最終更新日: 2024年10月07日

レーヨンの原料って何?素材ならではの特徴・注意点も解説

レーヨンの原料とは

衣類を購入するとき、またはそれを洗濯するとき、必ずチェックすべきなのが洗濯表示のラベルです。

その理由は、どんな素材が使われているかによって、取り扱いが大きく変わるから。

ですが、さらに理解を深めて正しく扱うなら、原料やその成り立ちを知っておくのがおすすめです。

そこで今回は、馴染み深い素材の1つ「レーヨン」の原料についてを深掘り!

その特徴についても詳しく解説していきます。

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レーヨンとは?

木材由来の原料を使うレーヨン

綿やポリエステルのように、レーヨンは私たちにとって非常に身近な素材。
衣料品や寝装品、インテリアなど幅広いアイテムに活用されています。
ではそもそも、レーヨンとは一体どのような素材なのでしょうか。

レーヨンの原料

結論から言うと、レーヨンの原料は「木材」です。

または、綿セルロースを使う場合もあります。

繊維は大きく分けると、動物や植物など自然界から採取されたものを原料とする「天然繊維」と、石油や原料を化学的に処理して人工的に作られた「化学繊維」の2つ。

さらに「再生繊維」「合成繊維」「半合成繊維」「無機繊維」の4つに分けられ、レーヨンはパルプなどの天然材料を化学的に加工した「再生繊維」にあたります。

石油や石炭、空気、水、食塩などの原料から化学的な合成・加工によって作られる合成繊維とは異なり、木材を原料としているため、加工処理で自然に還元することができ、環境にもやさしいのが魅力です。

レーヨンの作り方

原料となる木材がレーヨンになる主な工程は次の通りです。

  1. 植物の主成分であるセルロース物質を化学的に取り出す
  2. 化学薬品で一度溶解し繊維状に再生した木材パルプを作成する
  3. パルプをアルカリ処理し二硫化炭素と反応させたアルカリ溶液に溶解して紡糸原液にする
  4. この原液を凝固浴に押し出して、繊維にする
  5. ローラーで延伸・巻取り・水洗・脱硫・漂白などの仕上げ処理をする

こうして生まれ変わったレーヨンは、その後も耐火性や耐水性、 防縮加工 、防しわ性などの加工処理をされることで、さまざまな製品へと姿を変えていきます。

原料が木材になった由来

そもそもレーヨンとは、絹(シルク)の代用品として作られた繊維です。

19世紀後半頃に西欧で開発されたレーヨン。

この頃フランスは、カイコに影響を与える病気の発生により、絹産業にピンチが訪れていました。
そのピンチを救うために生まれたのが、木材を原料とした繊維、レーヨンです。
絹の代用品として生まれたため、当時の日本では人絹とも呼ばれていましたが、「光線(ray)」と「綿 (cotton) 」を組み合わせて「レーヨン(rayon)」と名付けられることになりました。

レーヨンの歴史

木材を原料とし、絹の代用品として開発された背景を持つレーヨンですが、開発当時のレーヨンは耐火性や耐久性に問題がありました。

そのため、1950年頃までのレーヨンは工業用や家庭用家具製品として使用がほとんど。
衣料品としてはまだ使用されていませんでした。

その後化学の発展に伴い、さまざまな製造方法が開発された結果、木材を原料としたレーヨンの中でも「ビスコース」「モダール」「リヨセル」などいくつかの種類が作られるようになりました。

 

木材が原料のレーヨンの特徴

レーヨンの特徴

絹の代わりに開発されたレーヨンはカイコを必要とせず、木材や植物系の原料を使って、今では欠かせない存在となりました。
そんなレーヨンの魅力は、やはり天然繊維と化学繊維の両方の特徴を兼ね備えているところ。

ここからは、木材を原料とするレーヨンならではの魅力を紹介していきます。

レーヨンは肌触りが良い

レーヨンの特徴を語る上でまず外せないのが、その肌触りの良さ。
木材を原料とする化学繊維でありながら、絹のようななめらかで軽い柔らかさを実現しています。

細い糸を紡いで作られているため、ザラザラ感やチクチク感を感じにくく肌への刺激が少ないため、レーヨンを使用している衣類は心地よく着ることができます。

レーヨンは通気性・吸湿性が良い

木材を原料としていることから、レーヨンは通気性と吸湿性にも優れています。
衣類や寝装品を選ぶ上で、欠かせないのが通気性と吸湿性の高さです。

特に、レーヨンの吸湿性の高さは実は綿以上。
肌に汗が残らず、雑菌の繁殖を防いでくれるため、レーヨンを使った衣類や寝装品は季節を問わず清潔に気持ちよく使うことができますよ。

レーヨンは光沢感がある

「レーヨン(rayon)」という名前になった由来に「光線(ray)」が使われていることからもわかるように、艶のある光沢感もレーヨンの特徴の一つです。
上質で絹のような透明感があり、木材を原料としているとは思えぬ、高級感を感じさせます。

レーヨンはドレープ性が良い

柔らかい繊維であるレーヨンは、ドレープ性にも優れています。
ドレープ性とは、衣類や布地が自然とたるむ優美な様子を表した言葉。
レーヨンを使った衣類は、身につけたときに体に合わせてしなやかに動きます。
また光沢感とも相まって、シルエットにエレガントな印象を与えてくれます。


また、レーヨンの特徴についてはコチラの記事でも詳しく解説していますので、合わせて読んでみてください。
▶︎レーヨンとポリエステルに向いている季節は?特徴の違いについても解説


 

原料ならではのデメリット

レーヨンのデメリット

木材や植物系の原料が使われているレーヨン。
そのため、どうしても「水に弱い」という特徴を持っています。
この特徴は、レーヨン素材のアイテムを使う上で知っておきたい注意点にも繋がりますので、必ずチェックして理解しておきましょう。

乾きづらい

原料に木材を使っていることにより、水に弱いレーヨンは、一度濡れると乾きづらいというデメリットがあります。
いくら吸湿性に優れているとはいえ、一定の量を超えてしまうとその効果は期待できません。
洗濯後はしっかり時間をかけて干すようにするか、きちんとと乾燥させるようにしてください。

たくさんの汗をかいたり、雨に濡れてしまった衣類を身につけて長く過ごしてしまうと、体を冷やしてしまったりシミが残ってしまう場合があるので注意しましょう。

耐久性が低い

レーヨンが水に弱いという性質は、耐久性の低さにも関係します。
水に濡れてしまうことで、繊維が膨張・引っ張り合いために縮みやすく、また生地全体の強度が落ちます。

また、レーヨンはにも強くありません。
アイロンを使う場合には変色や変形に十分に注意しましょう。
スチームは避け、あて布を使った低温で行うのがおすすめです。

シワができやすい

水に弱いことから強度が低いレーヨンは、シワもできやすいです。
そのため洗濯時には注意が必要で、手洗いが基本。

水洗いがOKなアイテムであれば、洗濯表示を確認した上で正しく取り扱い、脱水時間を短くする、汚れは叩いて落とすなど、できるだけシワを避けるように洗濯をしてください。

保管時にも、畳んで収納するのではなくハンガーにかけるなど、シワになりにくい工夫をするようにしましょう。

 

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今回のレーヨンのように、衣類はその原料によってさまざまな性質を持っています。
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まとめ:レーヨンは自然由来の再生繊維

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原料が大きく関係するレーヨンという繊維の性質やその背景について紹介してきましたが、いかがでしたか?
レーヨンは木材を原料とする植物由来の再生繊維です。
洗濯方法やアイロンの使用など、取り扱いには十分注意をしつつ、絹に負けない高級感を持つレーヨンならではの肌触りを感じてくださいね。

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監修:丸井織物プリント品質管理部門 宮本智行
監修者情報:丸井織物株式会社プリント品質管理部門
オリジナルプリント業界初のISO9001取得企業
弊社、丸井織物株式会社は、オリジナルTシャツプリント会社としては初の品質管理マネジメント・ システムISO 9001、環境マネジメント・システム ISO 14001の取得企業です。
また、継続的な品質管理と人体・環境への配慮を重視したマネジメントシステムにてPDCAサイクルを回しています。技術として最高峰の TPM優秀賞も受賞。
一般社団法人オリジナルTシャツ協会にも加入しております。
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