最終更新日: 2025年02月26日
不織布バッグは洗濯できる?洗濯方法別の詳しい手順や注意点について解説!
お気に入りの不織布バッグを汚してしまい、洗濯したいと思ったことはありませんか?
特に食品の汁や油などによるシミ、また、よく触る持ち手の黒ずみは、一度付くと目立ってしまい気になるもの。
しかも、汚れを放置すると菌やカビが増殖してしまい、不衛生にもなってしまいます。
ここでは、不織布バッグの素材の特徴をふまえて詳しい洗濯手順や注意点を解説しています。
お手入れ前にぜひ一度チェックしてみてください。
不織布とは?
不織布とは“ふしょくふ”と読み、その名の通り“織られていない布”のことです。
糸を織るのではなく、さまざまな原料から作られた繊維を重ね、接着剤や熱などで結合させてシート状にして作られています。
不織布の原料は、天然繊維である綿や麻、ケナフ、また化学繊維であるナイロンやポリエステルなどがあります。
素材の組み合わせによって、それぞれが持つ機能性を持たせることができます。
また、ほとんどの場合は使い捨てを想定して作られている生地であり、マスクやエプロンといった消耗品に使用されることが多いです。
最近では、ある程度の強度を備えた不織布も増えてきていますが、強い力が加わると破れてしまったり、経年劣化でボロボロになったりします。
不織布のバッグを使用するさいには、何度か繰り返し使うと消耗する素材である点をふまえておくといいでしょう。
不織布の持つ特徴3つ
紙のような軽さと布のようなやわらかさを兼ね備え、独特な触り心地の不織布。
身近なところで活用しているという人も多いのではないでしょうか。
以下では、不織布の特徴的な性質を3つご紹介します。
通気性に優れる
糸を織って作られる布と比べ、不織布は通気性が高いのが特徴です。
サラッとした手触りで、素材の組み合わせによっては、ほぼ紙のような質感の不織布になることもあります。
実用面では、布団やシーツ類など、湿気が溜まるのは避けつつホコリ除けはしたいものの保管に向いています。
摩擦や高熱に弱い
素材の組み合わせによっては強度を上げることができますが、基本的にはその製法上、耐久性は高くありません。
生地の表面が強くこすれると、毛羽立ったり摩耗して破れたりしてしまいます。
そのため、長く使ったり繰り返し使ったりすることが難しい素材です。
安価に生産できる
糸を織る必要がなく、天然繊維から化学繊維まで幅広い素材を原料にできるため、生産コストが抑えられます。
そのため、大量に生産するショッパーなどのノベルティ、また、キッチンや掃除で使える使い捨ての日用品の素材として多く活用されています。
不織布バッグは洗濯できる?
不織布バッグは洗濯ができるものかどうか、洗濯するとどのようなことが起こりえるかをあらかじめ知っておくことは大切です。
以下に不織布バッグの洗濯について注意すべき点を2つ挙げていきます。
前提としては洗濯は推奨されない
不織布バッグは、素材としては洗濯可能であっても、作りや製法が洗濯を想定していないことがほとんどです。
ある程度の強度があるものなら軽い水洗い程度はできますが、摩擦に弱いという特徴があるため、基本的には洗濯できる不織布バッグは少ないといえます。
特に洗濯機の使用は、ほかの衣類と絡まったり破れてしまったりする可能性があります。
どうしても洗濯したい場合は、デリケートな素材であることを念頭に置いて、手洗いをしたりネットに入れたりするなど、丁寧に取り扱う必要があります。
洗濯すると手触りが変わる可能性がある
不織布バッグに使用される素材や製法はさまざまな組み合わせがあります。
そのため、素材の種類によっては、洗濯とは相性がよくない場合があります。
例えば素材の繊維が長めの不織布は、比較的水に濡れても破れにくい一方、表面が毛羽立ちやすくなります。
また、繊維の構造が崩れた箇所の手触りや厚みも変わってしまうことがあります。
一度生地を傷めてしまうと、修復することは難しいです。
気に入っている不織布バッグの場合、洗濯をすると見た目や使い心地が変化してしまうかもしれないことに注意しましょう。
不織布バッグのおすすめの洗濯方法3選
どうしても汚れが気になる場合には、自己責任で洗濯をしてみるのも手です。
以下では、手洗いと洗濯機、そして部分洗いといった洗濯方法について紹介しています。
目的や状況に応じて、いずれかの方法を試してみてください。
手洗いする
不織布バッグの洗濯は、様子を見ながら調整ができる手洗いがおすすめです。
以下、洗濯の手順を説明します。
- 洗面器などにぬるま湯と少量の中性洗剤を入れて洗濯液を作ります。
- 不織布を洗濯液につけて、力を加えすぎないように気をつけながら押し洗いします。
汚れが気になる箇所は、歯ブラシなどでやさしくこすってください。 - 洗濯液を捨て、水に替えてすすぎます。
水の代わりに、ぬるま湯を使うと乾きが早くなります。不織布を絞ったり、揉み洗いしたりするとシワの原因になるので注意しましょう。 - バスタオルなどで不織布を挟んで脱水します。
- 干すときは、まっすぐに伸ばすことを忘れずに。
シワが残りにくくなり、きれいに乾かすことができます。
洗濯機で洗う
不織布バッグの洗濯に時間や手間がかけられない場合は、洗濯機でも洗うことができます。
何度も洗濯機で洗うと表面が毛羽立ってきてしまうので、本来は手洗いの方がベターですが、どうしても難しい場合は以下の手順で行ってみてください。
- 不織布バッグをできるだけ広げて洗濯ネットに入れます。
- 手洗いコースやおしゃれ着コースで、中性洗剤を使用してできるだけ短時間で洗います。
洗濯機には不織布バッグのみ入れるようにしましょう。ほかの衣類と一緒にいれると、こすれたり絡まったりしてダメージになってしまいます。 - 脱水は1分程度で済ませます。水分を含んでいた方が、乾燥させるときにシワになりにくいので、しっかりと脱水する必要はありません。
- 干す前には、洗濯で付いてしまったシワをまっすぐに伸ばしておきます。
部分的にお手入れする
軽い汚れや一部分だけをきれいにしたいときには、気になる部分だけお手入れするといいでしょう。
部分洗いでは、中性洗剤を含ませて固く絞ったタオルで汚れた箇所をよく叩きます。
その後、ぬるま湯を含ませて絞ったタオルで再び叩き、自然乾燥させます。
タオルの代わりに歯ブラシを使用しても手軽ですが、こすりすぎには気をつけてください。
また、手洗い同様、毛羽立ちや型崩れにも注意しながら丁寧にお手入れしましょう。
バッグの洗濯についてもっと知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
不織布バッグの洗濯で気をつけたいこと
不織布バッグを洗濯するさいには、生地へのダメージをいかに軽減するかがポイントです。
以下では、不織布バッグの生地を傷めないよう、手軽にできることを3点にしぼってまとめました。
必ず中性洗剤を使う
手洗いであっても、洗濯機であっても、不織布バッグの洗濯には中性洗剤を使うようにしましょう。
衣類によくある汗染みや垢、食品の油分などの汚れは酸性であるため、普段使っている衣料用洗剤は弱アルカリ性のものがほとんどとなっています。
また、頑固な汚れをきれいに落とすために洗浄力が強い分、生地へのダメージも大きいです。
あまり耐久性の高くない不織布バッグの洗濯には、デリケートな衣料に使われる中性のおしゃれ着用洗剤を使いましょう。
もし、おしゃれ着用洗剤が家にない場合は、同じく中性の台所用洗剤を代用することができます。
洗濯ばさみの使用は避ける
せっかくシワやダメージを気にしてやさしく洗っても、不織布バッグを干すさいに洗濯ばさみを使うと、生地に跡が付く可能性があります。
洗濯ばさみで挟んだ部分に強い圧力がかかり、物理的にへこんでしまうためです。
おすすめの干し方はハンガーです。
2つ折りにしてハンガーに掛けてしまうと、織り目の部分に跡が残る場合がありますので、気になる人はクリップも合わせて使いましょう。
ハンガーに付けたクリップに持ち手をひっかけると、織り目も付きづらく、生地に負担がかからないようにできます。
また、不織布は通気性がいいので、天気のいい時に部屋で平干しすることもできます。
アイロンがけはできない
不織布は繊維を接着剤でくっ付けているため、高熱に当たると接着剤が溶けてしまうおそれがあります。
アイロンは低温でも80~120℃もの熱さになります。
ポリプロピレンやポリエチレンといった熱に弱い素材が使われた不織布バッグの場合、約70~100℃で溶けてしまいますので、アイロンがけには適していません。
しかし、シワや乾き具合によって、どうしてもアイロンをかけたい場合もあるかもしれません。
そのさいは、当て布をした上で低温でかけるようにし、材質の変化がないかどうか様子を見ながら慎重に行ってください。
洗濯とおさらば!新しい不織布バッグをUP-Tで作ってみよう!
UP-Tでは、不織布をはじめとするさまざまな生地で、オリジナルデザインのエコバッグなどを作成することができます。
形やカラーバリエーション、大きさのラインアップを豊富に揃えているため、理想のオリジナルバッグが簡単に見つかります。
また、オリジナルデザインのバッグはそのアイテムも1枚から作成・全国どこでも発送が可能です。
普段使いや自分用のバッグとして、ぜひ気軽に作ってみてくださいね!
まとめ:不織布バッグの洗濯は慎重に!定期的な買い替えも検討しよう
不織布バッグは、素材や製法から使い捨てしやすいように作られていることがほとんどです。
お気に入りのデザインや形の不織布バッグであれば、洗濯をして長持ちさせたいところ。
洗濯をすることでかえって生地を傷めてしまわないように気をつけなくてはなりません。
洗濯したい場合は、中性洗剤を使って可能な限り手洗いをし、シワを伸ばして干すようにするのがおすすめです。
それでも基本的には消耗品であるため、定期的な買い換えをするといいでしょう。
衛生面での心配がないことはもちろん、新しくお気に入りを探せる楽しみが味わえます。
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