最終更新日: 2024年06月17日
きれいに落とすTシャツの染み抜き方法!ポイントと注意点も詳しく解説!
お気に入りのTシャツに限って、食べこぼしなどのシミをつけてしまった経験がある方は意外と多いのではないでしょうか。
しかし、シミがついてしまったからといって、お気に入りのTシャツの場合はそう簡単には諦めたくないですよね。
そこで本記事では、Tシャツを染み抜きする方法などについて詳しく解説します。
Tシャツにできるシミ・汚れの種類
シミには、大きく分けて水溶性のシミ、油性のシミ、不溶性のシミの3つがあります。
気づかないうちにシミができてしまった場合は、どの種類か判断するのは難しいです。
水溶性のシミはくっきり滲んでいるもの、油性のシミは縦横に線が入っているもの、不溶性のシミは輪郭がぼんやりしているものと見た目で判断することができます。
しかし、中には見た目だけでは分からないシミもあるでしょう。
その場合は、シミにスプレーをかけてみるのがおすすめです。
水溶性のシミであればシミの色が濃くなり、油性のシミはシミ部だけが霧を弾きます。
そのどちらにも当てはまらないのが不溶性のシミということです。
そして、汚れといえば、黄ばみや黒ずみを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
特に白いTシャツや色の淡いTシャツは襟ぐりなどに、このような汚れがよくみられます。
気がつかない程度の汚れだったのが徐々に濃くなり、いつの間にか広い範囲に広がっていた!なんてことにならないように対策しましょう。
シミ・汚れはどのような原因でできるのか?
ここでは、シミや汚れがどのような原因でできるのか詳しく説明します。
- 水溶性のシミ
- 油性のシミ
- 不溶性のシミ
- 黄ばみ
- 黒ずみ
以上の5つの困ったシミや汚れの原因を探ります。
水溶性のシミ
水溶性のシミは水に溶けやすい性質を持っており、普段の洗濯で落ちる可能性が高いです。
具体的にはコーヒーやワインなどの飲料類、醤油やソースなどの調味料、食べ物の汚れなどがあります。
食べ物の汚れの場合は、洗濯用の中性洗剤だけでなく、キッチンに置いてある食器用洗剤でも落とすことが可能です。
油性のシミ
油性のシミは水に溶けにくく、油脂に溶ける性質があります。
具体的にはチョコレートやバター、ミートソースなどの油を使った料理などです。
そのほか、油性ボールペンやファンデーションなども油性のシミとなります。
油は熱に溶けやすいため、染み抜きするときはお湯が効果的。
クレンジングオイルやベンジンを使用すると効果的にシミを落とすことができます。
不溶性のシミ
不溶性のシミは水にも油にも溶けないシミのことです。
具体的には泥や墨汁、ゲルインクボールペンなどがあります。
不溶性のシミが1番染み抜きするのが大変です。
もし自分で染み抜きしても汚れが落ちない場合は、速やかにクリーニング店に出すことをおすすめします。
黄ばみ
汗や皮脂が衣類に付着して酸化すると黄色いシミのような汚れになります。
これが黄ばみの原因であり、正体です。
最初は汗や皮脂なので透明で気付きにくいですが、時間が経つにつれて徐々に酸化し、黄色い色味が増していきます。
毎回洗濯しているはずなのになんで!?と思う人もいると思いますが、普通の洗濯では汗や皮脂が残ってしまっている可能性があります。
そういった洗い残しが酸化し、黄ばみに変わっていくのです。
黒ずみ
皮脂汚れに排気ガスや不純物などが知らぬ間に付着してできてしまう汚れが黒ずみです。
体から出た汚れが原因となる黄ばみと比較しても、皮脂と不純物が混ざり合っている黒ずみはなかなか落とせない厄介な汚れです。
皮脂の付着量が多くなるほど落ちにくくなるので、気づいたら早く対処しましょう。
種類別!Tシャツの染み抜き方法
Tシャツにできるシミや汚れの原因がわかりました。
それを踏まえて、できてしまったシミや汚れの落とし方を見ていきます。
- 水溶性の染み抜き
- 油性の染み抜き
- 不溶性の染み抜き
- 黄ばみの染み抜き
- 黒ずみの染み抜き
- 時間が経った汚れの染み抜き
- 外出先で応急処置する場合は?
- どの方法でもシミが落ちない場合はどうする?
染み抜きする際も、種類によって使うアイテムや手順が異なるので注意しましょう。
水溶性の染み抜き
水溶性のシミを落とすときは、以下のものを用意します。
- 歯ブラシや綿棒
- 汚れてもいいタオル
- 食器用洗剤(または中性洗剤)
- シミ部分をぬるま湯で洗い流し、その上に食器用洗剤をかける。
- 歯ブラシや綿棒を使ってシミ部分に洗剤を揉み込む。
(デリケートな素材のときは、Tシャツの中にタオルを敷いてから行うのがおすすめ。) - シミが落ちたら、普段通り洗濯する。
上記の方法でシミが落ちない場合は、この作業を何回化繰り返すか洗剤に少し浸けて放置しておくと、より落ちやすくなります。
油性の染み抜き
油性のシミを落とすときは、以下のものを用意します。
- 歯ブラシや綿棒
- 汚れてもいいタオル
- クレンジングオイル
- シミを落とす部分の下にタオルを敷き、直接クレンジングオイルをつける。
- 歯ブラシや綿棒を使って、シミの上をトントンと叩く。
- クレンジングオイルが繊維の奥まで浸透するよう、5分くらい放置する。
- 中性洗剤をシミの部分につけ、お湯で優しく揉み洗いする。
- 普段通り洗濯する。
軽いシミや時間が経っていないシミであれば、油性のシミも水溶性のシミを落とす方法で落ちる可能性が高いです。
また、クレンジングオイルを使う場合は、油成分が残らないよう、しっかりと洗い落としましょう。
不溶性の染み抜き
不溶性のシミを落とすときは、以下のものを用意します。
- 固形石鹸
- 食器用洗剤(中性洗剤)
- 中性洗剤をシミに直接かけ、その上から固形石鹸でこする。
- 汚れが浮き出てきたら、すぐに洗い流す。
- シミが薄くなるまで、1と2の作業を繰り返す。
- 普段通り洗濯する。
不溶性のシミは、乾いてしまうと完全に落ちないことがあります。
そのため、気づいたらすぐ染み抜きするようにしましょう。
黄ばみの染み抜き
黄ばみを落とす時には、以下のものを用意します。
- 大きめの容器
- 粉末洗剤
- 酸素系漂白剤
- ぬるま湯
- 大きめの容器の中に40℃前後のぬるま湯を3Lほどためる。
- ぬるま湯に粉末洗剤と酸素系漂白剤を15gずつ入れてかき混ぜる。
- 黄ばみのついたTシャツを入れて20分つけ置き。
- 洗剤を簡単に水で洗い流して洗濯機で普通に洗濯。
黄ばみ汚れは、汚れが薄い段階だと落としやすいので、「もしかして黄ばみ?」と思ったらすぐにこの方法を試してみてください。
黒ずみの染み抜き
黒ずみを落とす時には、以下のものを用意します。
- 大きめの容器
- 固形の洗濯せっけん
- 粉末洗剤
- 酸素系漂白剤
- ぬるま湯
- まず、固形の洗濯せっけんでTシャツの黒ずみ部分を、汚れをもみ出すようなイメージでよくこする。
- 大きめの容器にぬるま湯を3Lほどためる。
- ぬるま湯に粉末洗剤と酸素系漂白剤を15gずつ入れてかき混ぜる。
- 先ほどせっけんを揉み込んだTシャツをぬるま湯に入れ、20分ほどつけ置き。
- 簡単に水洗いしてから洗濯機で普通に洗濯。
黒ずみがなかなか落ちない場合は、固形せっけんでこすったあとに黒ずみ部分にスチームアイロンをあてて3秒ほど蒸らしてみましょう。
あたためてから洗剤入りのぬるま湯で洗うと汚れが落ちやすいですよ。
時間が経った汚れの染み抜き
シミや汚れがついてから時間が経ってしまった場合は、以下のものを用意します。
- 大きめの容器
- 重曹
- 酸素系漂白剤
- ぬるま湯
- 大きめの容器にぬるま湯を3L入れる。
- 酸素系漂白剤と重曹を15gずつ入れてかき混ぜる。
- シミや汚れの部分だけを液に浸して1時間ほどつけ置き。
- 液ごと洗濯機に入れて普段通り洗濯。
掃除や洗濯の救世主といえば重曹!と思う人も多いのではないでしょうか。
この方法を使えば、放置してしまった汚れも落ちるかもしれませんよ。
外出先で応急処置する場合は?
外出先で食べこぼしなどのシミができてしまった場合、すぐ洗うことはできませんが応急処置をすれば、後で落としやすくなります。
■水溶性のシミ
- 乾いたテッシュペーパーをシミの裏側に当てる。
- 少し水で湿らせたティッシュペーパーで、表からシミを軽く濡らす。
- 湿らせたティッシュペーパーで、こすらず押さえるようにしてシミを移しとる。
- 何度か繰り返し、最後に乾いたティッシュペーパーで水分をよくとる。
■油性のシミ
- 乾いたティッシュペーパーで、押さえるように油分を取る。
- 乾いたテッシュペーパーをシミの裏側に当てる。
- 少量の水で湿らせたティッシュペーパーにハンドソープや石鹸をつけてシミになじませる。
- 湿らせたティッシュペーパーで、押さえつけるようにしてシミを移しとる。
- 新しく湿らせたティッシュペーパーで、石鹸が残らなくなるまで落とす。
- 乾いたティッシュペーパーで、水分をよくとる。
どの方法でもシミが落ちない場合はどうする?
上記の方法を試してもシミが落ちないときは、酸素系漂白剤を使ってみましょう。
用意するものは以下の通りです。
- 酸素系漂白剤
- 歯ブラシや綿棒
- 深めの耐熱容器
- 熱湯
- お湯(90°以上)を耐熱容器に注ぐ。
- シミ部分を耐熱容器の上に置き、お湯の蒸気が当たるようにする。
- 歯ブラシや綿棒などで酸素系漂白剤をつける。
- お湯でしっかりすすぐ。
Tシャツを染み抜きする際のポイントと注意点
シミの種類によって染み抜きする方法が異なることがわかりました。
ここでは、Tシャツを染み抜きする際のポイントと注意点について説明します。
- Tシャツの素材と洗濯表示を確認する
- できるだけ早めに対処する
- 無理矢理染み抜きしない
順番に解説します。
Tシャツの素材と洗濯表示を確認する
お気に入りのTシャツにシミができると、早く落とさなければと焦ってしまいがちです。
しかし、衣類には自宅で洗えるものと洗えないものがあるため、染み抜きする前に衣類の素材と洗濯表示を確認するようにしましょう。
Tシャツであれば基本的に大丈夫ですが、水洗いできないものを自分で染み抜きしてしまうと、シミが余計に広がったり、変色したりする恐れがあります。
シルクやレーヨンなどのデリケート素材は、水分を含むと色落ちや輪ジミができてしまう可能性が高いです。
そのため、デリケート素材や水洗いできないものはできるだけ早くクリーニングに出すようにしましょう。
できるだけ早めに対処する
Tシャツにシミができてしまったときは焦る方が多いですが、中には染み抜きが面倒で後回しにしてしまう方も少なくありません。
しかし、シミは時間が経てば経つほど落ちにくくなります。
そのため、シミに気がついたらできるだけ早く対処することが大切です。
無理矢理染み抜きしない
シミが落ちにくいからといって力づくで染み抜きしてしまうと、Tシャツの繊維が傷つき、結果的にヨレヨレになってしまう可能性があります。
それに加えて、変色や色落ちする恐れもあるため、染み抜きする際は力加減を調節するようにしましょう。
Tシャツにはシミだけでなく、黒ずみや黄ばみといった汚れがつくこともあるのではないでしょうか。
以下のコラムではシミだけでなくTシャツについた汚れを簡単に落とす方法をまとめているので、あわせてチェックしてみてくださいね。
【自分でもできる!】気になるTシャツの汚れを簡単に落とす方法
洗って落ちない時はクリーニングに出して落とそう!
自宅で染み抜きしても落ちなかった場合や、デリケート素材のTシャツの場合はクリーニング店にお願いするのも一つの手です。
- クリーニング店で染み抜きするときの流れ
- クリーニング店で染み抜きできる汚れ
- クリーニング店でも落とせない汚れもある
クリーニング店に出す上で知っておきたい3つのことを紹介します。
クリーニング店で染み抜きするときの流れ
- 状態を確認する(シミや服の状態を見て、落とし方を決める)
- 油性のシミ取り(洗剤を使って、油分を含んだ表面の汚れを取り除く)
- 水性のシミ取り(スチームを使って、水性の汚れを取り除く)
- 漂白(残った不溶性の汚れや色素を漂白する)
- 乾燥
クリーニング店で染み抜きできる汚れ
- 食べこぼしによるシミ
- 汗ジミ(黄ばみや黒ずみ)
- 化粧品(ファンデーションや口紅)
クリーニング店でも落とせない汚れもある
- カビ
- 水性のインク・ペンキ
- 墨汁
染み抜きの料金はどれくらい?
クリーニング店で染み抜きする料金は、店舗によって異なります。
そのため、自宅の近くに何店舗かある場合は、比較してみると良いでしょう。
1店舗もない場合は、インターネットで検索すると染み抜きに対応しているお店が出てきます。
染み抜きにかかる日数
Tシャツの染み抜きにかかる日数も、お店によって異なります。
店舗の場合は、2〜3日程度が一般的です。
中には即日仕上げが可能なところもあり、最短1日で仕上げてもらえるので、お気に入りのTシャツでも安心です。
それに対して宅配で染み抜きをお願いする場合は、配送に日数がかかるため店舗よりもその分長くなります。
集荷の日から配送されるまで4〜6日程度は余裕を持ってみておきましょう。
まとめ:お気に入りのTシャツは適切な方法でシミ抜きを
今回はTシャツにできるシミの種類と染み抜きの方法について詳しく解説しました。
シミは時間が経てば経つほど落ちにくくなるため、気づいた時点でできるだけ早く対処するのが大切です。
自分で染み抜きしても落ちない場合は、クリーニング店で染み抜きしてもらいましょう。
プロの力を借りれば、きれいにシミが落ちるはずです。
ただし、クリーニングでも落ちないシミも中にはあります。
そのため、Tシャツのシミを見つけた場合は、何が原因なのかはっきりさせることも重要です。
どうしても汚れが落ちない場合は、思い切ってTシャツを新調するのも一つの手です。
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