最終更新日: 2024年10月01日

レーヨンとキュプラの違いとは?再生繊維の基礎知識

レーヨンとキュプラは、どちらもシルクのような光沢と柔らかな手触りが特徴の再生繊維です。
レーヨンのドレープ感を活かしたスカートや、キュプラを使ったスーツの裏地など、ファッションの多くのシーンで利用されています。

しかし、それぞれの素材がどのように作られ、どんな違いがあるのかを知る人は少ないかもしれません。

この記事では、まずレーヨンとキュプラの製造過程や特徴を解説し、それぞれのメリットとデメリットを比較します。
素材の特性や用途を理解することで、あなたにぴったりの選択ができるようになりますよ。
ぜひ参考にしてみてください。


UP-TでオリジナルTシャツを作ってみよう!

 

レーヨンとは?


レーヨンは、フランス語の「Rai(光線)」に由来し、絹のような光沢を持つ再生繊維です。
19世紀末にフランスで開発され、1884年のパリ万博で初めて公開されました。
日本では1918年に帝国人造絹糸(現帝人株式会社)が製造を開始しました。
現在レーヨンは、衣服や肌着、ストール、カーテンなど、さまざまな用途に使われています。

レーヨンの製造過程

レーヨンは主に木材パルプから作られます。
まず木材からセルロースを抽出し、これを化学薬品で処理して溶解します。
この溶液をフィラメント(繊維)に変え、乾燥させることでレーヨンが完成する流れです。
化学反応を利用して繊維を再生させて作られるレーヨンは、「ビスコースレーヨン」や「ビスコース」とも呼ばれています。

レーヨンの特徴

レーヨンは吸湿性や制電性が高く、美しい光沢やしなやかなドレープを提供してくれます。
染色性にも優れているため、鮮やかな色合いや視覚的な魅力を楽しめる存在です。

また、レーヨンはポリエステルや綿などの繊維と混紡されることが多く、素材の欠点を打ち消しながら幅広い用途に適用できる点もメリットです。

ただし、水にぬれると強度が低下し、シワができやすい点がデメリット。
洗濯した際に縮みやすく、型崩れを引き起こす場合があるため、取り扱いには十分注意する必要があります。

 

キュプラとは?


キュプラは、レーヨンに似た特徴をもっていますが、さらに優れた性能が魅力の再生繊維です。

19世紀にセルロースを銅アンモニア溶液で溶解する技術が発見され、1901年に工業化されました。
1918年にはドイツのベンベルグ社によって本格的な生産が開始され、現在ではスーツの裏地や肌着などにも使われています。

キュプラの製造過程

キュプラは、コットンリンターと呼ばれる、綿の実の残りの短い繊維を使った素材です。
まず、コットンリンターをアルカリ水溶液で蒸煮し、漂白&精製します。
その後、水酸化銅とアンモニア溶液を加えてセルロースを溶解します。

このセルロース原液をかき混ぜ、細いノズルから押し出して繊維を形成したものがキュプラです。
繊維化されたキュプラは、温水中で冷却され、最終的に細い糸として仕上げられます。

キュプラの特徴

キュプラは高い吸水性と放湿性をもち、静電気が起こりにくく快適な着心地を提供します。

レーヨンと同様に、シルクに似た上品な光沢があり、なめらかな肌触りが特徴です。
レーヨンよりもシワになりにくいといったメリットもあります。

ただし、水に濡れると多少の伸縮が見られ、摩擦による毛羽立ちが生じる可能性があります。
また、ベンベルグ商標のキュプラを製造する会社が限られるため、コストが高くつく点もデメリットです。

 

レーヨンとキュプラの特徴を比較してみる!


キュプラとレーヨンはよく似た生地ですが、大きな違いとして水濡れによる強度低下が挙げられます。
どちらかといえば、レーヨンのほうが水分を含むと極端に強度が低下してしまいます。

しかし、キュプラも水に強いわけではないため、取り扱いには注意が必要です。
以下に、レーヨンとキュプラの違いを表にまとめました。

項目 レーヨン キュプラ
特徴 吸湿性が高い、制電性、光沢、ドレープ性 高い吸水性、静電気が起こりにくい、シルクに似た光沢、なめらか
メリット 美しい光沢、しなやかなドレープ性、優れた染色性 吸水性が高く、シワになりにくい
デメリット 水に濡れると強度が低下し、シワができやすい、縮みやすい 水に濡れると多少の伸縮、摩擦で毛羽立ち、コストが高い
用途 衣服、肌着、ストール、カーテンなど 比較的高級な衣服、スーツの裏地、肌着など

レーヨンとキュプラはどちらも再生繊維であり、シルクのような光沢をもちますが、それぞれ異なる特性をもっています。
どちらの素材も用途に応じて選ぶと良いでしょう。

レーヨンやキュプラは家庭で洗濯可能ですが、シワや型崩れしやすい素材です。
水に浸して優しく押し洗いするのが理想です。
洗濯機を使う場合は、弱水流のコースで洗い、洗濯ネットに入れて摩擦を防ぎましょう。

脱水は短時間にとどめ、シワを防ぎます。
「水洗い不可」の表示がある場合はドライクリーニングを選んでください。
アイロンは、あて布を使用し低~中温でスチームなしでおこない、光沢や風合いを保つようにしましょう。

 

実際の使用例とおすすめの衣服


ここでは、レーヨンとキュプラの特徴を活かした衣服の使用例とおすすめを紹介します。

レーヨンを使用した衣服

レーヨンは、その高い吸湿性と柔らかな肌触りで、多くの衣類に適しています。
特にシャツやブラウスは、蒸し暑い季節でも快適に着用でき、柔らかなドレープ感が着こなしに華を添えてくれます。
そのため、オフィスカジュアルや、さりげないオシャレコーデに最適です。

ドレープのあるスカートやワンピースでは、エレガントなシルエットを作り出します。
体にフィットしやすく、動きやすさも兼ね備えているため、快適な着心地を得られるでしょう。

さらに、レーヨンを使った衣服はパーティーやフォーマルな場面での着用にも重宝し、シルエットが美しく、華やかな印象を与えられます。

キュプラを使用した衣服

キュプラは、その上品な光沢と柔らかい表情で衣服に洗練された印象を与えます。
時には、とろみのある大人のヴィンテージ感を演出することが可能です。
織物やニットといった多様な展開があり、異素材との組み合わせや加工により、衣服のデザインの可能性を広げます。

特にスーツやフォーマルな衣服の裏地に使用することで、見えない部分からも品格が引き出される点が魅力の一つ。
ムレ感を抑えつつ冬の静電気も防ぎ、しなやかで体の動きを妨げません。
アクティブにもデイリーにも対応できるため、快適なライフスタイルをサポートします。

 

UP-TのオリジナルTシャツは高品質&着心地の良さがおすすめ!

UP-Tなら1枚からオリジナルTシャツが作成できる!
レーヨンやキュプラはシルクに似た光沢感やなめらかな風合い、制電性などが特徴の素材ですが、水に弱いといったデメリットをもっています。

普段使いの衣服にレーヨンやキュプラの商品を取り入れるのは、実は勇気のいることかもしれません。
UP-Tでは、日常的に着られるTシャツやポロシャツなどのアイテムを豊富に取り揃えており、着心地や見た目にもこだわった高品質な商品展開をおこなっています。

ここでは、3点に絞って紹介しますが、用途や好みに応じてあなたに最適なTシャツを選んでみてください。

ハイクオリティーTシャツ

ハイクオリティーTシャツ|5001-01 |United Athle
ハイクオリティーTシャツ|5001-01 |United Athle

通常価格2,475円(税込)無地価格534円(税込)

着心地や素材感にこだわる方に最適なハイクオリティTシャツは、5.6オンス生地を使用しています。
「よれない」「透けない」「長持ちする」の3大要素を兼ね備えた万能型Tシャツです。

1枚でも様になる上、53色の豊富なカラー展開で、個性に合った色が必ず見つかりますよ。

また、セミコーマ糸を使用した素材が高品質で、長く愛用できる1枚です。

スペシャル ドライ カノコ ポロシャツ

スペシャル ドライ カノコ ポロシャツ(ローブリード)|202001 |UnitedAthle

スペシャル ドライ カノコ ポロシャツ(ローブリード)|202001 |UnitedAthle

通常価格2,640円(税込)無地価格1,031円(税込)

上品な光沢となめらかな風合いを求める方に最適な選択肢として、キュプラやレーヨンの欠点を抑えたイージーケアポロをおすすめします。

こちらは、ポリエステル鹿の子生地を使用し、シワが付きにくく乾きやすい特性をもつポロシャツです。
繰り返しの洗濯でも色落ちしにくいのが魅力。

さらに、ドライタッチで汗冷えを防ぎ、快適な着心地を提供します。
特にホワイト生地には透け感を軽減する特殊糸を使用し、上質さを保ちながら機能性も追求した1枚です。

トライブレンドTシャツ

トライブレンドTシャツ|TCR-112 |TRUSS
トライブレンドTシャツ|TCR-112 |TRUSS

通常価格3,036円(税込)無地価格655円(税込)

柔らかさと抜群の着心地を求める方に、レーヨン・綿・ポリエステルの混紡素材を使用したTシャツをおすすめします。
3つの素材の組み合わせにより、4.4オンスの軽さとバインダー仕様の襟でよれにくい耐久性を実現。

他のTシャツにはないトライブレンドならではの豊富なカラー展開も魅力です。
こちらの特別なTシャツで新しい着心地をぜひ体験してみてください。


UP-Tでは高品質なプリントでオリジナルのTシャツを作成できますが、いくつかの注意点があります。こちらの記事では、デザイン作成や洗濯方法などについて詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。

オリジナルTシャツを作る際の注意点【5つのこと】


 

まとめ:UP-Tで高品質かつケアが簡単なオリジナルTシャツを作成しよう

UP-Tで高品質かつイージーケア可能なTシャツを作成しよう!
レーヨンとキュプラは、どちらもセルロースを原料にした再生繊維で、美しい光沢と滑らかな手触りが特徴です。
キュプラはレーヨンよりも、水分を含んだ際の強度低下を抑え、シワになりにくい特性がありますが、完璧ではありません。

それぞれのメリットとデメリットを理解し、用途や目的、好みに応じて生地を選ぶことが大切です。

UP-Tでは高品質な素材を用いて、イージーケアで長持ちするオリジナルTシャツを提供しています。
無地での提供も可能ですが、お気に入りのイラストやロゴを施すことも可能です。

デザインに自信のない方でもブラウザ上のツールを使えば簡単に作成できますので、ぜひこの機会にお試しください。

即日!格安に1枚からオリジナルTシャツを作成するならUP-Tがおすすめ!

世界で唯一のオリジナルTシャツを簡単に作るならUP-Tがおすすめ!


監修:丸井織物プリント品質管理部門 宮本智行
監修者情報:丸井織物株式会社プリント品質管理部門
オリジナルプリント業界初のISO9001取得企業
弊社、丸井織物株式会社は、オリジナルTシャツプリント会社としては初の品質管理マネジメント・ システムISO 9001、環境マネジメント・システム ISO 14001の取得企業です。
また、継続的な品質管理と人体・環境への配慮を重視したマネジメントシステムにてPDCAサイクルを回しています。技術として最高峰の TPM優秀賞も受賞。
一般社団法人オリジナルTシャツ協会にも加入しております。
おすすめ記事ランキング
1
2024年12月18日
2
2025年03月15日
3
2025年01月01日
4
2024年03月12日
5
2024年07月17日