最終更新日: 2025年02月22日

不織布バッグの強度は？劣化する原因や長持ちさせる方法を紹介！

環境保護の面からビニール袋の使用が減る一方、繰り返し使える不織布バッグが注目を集めています。
しかし、「不織布バッグの強度はどれぐらいあるの？」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は不織布バッグの強度や劣化する原因などを紹介していきます。
不織布バッグを長持ちさせる方法も紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

不織布の基本

「不織布」という言葉を耳にしたことはあっても、どのように作られてどういった特徴があるのか詳しくは分からない方も多いのではないでしょうか。
まずは、不織布の基本について見ていきましょう。

そもそも不織布とは

不織布とは、その名の通り織っていない布のことです。
通常の布は繊維を縦や横に織っていますが、不織布は熱処理や化学処理によって結合して作られています。

ちなみに不織布の歴史は長く、1920年代にドイツのフェルト業者が毛くずなどを接着剤で固めたのがはじまりといわれていますよ。

不織布の原料

ひとくちに不織布をいっても、原料にはさまざまな種類があります。
大きく分けると、以下のような天然繊維と化学繊維の2種類です。

天然繊維・・・綿、パルプ、羊毛、竹
化学繊維・・・ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、レーヨン、ナイロン、ビニロン

基本的には、天然繊維よりも化学繊維の方が耐久性は高いとされています。
不織布バッグとして使用されているのは、化学繊維の割合が多いですよ。

不織布の特徴

不織布は織らずに作られており繊維に隙間があるため、通気性が良く湿気がこもりにくいという特徴があります。
軽量で撥水性も高いので、エコバッグとして持ち歩いている方も多いのではないでしょうか。

また、通常の布よりも製作工程が少なく大量に生産できるので、安価に手に入るというメリットもあります。

不織布バッグはエコバッグとしても人気ですが、使い続けているとデザインに飽きてくることもありますよね。
以下のコラムでは簡単にできるエコバッグのアレンジ方法をまとめているので、あわせてチェックしてみてくださいね。
エコバッグのアレンジで差をつけよう！簡単＆挑戦テクニック10選

【種類別】不織布バッグの強度

不織布は使用する原料や製造方法によって強度が異なります。
それぞれの種類別の強度を見ていきましょう。

一般的な強度

不織布バッグは、一般的には10〜20kgの重みに耐えられる強度があるといわれています。
繰り返し何度も使えるので、バッグとして使う十分な強度があるといえるでしょう。

また、不織布バッグは吸水性や吸湿性の低い化学繊維が使われていることが多いです。
そのため、濡れても破れにくく、水に弱い紙袋よりも強度は高いといえます。

生地の厚さによる違い

不織布の厚さは「gsm（グラム・パー・スクエアメートル）」で示されています。
この数値が高いほど生地が厚く、強度も上がります。

ラッピングなどに使われている薄手のものは40gsmほどで、バッグとして使うには不向きといえるでしょう。
市販の不織布バッグは75gsmで作られていることが多く、小物や軽量の荷物の持ち運びに使えます。

90gsm以上の厚手素材は強度があり丈夫なため、繰り返し使う場合や重いものを入れたい場合におすすめです。

持ち手の付け方による違い

繰り返し使えて強度もある不織布バッグですが、持ち手の付け方によっても強度は変化します。

持ち手部分は熱で溶着しているタイプとミシンで縫われているタイプがありますが、溶着タイプは溶着部分が剥がれることもあるので重いものを入れるのは要注意です。

強度がほしい場合は、ミシンで縫われているタイプを選ぶようにしましょう。
自分で持ち手の接続部分だけ縫って、強度を高めるのもいいですね。

不織布バッグは自分で縫い足してカスタマイズすることも可能なので、持ち手の長さを変えたりマチを作るなどして使いやすいようにアレンジすることもできますよ。
以下のコラムではバッグの作り方を紹介しているので、縫い足したい場合は参考にしてみてくださいね。
トートバッグに手縫いでチャレンジ！ミシンがなくても簡単にできる方法