最終更新日: 2024年10月18日
レーヨン素材は肌がかゆくなる?原因と対策、すぐできる予防方法も紹介
もしインナーなどを着たときにチクチクとした痛みやかゆみ、肌への違和感を感じることがあれば、生地に使われているレーヨン素材が原因であることも。
レーヨンは普段の生活で見かけることの多い素材です。
かゆみが生じる原因と対策を知れば、より快適に着ることができます。
この記事では、レーヨンの素材の特徴や、レーヨンによってかゆいと感じる原因と対処法、予防方法についてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
レーヨンとは
化学繊維と呼ばれている素材の一つで、植物の主成分であるセルロースを取り出し、薬品で溶かして繊維に再生したものです。
天然原料由来のため、最終的には自然に還元することができます。
レーヨンは表面の加工がしやすく、光沢のあるつるつるした生地感で鮮やかな色合いに染めることができるという特徴があります。
また、木材から作られるので肌への刺激が少なく吸湿性も高いです。
さらに、天然繊維であるシルクに似ていながら、安価で生産できるため、ほかの化学繊維であるアクリルやポリエステル、または天然繊維である綿と混紡して使われることが多いです。
そのため、インナーやブラウス、シャツといった衣類、カーテンなどによく使われる身近な素材であるといえます。
レーヨンでかゆくなってしまう原因
肌への刺激が少ないといわれるレーヨンですが、場合によってはかゆみが生じることがあります。
以下に主な原因をまとめましたので、チェックして適切に対処しましょう。
アレルギー
レーヨンやポリエステルといった科学繊維は、体質によってはアレルゲンとなることがあります。
いわゆる、化学繊維による“化繊負け”です。
レーヨンの使われた衣類を着ていると肌がチクチクしたり、赤みを生じたりする場合は、我慢しないようにしましょう。
また、レーヨンそのものではなく、衣類などに付いている装飾や洗濯に使う合成洗剤などがアレルゲンとなっている可能性もあります。
どれが原因なのか、一つひとつ慎重に確かめるようにしましょう。
間違った対処をすると、回復まで時間がかかってしまうこともあります。
静電気
レーヨンを多く使ったインナーを冬場に着ると静電気が起きやすくなります。
静電気は、湿度が低いと空気中の水分を通じた放電ができなくなることで起こるため、特に空気が乾燥する冬の季節には注意が必要です。
さらに、化学繊維は天然繊維と比べて水分量が少ない素材です。
水分量の少ない化学繊維は電気を通しにくいため、さらに電気が蓄積してしまいます。
肌の乾燥
特に冬の時期、暖かさを感じられる吸湿性発熱素材の衣類でかゆみが生じることもあります。
レーヨンは吸湿性の高い素材のため、吸湿発熱機能のある衣類に使わることが多いです。
吸湿発熱機能は、肌の水分を吸収して発熱する仕組みです。
乾燥しやすい冬に着ると、吸湿機能によって水分が失われた肌がさらに乾燥してしまい、さらにかゆみが生じやすくなってしまいます。
また、乾燥した肌に対して生地が起こす摩擦も負担になります。
レーヨンなどの化学繊維は繊維が粗く、チクチク・ヒリヒリする痛みやかゆみが起きやすいです。
蒸れ
特にレーヨンが使われたヒートインナーなど、暖かくしすぎて熱がこもるのも、蒸れてかゆみを感じてしまいます。
冬でも、人は一日1リットルほど発汗すると言われています。
レーヨンはほかの素材と比較して吸湿しやすい性質がありますが、限度を超えてしまうと当然のことながら吸湿できなくなります。
特に、かいた汗を吸湿できなくなった時は衛生的にもよくありません。
皮膚のバリア機能が弱まっている部位があると、汗によって肌荒れにつながってしまう恐れもあります。
レーヨンによるかゆみが生じた時の対処法
レーヨンによるアレルギーや乾燥、蒸れなどによって生じたかゆみの対処法についてご紹介します。
かゆみをそのままにしておくと、悪化したり回復に時間がかかったりしてしまいます。
我慢せずにすぐに対処して、早く治すようにしましょう。
かゆみ止めを使う
レーヨンによって生じたかゆみが辛いときは、かゆみ止めなどの薬を使いましょう。
今すぐにかゆみを鎮めたい場合、市販薬を使えば手軽に、有効な対処ができます。
もしかゆみ止めがない場合、冷やすのも効果的です。
保冷剤やビニール袋に入れた氷を、清潔なタオルなどでくるんでかゆいところに当てると、その部分の毛細血管が収縮しかゆみが鎮まります。
なかなかかゆみがひかない場合は、我慢せずに病院へ行くことをおすすめします。
患部を清潔に保ち、触らない
特にアレルギーや汗による肌荒れを伴うかゆみは、かきむしるとひどくなってしまいます。
かゆみを感じても、できるかぎり触らずおくことが大切です。
そして、水やぬるま湯などでかゆいところをきれいに洗って清潔にしておくようにします。
できれば触らない方がいいですが、どうしても衣類などが直接触れる部位の場合は、緩いシルエットのものにするなどで対応しましょう。
天然素材のものを重ねて着る
レーヨンが直接肌に触れるのを避けたい場合は、天然繊維を重ねて着ることもおすすめです。
化学繊維であるレーヨンに比べて、綿などの天然繊維はより肌ざわりがよく、チクチクしづらい素材です。
吸湿性や保温性も高いので、重ね着にも活用しやすいといえます。
また、生地自体の編み方も緩いものを選ぶのもいいでしょう
締め付けが少なく着ていてもごわつかないので、快適に過ごすことができます。
天然繊維としては綿がよく知られていますが、生地に弾力性があり肌にやさしい性質のメリノウールもおすすめです。
レーヨンによるかゆみを予防するには?
安価で加工がしやすい素材であることから、日常生活にはレーヨンを使った衣類やインテリアが多いです。
それらを全く使用しないのはあまり現実的ではありませんので、レーヨンによって生じるかゆみを予防すると安心できるでしょう。
以下では、具体的な予防方法をご紹介します。
静電気対策をする
レーヨン自体への対策として、洗濯のさいには柔軟剤を使用することが挙げられます。
柔軟剤には空気中の水分子と結びつきやすい性質の成分が配合されているため、乾燥によって静電気が起こるのを防ぐことができます。
また、柔らかくなった生地は摩擦が抑えられるので、静電気が起きにくくなります。
ただし、柔軟剤が刺激となる体質の人もいるため、事前に使っても問題ないかどうかよく確認するようにしましょう。
静電気の発生を予防するには、ほかにも室内ならば湿度を60%程度に保つ、入念な保湿によって肌の乾燥を防ぐことも有効です。
もっと静電気対策について知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
綿100%素材なのに静電気!?不快な静電気の原因と対策を徹底解説!
綿と混紡されているものを選ぶ
化学繊維と肌が触れるのをなるべく避けたいときには、レーヨンと天然繊維が混紡されている生地を選ぶと安心です。
もしくは、首元や脇など、汗をかきやすく肌の弱い部位に触れる部分だけでも、天然繊維のものでカバーしてもいいでしょう。
天然繊維は、特に綿がおすすめです。
吸湿性が高く温度調整機能があるので、快適に着ることができるうえ、静電気も起きづらいという特徴があります。
レーヨンなどの化学繊維には、速乾や吸湿発熱といった性質があります。
天然繊維とうまく組み合わせることで、化学繊維の便利な性質を活かしつつ、肌への負担を軽減することができます。
汗をかいたらすぐに拭く
普段からこまめに汗をふき取るなど、肌を清潔に保つことも大切です。
特に、レーヨンの吸湿性を超えるような量の汗をかくような時は、肌に生地が張り付いたり、熱がこもってしまったりするので、着心地も悪くなります。
また、汗をそのままにしておくと雑菌が繁殖しやすくなり、炎症を引き起こすこともあります。
夏に長時間外に出る場合など、大量に汗をかきそうなときは替えの下着を用意するのもおすすめです。
締め付けが少ないシルエットを選ぶ
レーヨンは肌ざわりがよいと言われる素材ですが、衣類のゴムなどの締め付け跡がかゆくなる場合もあります。
特にウエスト部分のゴムや裾に縫い付けてあるレース、首回りに縫い目がついているとレーヨンであってもチクチクとした感触が気になる場合があります。
そのときは、生地が肌に密着しない、ゆるやかなシルエットのものを着るようにしましょう。
締め付けがなくなるうえ、生地が触れにくくなり、肌の負担を減らすことができます。
食生活に気をつける
肌がかゆいと感じられるとき、体内ではヒスタミンと呼ばれる生体内物質が分泌されています。
ヒスタミンは、特にもち米をたくさん食べると分泌が促されることが知られています。
お餅をはじめ、おこわやおはぎなどもち米が使われるメニューは意外と多いもの。
これらが好きでよく食べている人もいるかもしれません。
かゆみに敏感すぎるように思われたり、一度かゆみを感じると我慢できないほど辛かったりといった場合には、食生活をチェックしてみるのもおすすめです。
まとめ:レーヨンによるかゆみに適切に対処しよう
レーヨン素材の衣類などを着たときにかゆいと感じる原因とその対処法についてご紹介しました。
「お気に入りの服だから」や「このくらいのかゆみは我慢できる」などと考えて対処しないでいると、深刻な肌荒れに繋がる可能性があります。
レーヨンのよるかゆみを我慢せず、きちんと治療と対策をして快適な毎日を送りましょう。
また、オリジナルグッズ作成ができるUP-Tでは、オリジナルTシャツやパーカー、スウェットなどのファッションアイテムに自由なデザインをプリントすることができます。
デザインは、ホームページ内の専用ツールで誰でも簡単に作成が可能。
男女共用アイテム、キッズやベビー用といったラインアップはもちろん、レーヨンなど生地の素材からもベースとなるアイテムを選べます。
オリジナルアイテム作成は1枚から対応しています。
家族や友人へのプレゼントまたは記念に、ぜひ気軽に作ってみてください。
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