最終更新日: 2025年04月16日
帆布とデニムの違いとは?生地の特徴やおしゃれアイテム紹介します
帆布とデニムは、トートバッグなどでもお馴染みの素材です。
生地に張りがあり、厚みも様々ですが「何が違うのかよくわからない」人もいるのではないでしょうか。
今回は帆布とデニムの違いとは何か、どのようなアイテムに使われているのかについて紹介します。
帆布とは
綿や麻などの天然素材を平織りした厚手の生地のことを帆布と呼んでいます。
帆船の「帆」には、丈夫な天然繊維の生地を使っていたことで帆布と呼ばれるようになりました。
撚糸といって、ねじった糸を使うことで生地の強度を上げ、なめらかな手触りにしています。
耐久性や通気性が良い帆布は、バッグやエプロン、カーテン、スニーカーなど身の回りにあるさまざまなアイテムに使われています。
帆布とキャンバスの違い
帆布とキャンバス生地は同じなの?という質問を耳にすることがあります。
ギリシャでは麻で作られたものをキャンバスと呼んでいて、帆布もキャンバスの一部であると考えてよさそうです。
ファッション業界では、日本製のものを「帆布」、海外製のものを「キャンバス」と区別するのは、生地の厚みや重さを表す単位が違うからでしょう。
帆布は「号」でキャンバスは「オンス(oz)」という単位で表され、厚みや重さの基準が異なるからです。
国産綿帆布は倉敷で作られている
岡山県倉敷市は「繊維のまち」としても有名ですが、「倉敷デニム」でも話題に上がることが多くなっています。
綿花の栽培が盛んな中国、ベトナムやカンボジアといった東南アジア、パキスタンやインドといった南インド地域で綿花の生産が増えており、世界中で帆布が生産されています。
デニムとは
デニム生地は経糸と緯糸といった2種類の糸を使って作られています。経糸にはインディゴ染色を、緯糸には晒し糸(白糸)を使用したものをデニムと呼びます。
生地の厚みで「デニム」「ジーンズ」と呼び分けるケースもありますが、デニムは生地の事を指し、ジーンズはパンツの事を指しています。
どちらも同じ生地でつくるので間違いではありませんが、覚えておくといいかもしれませんね。
経糸がインディゴ染色の糸でない、カラーデニムと呼ばれるものがあります。インディゴ染めは染色できる色が限られているので、ロックシーンで見かけるブラックデニムやレッドデニムなどのカラーデニムの色を出すことができません。
硫化染料というインディゴ染料でないもので染色しており、色落ちの効果があることからもデニムと呼ばれています。
張りがあり丈夫
帆布同様にデニムはしっかりと織り上げられるため、耐久性と強度に優れた生地です。
摩擦にも強く、多少乱暴に扱っても問題ないため、アメリカではカウボーイの普段着としてジーンズが誕生しました。
しかしながら、デニム生地にも様々な糸番手とオンスがあり、薄くやわらかい生地はさほど頑丈ではありません。
帆布と同じで、ライトオンスデニム・ヘビーオンスデニムは使い分けることが重要になります。
色落ちを楽しめる
帆布に染色したものはありますが、経年変化を楽しめるのはデニム最大のメリットです。
ジーンズの場合には、肘部分や膝部分、ポケットなどの擦れる部分が日々変化していくことを楽しめます。
バッグや財布などの小物であれば、手でもったり衣類で擦れたりした部分の色落ちを楽しめます。
自分好みに変化させられるのは帆布との大きな違いであり、デニムが愛される理由でもあるのです。
帆布やデニムの号数・オンスとは
号数やオンスは、生地の厚みや重さを表す単位のことで、日本製の帆布と海外製のキャンバスはこれで区別されています。
デニムも「オンス」によって生地の厚みや重さを表しています。
号数
1インチ間にある糸の本数で数字が決まっていきます。
1〜11号までの号数があり、数字が小さいほど糸の本数が多く厚みと重さのある生地になるのが特徴です。
数字が大きいと比較的やわらかく使いやすい生地になるため、エプロンやトートバッグは8〜11号の帆布が使われていると考えていいでしょう。
JIS(日本産業規格)によって号数の規格が定められており、廃止後も旧JIS規格を適用して生産を行っている企業が多いようです。
オンス(oz)
海外の帆布及びデニムは、オンスを基準にキャンバス生地の厚みを表します。
本来は重さを表す単位ですが、「素材の量が増えれば厚みが増す」という考え方に基づいています。
数字が大きいほどに、厚みと重さのある生地になるため、商品を選ぶときには注意が必要になります。
既製品でも帆布を使ったトートバッグは多数ありますが、自分でアレンジして作ると愛着も湧きますし大切にできますよね。
オリジナル色を出したい、飾りを使ってアレンジしたいのであれば、自作するのもおすすめです。
好きな色の帆布を使えば、好みのサイズで個性的なトートバッグが完成します。
こちらの記事では帆布を使ったトートバッグの作り方をご紹介しています。
厚みのないものであれば簡単に作れてしまうので、お試しになってみてくださいね。
帆布やデニムのお手入れ方法
トートバッグやエプロンなどの帆布は、使い込むほどに生地が馴染み、味が出ることが魅力です。
同じようにデニムも使い込むと、生地が馴染んできますし色の変化を楽しめます。
どちらも丈夫で使い勝手が良いため、普段使いするアイテムを持っている人が多いはずです。
どちらも、手垢や汚れによって「くすみ」「黒ずみ」が気になるようになるでしょう。
経年変化を楽しみながら、おしゃれに利用するにはこまめなお手入れをすることをおすすめします。
くすみが気になる
帆布は平織りという性質を持つため、織り目の隙間に汚れが詰まりやすいです。
お肌で言えば「毛穴つまり」を起こした状態で、生成り部分はグレーにくすんできます。
商品によっては洗濯して汚れを落とすこともできますが、厚みのある生地の場合にはブラッシングが有効です。
汚れが気になる
トートバッグなどは、底の角が黒くなったり雨雪によってシミや黒ずみなどの汚れが付いてしまいます。
小さな汚れは、プラスチック製の消しゴムやスニーカー用の消しゴムで落とすことができます。
染色部分は、強くこすると色落ちするので注意が必要です。
全体的に汚れてしまった場合、水で薄めた中性洗剤を汚れた部位にタオルやガーゼを使って優しく叩くか歯ブラシで擦ってみましょう。
落ち汚れは、水で濡らした布で拭き取り、風通しの良い場所で陰干しにします。
帆布の洗濯方法
帆布は丈夫な生地ですが、洗濯機でグルグル洗ったりゴシゴシ洗うのはやめましょう。
おしゃれ着用の中性洗剤を使うか、ガンコな汚れには固形石鹸がおすすめです。
【洗い方】
酸素系漂白剤は汚れ落ちしやすいのですが、色落ちする(色物使えるでも)可能性があるため、色落ちテストをしてから使ってください。
基本は「つけおき→押し洗い」と繊維に負担の少ない洗い方で、型崩れを最小限に抑えます。
洗面器に水を張り、面器に洗浄液をつくり30分ほど浸して汚れが浮いてくるのを待ちましょう。
押し洗いで汚れを落としていきますが、頑固な汚れは古い歯ブラシでこすります。
すすぎは押し洗いの要領で、泡が出なくなるまで水を入れ替えてください。
水気をきったら引き上げ、軽く絞れるものは絞りタオルで水気を取ります。
軽く叩いてシワをのばし、日陰でゆっくり乾かしましょう。
固形石鹸で頑固な汚れを落とす際には、つけおきの前に塗っておきます。歯ブラシで少しこすればキレイに落ちるでしょう。
洗濯機であらう場合には「手洗いコース」や「ドライコース」を選び、脱水はしないこと。すすぎが終わったら、タオルドライで水分をとり、風通しのいい日陰に干して完了です。
デニムの洗濯方法
色落ちが気になるデニムは、おしゃれ着洗剤かデニム専用洗剤を使います。
どのようなアイテムでも、「裏返し」にして摩擦によるダメージを最小限にとどめてください。
ジーンズの場合には、ファスナーやボタンは留めた状態で洗います。
トートバッグなども「裏返し」で洗ってください。
摩擦が大敵なデニムですが、洗濯機の「手洗いコース」や「おしゃれ着コース」が使えます。
柔軟剤や漂白成分や酵素成分が配合された洗剤は、色褪せの原因になるので使わないでください。
洗濯後は帆布と同じように直射日光を避けて陰干しします。
古くなったジーンズを使って、普段使いできるデニムのトートバッグ作りにチャレンジしませんか?
カジュアルスタイルにピッタリのデニムバッグは丈夫で長持ちします。
穴があいたから捨てるのではなくリメイクで生まれ変わらせましょう。こちらの生地では、デニムトートバッグの作り方を詳しく解説しています。
初めてでもわかりやすいので、ぜひチャレンジしてください。
デニムのお出かけスタイルに最適!デニムトートバッグの作り方を解説!
UP-Tでオリジナルアイテムを作ろう!!おしゃれな帆布やデニムトートバッグ
帆布やデニムアイテムの代表と言えばトートバッグです。
手芸店でも、無地のトートバッグが手に入るので、ビーズやスパンコールなどを使ってアレンジしたり、リボンを使っておしゃれに作れます。
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ウォッシュキャンバスエプロン|138401 |United Athle
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生地洗いをしているので、防縮・防シワ効果もあります。
料理はもちろんですがDIY時にも、丈夫で洗えるエプロンは大活躍間違いありません。
キャンバストート M|00778-TCC |Printstar
肉厚生地で耐久性も抜群、5種類の豊富なサイズを取り揃えています。
通勤や通学のサブバックや、塾などのレッスンバッグにもなるため、親子でお揃いにもおすすめです。
まとめ:帆布とデニムはおしゃれに欠かせない生地!
どちらも丈夫で、私たちの生活の一部になっているのは間違いありません。
身近にあるからこそ、つい乱暴に扱ってしまうこともあるでしょう。
丈夫でも、ぞんざいに扱えば傷んでしまいますから、お手入れ方法をしっかりチェックして大切に使ってください。
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