最終更新日: 2024年04月03日

【著作権とは?】個人でオリジナルTシャツを作る時に知るべき話

オリジナルTシャツ 著作権 個人

「ブランドのロゴをモチーフにしたい」
「有名なキャラクターを使いたい」
「著作権という言葉、聞いたことはあるけど詳しく知らない」
「個人でオリジナルTシャツを作るなら著作権は関係ない?」
など、オリジナルTシャツを作る時に既存のデザインを使いたいと思うことはありませんか?

身近な権利でもある著作権。
オリジナルTシャツを作る時にも深く関わってくるのです。
著作権について正しい知識をつけてからオリジナルTシャツを作りましょう。

 

著作権とは

オリジナルTシャツ 著作権 個人

著作権とは、アイディアを具体的に表現されたもの・作品を守る権利です。
著作権で守られるものを著作物と呼びます。
著作物は、文芸や美術、音楽など幅広い表現に発生します。

この著作物である作品を生み出した作者が、作品の利用される範囲を決定できるのです。

著作権は、作品が生み出された瞬間に発生します。
会社が生み出したもの、個人が生み出したものといった誰が生み出したかは関係ありません。

例えば、メモ用紙に落書きをしたとします。
この落書きがオリジナルのものだった場合、著作権が発生するのです。
メモ用紙に落書きした人が著作権の権利を持つ著作者となります。

著作者の許可を得ずに、勝手に世の中に公開したり複製、改変してはいけません。
オリジナルTシャツのデザインとして勝手に使用してしまうと、複製利用として権利を侵害してしまいます。

プラスαでオリジナルの要素を取り入れても、改変利用となって権利を侵害してしまいます。

権利の侵害は著作権法の違反でもあるので、10年以下の懲役又は1,000万円以下の罰金が科せられてしまうのです。

 

著作権とセットになることの多い、商標権について


著作権と混同されやすい権利に、商標権があります。
著作権は、生み出された瞬間に発生する権利に対し、商標権は登録が必要。

特許庁に出願・登録することで権利が取得できるのです。
商品を登録すると、「®️(トレードマーク)」が付きます。

他にも特許庁に出願を検討している・出願中の場合には「™」が付きます。
自分で作成したロゴやイラストなどに、特許庁に出願・登録しないまま「®(トレードマーク)」をつけてしまうと虚偽表示になってしまいます。

勝手につけてしまわないよう気を付けてくださいね。

 

人の顔に発生する肖像権について


オリジナルTシャツを作るなら、肖像権についても知っておきましょう。
肖像権は、自分の顔や姿を無断で他人に使わせない権利です。

この権利はテレビや雑誌に出ている芸能人や有名人だけでなく、誰にでも発生します。
自分の顔が勝手にどこかで使われていたら、不快に思いますよね?

日本には肖像権について定めた法律はありませんが、経済的価値の保護やプライバシーの保護のために存在する権利です。

▼著作権について詳しく知るならこちら▼
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私的利用・個人利用なら著作権は関係ないって本当?


著作権法第30条には「著作物は、個人的または家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下、私的利用)を目的とするときは、使用する者が複製することができる」とあります。

例えばTシャツの場合、自分でTシャツに有名なキャラクターやロゴをプリントして家の中だけで着て楽しむことは認められています。

写真を撮ってSNSに掲載したり、着たままコンビニなどに外出したりすると、他の人の目に触れるため著作権の侵害になってしまいます。

では、オリジナルTシャツ作成業者への依頼は、著作権法第30条にある「個人的または家庭内その他これに準ずる限られた範囲内」に入ると思いますか?

外部の人間に依頼をしているので、「個人的または家庭内その他これに準ずる限られた範囲内」に入らないのです。

ですので、オリジナルTシャツ作成業者に有名なキャラクターやロゴを使ったデザインのプリントはお願いすることができません。

複製利用にあたり、著作権を侵害してしまうことになります。

 

どうしても既存のデザインを使いたい!方法はある?

オリジナルTシャツ 著作権 個人

著作権、商標権、肖像権についてしっかり理解したけれど、既存のキャラクターやロゴを使いたいと思う人もいるでしょう。

権利を侵害することなく利用する方法をご紹介します。

キャラクターやロゴを使いたい場合

既存のキャラクターやロゴには著作権が発生しています。
好きなアーティストの歌詞や話題の漫画やアニメ、ゲームの一場面も同じです。

著作物を使ってオリジナルTシャツを作りたい時には、必ず著作権者や管理者に利用の許可をもらいましょう。
許可をもらう時には、その著作物の利用の目的について詳しく説明する必要があります。

どのようなデザインにしたいのか、ラフ画を持参すると熱意が伝わりやすいかもしれません。
許可がもらえなかった場合には、絶対に使用してはいけません。

「利用を伝えたから使って良い」わけではないので、気を付けてくださいね。

許可をもらえた場合でも、説明した利用の目的以外では使用ができないので注意してください。
利用許諾をもらうには、利用料が発生することも多いので覚えておきましょう。

有名人やアイドルの顔写真を使いたい場合

有名人や芸能人、アイドルなど、多くの人の前で活動している人にも肖像権があります。

雑誌や本人のSNSに載っているからと、勝手にコピーや保存をしてオリジナルTシャツのデザインにすることはできません。
肖像権があると同時に、著作権も発生しているのです。

似顔絵ならオリジナルTシャツのデザインとして使えるのでは、と思う人もいるかも知れませんが、肖像権の侵害にあたります。
たとえ似顔絵だとしても勝手に使ってはいけません。

顔写真や似顔絵をオリジナルTシャツのデザインに使いたい場合には、本人や所属する事務所に利用の許可をもらいましょう。

後々トラブルにならないよう、利用の目的について詳しく説明してくださいね。

似ているものとして使いたい場合

既存のキャラクターやロゴ、人物をパロディやオマージュしてから使うのは、そのまま使うわけではないから権利を侵害しないと思った人はいませんか?

パロディやオマージュは改変にあたり、権利の侵害となります。
パロディやオマージュによって元のデザインから改変されることで、見た人に著作者の考えとは異なったメッセージや印象を与えてしまいます。

作品の品格を著しく損なってしまうことも。

オリジナルTシャツのデザインで著作物をパロディやオマージュしてから使いたい場合には、著作権者や管理者に利用の許可をもらうだけでなく、改変の許可ももらわなければなりません。

 

著作権を侵害しないデザインとは

オリジナルTシャツ 著作権 個人

著作権を含む権利について詳しく知ると、個人でオリジナルTシャツを作ることは難しいと感じてしまう人もいるでしょう。

ですが安心してください。
3つの方法を知るだけで、簡単にオリジナルTシャツは作れますよ。

完全オリジナルでデザインを作る

完全オリジナルでデザインを考えることで、著作者はデザインを考えた自分になります。
自分自身で利用方法を決めることができるので一番安心です。

ただし、無意識に既存のデザインに影響を受けていることも。
オリジナルTシャツに取り入れる時には、似たデザインが無いか確認してから使いましょう。

プロのデザイナーに依頼する

プロのデザイナーは、クリエイターとして著作権や肖像権、商標権について正しい知識を身に着けています。

作りたいイメージを伝えることで、権利を侵害しないデザインを作ってくれますよ。

ただしプロのデザイナーにデザインをお願いする時には、完成したデザインの著作権の在り処をはっきりさせなければなりません。
デザインの著作権は、生み出したデザイナーに発生します。

このままでは、デザインを気に入ったからと他のものに利用したり色を変えたりすることは、著作権の侵害(改変)にあたりできません。

デザイナーにデザインをしてもらう時には、著作権の譲渡が可能か確認するようにしましょう。

パブリックドメインは、個人での利用OK!

著作権には保護期間があります。
著作者が著作物を生み出した時点から、著作者の死後70年が保護期間です。

厳密には、著作物の種類によって70年の期間の計算方法が変わるので注意が必要です。
著作権の保護期間が消滅すると、パブリックドメインと呼ばれるようになります。

パブリックドメインと呼ばれる作品は、原則だれでも自由に利用が可能。
ただし利用する場合には取り扱いに十分気を付けなければいけません。
著作者の人格を否定するような改変や、むやみな改変は避けましょう。


完全オリジナルデザインを作るのは難しい…とお悩みの方はこちらの記事がおすすめです!
デザインのコツやオリジナルTシャツのデザイン例をたっぷりご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
プロに学ぶオリジナルTシャツデザインのコツ!デザイン例もご紹介


 

著作権に気をつけてオリジナルTシャツを作るなら、Up-Tがオススメ

オリジナルTシャツ デザインツール

Up-Tでは、無料のデザインツールを用意しています。
誰でも簡単にオリジナルTシャツのデザインを考えることができますよ。
プロのデザイナーによるデザインサービスもあります。

3枚以上の購入でデザイン料が無料になるので、個人で作るけど著作権が心配という場合でもおまかせすることで安心してオリジナルTシャツを作ることができるでしょう。

ラフ画を基にしたりイメージに合わせたりしてデザインを作ってもらうことも可能です。
自分で描いたデザインを整えてもらうこともできますよ。

個人でもオリジナルTシャツを楽しむ「定番Tシャツ」

オリジナルTシャツ 定番Tシャツ

■定番Tシャツ

オリジナルTシャツを作るなら、Up-Tの「定番Tシャツ」がオススメです。

全52色の中から好きな色のTシャツを選ぶことができるので、仲間ではもちろんのこと個人で自分用に作るのも楽しいですよ。

サイズは全部で13種類あります。
年齢や性別、身長や体型を選ばず、どんな人でも似合う1枚を見つけることができます。

綿100%でしっかりした作りと肌触りの良い着心地が特長です。
繰り返し洗濯をしても型くずれがしにくいので、お気に入りの1枚を長く着ることができると人気の高い商品です。

初めてオリジナルTシャツを作る人も、他の業者で作ったことがある人も、「定番Tシャツ」を選ぶことで満足のいくオリジナルTシャツを作ることができるでしょう。

Up-Tで著作権に気を付けながら、個人でオリジナルTシャツを作ろう!

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オリジナルTシャツ Up-T

監修:丸井織物プリント品質管理部門 宮本智行
監修者情報:丸井織物株式会社プリント品質管理部門
オリジナルプリント業界初のISO9001取得企業
弊社、丸井織物株式会社は、オリジナルTシャツプリント会社としては初の品質管理マネジメント・ システムISO 9001、環境マネジメント・システム ISO 14001の取得企業です。
また、継続的な品質管理と人体・環境への配慮を重視したマネジメントシステムにてPDCAサイクルを回しています。技術として最高峰の TPM優秀賞も受賞。
一般社団法人オリジナルTシャツ協会にも加入しております。
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