最終更新日: 2024年10月09日
キュプラとポリエステルの違いは高級感?それぞれの長所と短所は?
衣類や寝具を構成する繊維にはさまざまな種類があり、私たちが気づかないうちにその効果を発揮しています。
例えば「キュプラ」や「ポリエステル」もその1つです。
そこで今回は、比較されることも多いキュプラとポリエステルの違いを詳しく紹介。
それぞれの特徴や長所・短所を深く理解して、自分に合った生地・アイテム選びの参考にしてください。
キュプラとポリエステルの共通点
今回紹介する2つの繊維キュプラとポリエステルは、全く異なるものなので、それぞれ違った特徴を持っています。
ですが、実はこの2つには共通点があるんです。
それは、どちらもスーツの裏地に使われることが多いということ。
特にキュプラの使用用途で1番多いのが、衣類の裏地です。
スーツをオーダーする際にどちらの生地で裏地を仕立てるかで、全く違う仕上がりになる場合があります。
またキュプラやポリエステルは、衣類以外にも採用されており、おしゃれに欠かせないアイテムであるトートバッグもその1つ。
コチラの記事ではトートバッグの便利な使い方なども紹介していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。
▶︎トートバッグとは?今更聞けない定義と素材・大きさで異なる活躍シーンを紹介!
そもそもキュプラとは
そもそも今回紹介する繊維の1つキュプラとは、一体どのような繊維なのでしょうか。
まずは、キュプラの基本的な特徴やその長所・短所から紹介していきます。
キュプラは再生繊維
繊維は大きく分けると、動物や植物など自然ものを原料とする「天然繊維」と、石油や原料を化学的に処理して人工的に作られた「化学繊維」の2つがあります。
化学繊維はその中からさらに「再生繊維」「合成繊維」「半合成繊維」「無機繊維」の4つに分けられ、キュプラは綿を化学的に加工した「再生繊維」にあたります。
そんなキュプラに使用しているのは、それまで使われていなかった綿の種子の周りに付いたうぶ毛。
天然由来の原料を使っているため、燃やしても有害なガスの発生が少なく、資源が有効活用された非常にSDGsな優れた繊維です。
キュプラの長所
化学繊維でありながら、天然由来の原料を使っているキュプラは、化学繊維と天然繊維双方の性質を兼ね備えています。
そんなキュプラの長所は次の通りです。
- 肌触りが良い
- 染色性が良い
- 吸湿性・透湿性が良い
- 静電気が少ない
キュプラは繊維の断面が丸く、また細くてしなやかなのが特徴。
同じ再生繊維であるレーヨンと比べても、肌との摩擦が少なく、なめらかで優しい肌触りになっています。
また、染色性が良いため、アイテムのカラーバリエーションを豊富にすることができ、退色しにくいのも魅力です。
キュプラの短所
長所が多いキュプラですが、もちろん短所も持ち合わせています。
それは、水に弱いという点。
生地にキュプラが使われている場合は、縮んでしまう可能性があるため、家庭での洗濯はおすすめできません。
また、水に濡れることでシミやシワにも注意が必要なデリケートな繊維です。
ただし、洗濯表示を確認した際に桶に手を入れたような「手洗いマーク」が付いている場合は、手洗いができます。
そもそもポリエステルとは
馴染み深い繊維であるポリエステルですが、その詳しい性質は意外と知らないもの。
次はポリエステルの特徴と長所・短所を見ていきましょう。
ポリエステルは合成繊維
ポリエステルは、石油や天然ガスを由来として作られた合成繊維。
蚕の繭から作られるシルクや、羊の毛から作られるウールのような天然繊維に似せて作られたものです。
ポリエステルは機能加工もしやすいので、天然繊維を組み合わせれば双方の長所を生かすことができ、さまざまなニーズに対応させることができます。
ポリエステルの長所
機能加工がしやすく、さまざまなシーンで活躍しているポリエステル。
長所は次の通りです。
- 速乾性が良い
- 耐久性が良い
- 変色に強い
- 保管しやすい
ポリエステルといえば、とにかく速乾性があるのが特徴。
原材量に石油が使われていることから、繊維の中に水が入りにくく、汗や水が生地に触れてもすぐに拡散し蒸発します。
乾きが早いので、汗をかいても不快感が少なく、快適な着心地・触り心地をキープ。
雨が多い時期の部屋干しや洗い替えがないときでも、洗ってまたすぐに使えるのも嬉しいポイントです。
また、光を通しにくく紫外線を遮る性質を持っているため、野外で長時間かつ高頻度で使用していても、変色しにくいという特徴も持っています。
ポリエステルの短所
長所が多いポリエステルですが、その分短所が多いのも特徴の1つ。
その短所は次の通りです。
- 毛玉ができやすい
- 静電気を帯びやすい
- 熱に弱い
- 綿に比べると肌触りが劣る
- 臭いや汚れを吸着しやすい(汚れが落ちにくい)
- 漂白しにくい
汗や水をすぐに乾かしてくれる一方で、汚れを吸着しやすいという特徴も持ち合わせているため、「こまめに洗濯する」「洗浄力の強い洗剤を使う」「汚れのひどい洗濯物とは分けて洗う」などの工夫が必要です。
短所がやや多いというのも、キュプラとポリエステルの違いの1つとも言えます。
キュプラとポリエステルの違い
スーツの裏地として採用されることが多いキュプラとポリエステルという2つの生地。
どちらも機能性の高い合成繊維ですが、それぞれ特有の長所・短所があることが分かりました。
では結局のところ、どこにどう違いがあるのでしょうか?
最後に細かく比較していきます。
違い①価格
キュプラとポリエステルの違い1つ目は、価格です。
一般的にポリエステルは、他の繊維に比べると価格が安く、スーツの裏地以外の衣類でも非常に多く使われています。
一方でキュプラは、裏地としては最高の素材。
アイテムにも寄りますが、もし裏地をキュプラにしたスーツを仕立てるとすると、ポリエステルの裏地でスーツを仕立てるよりも、4〜5倍くらいのコストがかかる場合もあります。
違い②高級感
キュプラとポリエステルの違い2つ目は、高級感です。
細くてしなやかな繊維であるキュプラには絹のような光沢感とドレープ性があり、ポリエステルに比べると非常に高級感があります。
チラリと見えたときの上品さが、キュプラを使った裏地の魅力。
キュプラ特有の滑らかな肌触りも、高級感の有無の違いに関係しているといえるでしょう。
違い③吸湿性と放湿性
キュプラとポリエステルの違い3つ目は、吸湿性と放湿性です。
吸湿性に欠けるポリエステルに比べて、キュプラは吸湿性と放湿性にも優れています。
そのため、春夏に着用するスーツなら裏地はキュプラが選ばれることが多いでしょう。
特に暑い夏場のポリエステル裏地は、汗を吸いづらく不快感を覚えやすいので、体内から発する湿気を吸い、素早く放出してくれるキュプラ裏地がおすすめ。
ムレやベタつきが少なく、柔らかで心地よく着ることができますよ。
違い④耐久性
キュプラとポリエステルの違い4つ目は、耐久性です。
高級感があり着心地の良いキュプラですが、耐久性という面ではポリエステルに軍配が上がります。
水を弱点とするキュプラは、摩擦にも弱く毛羽立ちもしやすい繊維です。
一方、ポリエステルは摩擦に強く、他の素材と比べても丈夫。
洗濯後の型崩れの心配が少なく、元の形状を保つ性質もあるため、シワになりにくく、アイロン掛けの必要もありません。
また、石油を原料とするポリエステルを使ったアイテムは、虫が寄り付きにくいので、保管もしやすいです。
長期間タンスの中で保管しても虫喰いとシワの心配が少なく、防虫剤による変色の影響も受けにくいことから、いざ必要になったときすぐに着用することができますよ。
違い⑤静電気
キュプラとポリエステルの違い5つ目は、静電気の起こりやすさです。
保湿性に優れたキュプラは、糸の中の水分率が高いことから静電気が起こりにくい繊維。
反対にポリエステルは、むしろ静電気が起こりやすいというデメリットを持っています。
特に、重ね着によって衣類が触れ合いやすくなる乾燥しがちな秋冬は、キュプラの裏地を使っているアイテムがおすすめ。
この静電気の起こりにくさが、キュプラがスーツのような衣類の裏地に使われる大きな理由の1つとも言えるでしょう。
素材でTシャツを選ぶならUP-T
キュプラとポリエステルに大きな違いがあるように、繊維はさまざまな性質を持っています。
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まとめ:違いを知って上手に使い分けよう
キュプラとポリエステルの違い、それぞれの長所・短所について紹介してきましたが、いかがでしたか?
向き不向きを理解し、特徴を生かして有効活用していきましょう。
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