたい、借りたスーツを一日だけ使用するなど、一時的にテープを利用して丈詰めするといった場合におすすめです。
ちなみに、Tシャツの丈詰めもズボンの丈詰めと同様のやり方で詰めることができます。
以下のコラムではTシャツの丈詰め方法や失敗しないためのコツをまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自宅で簡単!自分でTシャツを丈詰めする方法について徹底解説!
自分で丈詰めするのが難しい場合は業者に相談してみよう
しかし糸や針、ミシンなどを持っておらず、材料を一から揃えるには案外お金がかかります。
また大事なズボンの丈詰めで失敗するのは誰でも怖いものです。
その場合は自宅の近くの以下の場所で丈詰めを依頼することができます。
- 洋服お直しの専門店
- 洋服クリーニング店
- 購入店
クリーニング店で丈詰めができるのは意外と思われた方も多いのではないでしょうか?
また今回はズボンの丈詰めを中心に紹介してきましたが、洋服直しの専門店では様々な洋服の多くの箇所を調整することができます。
もしお持ちのお洋服の中に「ここがもうちょっと〇〇だったらいいのに‥」と思うものがあれば、洋服直しの専門店に問い合わせてみると良いでしょう。
おわりに
今回は市販のズボンではいつも丈の長さが合わない、また自分の体にぴったりのズボンを履いてスタイルアップを目指したいという方に向けて、丈詰めの基礎知識について解説しました。
着用するズボンの種類やそれを利用するシーンによって最適な長さが違うといったこともわかりました。
着るお洋服のサイズやシルエットが変わるだけでオシャレに見えたりスタイルがよく見えたりと良いことづくめです。
本記事を最後までお読みいただいたあなたが、どんなズボンも素敵に履きこなして頂けることを願っています。
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