最終更新日: 2025年02月19日
ポリエステルの黄ばみ&シミ抜き方法を徹底解説!
ポリエステル素材のTシャツやポロシャツは、スポーツやアクティブな場面でよく活用されますが、着用シーンが多ければ多いほど、黄ばみやシミが気になることもあるでしょう。
その際に「漂白剤を使っていいの?」といった疑問をもつ方がいると思います。
この記事では、ポリエステル素材に漂白剤は使えるのかといった疑問にお応えし、漂白剤の種類や洗い方について詳しく解説します。
漂白剤の活用法を知って、お気に入りのシャツを長く愛用していきましょう。
ポリエステルは黄ばみやすい?
ポリエステルは摩耗しにくく、耐久性があるため、衣服の素材として幅広く活用されています。
くり返して洗濯しても傷みにくい素材です。
速乾性があり、快適に着られるポリエステル素材はさまざまなシーンで重宝されます。
しかし、ポリエステルは黄ばみが付きやすいといったデメリットがあり、特に皮脂や汗が残りやすい脇や襟回りに黄ばみが生じやすいといわれます。
そのため、普通に洗濯機で洗うだけでなく、別の方法を用いながら汚れを落とさなければなりません。
洗い方の一つに漂白剤の活用があります!
次に、漂白剤を使う効果やその種類について確認していきましょう。
ポリエステルに漂白剤は使える!その種類
ポリエステル生地に付着した黄ばみは、変質したタンパク質と皮脂汚れが重なっているため落ちにくいとされます。
漂白剤を使うことで、黄ばみや汚れを除去することは可能です。
ただし、漂白剤を使う前に台所用洗剤で洗い、そのうえで普段使いの弱アルカリ性洗剤で洗濯することをおすすめします。
その理由は、弱アルカリ性洗剤で皮脂汚れを落としておいたほうが効果を実感できるためです。
詳しい洗い方については記事の後半で解説しますので、ぜひご確認ください。
漂白剤には以下の3種類が挙げられます。
- 塩素系漂白剤(強アルカリ性):漂白力や殺菌力が高いが、色柄物には使用できない
- 粉末酸素系漂白剤(弱アルカリ性):洗浄力が強く、除菌効果もある一方、デリケートな繊維や色物には適していない
- 液体酸素系漂白剤(酸性):粉末より漂白力が弱いが、デリケートな素材にも使える
「漂白剤」といっても、その用途や効果はそれぞれ異なります。
次に紹介するポイントを考慮して、漂白剤を正しく選んでいきましょう。
適切な漂白剤を選ぶことが重要!
ここでは、衣服の汚れや漂白剤の種類に応じた選び方のコツを紹介します。
黄ばみの程度に合わせる
先ほど紹介したように、塩素系漂白剤は台所の布巾などの殺菌に使われることが多く、衣服の漂白に使うのは避けたほうが良いでしょう。
酸素系漂白剤はポリエステル製品に合っており、粉末、液体のどちらでも構いません。
ただし、より慎重に洗いたい場合は、前述の予洗段階を経て、液体酸素系漂白剤を活用することをおすすめします。
いずれにしても、衣服の素材や黄ばみの程度などを総合的に判断して、適切な漂白剤を選ぶことが重要です。
ポリエステル素材の色や柄を考慮する
白物のポリエステル生地に付いた頑固な汚れを取り除きたい場合、塩素系漂白剤を使用することもあります。
しかし、ポリエステル素材の色柄物に塩素系漂白剤を使うと、すべて漂白されてしまうため、酸素系漂白剤の使用をおすすめします。
汚れの程度に合わせて予洗いしたり、浸け置きしたりして様子を見ながら慎重におこなうことが重要です。
ポリエステルの黄ばみを取り除く方法
まずは、衣服にある「品質表示」を見て、水洗い可能かどうか確認しましょう。
そのうえで、以下の洗剤を用意します。
- 台所用洗剤
- 液体洗剤
- 酸素系漂白剤
このほか必要に応じて、洗面器などの容器を準備したところで、以下に示す基本的な洗い方を参考にして洗いましょう。
なお、敏感肌の方は特に、手荒れの原因にならないようにゴム手袋をつけて洗うことをおすすめします。
流水で洗う
黄ばみに流水をあてて、汚れを押し出す感じで洗います。
襟元の黄ばみを取りたい場合は、流水で汚れを洗い流すようにしたほうが汚れの再付着を避けられます。
台所用洗剤で下洗い
黄ばみの元となっているタンパク質は、皮脂汚れの膜で覆われているようなもの。
まずは、皮脂汚れを落とさなければ黄ばみそのものを除去できません。
皮脂は油分であるため、油汚れを落とす台所用洗剤や洗濯用の固形石けんが役立ちます。
黄ばみの部分に直接洗剤を付けて指でもみ洗いをして、流水で流します。
その際は、強くこすって生地を傷めないように注意しましょう。
弱アルカリ性洗剤で洗う
一般的な洗濯用洗剤で洗って効果を確かめます。
手洗いの場合も、適切な分量で洗うようにしましょう。
この過程を経て、衣服の黄ばみをチェックしてみます。
もしも、変化がないようであれば、漂白剤を使って洗います。
漂白剤をつけて洗濯する
黄ばみが残っている部分を覆うようにして、粉末あるいは液体の酸素系漂白剤をかけます。
軽くもんで馴染ませると効果的です。
そのあとは、通常どおり、洗濯機で洗います。
頑固な黄ばみには浸け置き
染みついたしまったような頑固な黄ばみには、漂白剤で洗ったのち、ぬるま湯(40〜50℃)に浸けて置きましょう。
洗面器にぬるま湯を溜めて、30〜60分程度浸しておきます。
その際は、酸素系漂白剤の指定された分量を守ってください。
仕上げとして、ネットに入れて洗濯機で洗ってすぐに乾かしましょう。
Tシャツの黄ばみやシミと同様に、臭いも気になる方がいると思います。
こちらの記事では、より長く、快適に着用するための「臭い消し」について解説していますので、参考にしてみてください。
Tシャツの臭いの元は1つじゃない?洗っても取れないときの対処法6選
黄ばみ以外の汚れを取り除く方法
ここでは、黄ばみ以外の汚れを除去する方法を紹介します。
黄ばみ以外の汚れには水溶性、油性、混合性のものが挙げられます。
除去法は以下のとおりです。
- 水溶性の汚れ:調味料やジュースの汚れは、ハンカチを水で濡らして拭く
- 油性の汚れ:インクやファンデーションなどの汚れはクレンジングオイルを使う
- 混合性の汚れ:ソースやスープなどもまずはクレンジングオイル、除去できなければ台所用洗剤を使う
いずれにしても、時間をおかずにすぐおこなうことが重要です。
時間が経ってしまった場合は、漂白剤を使います。
その際も適切な分量で洗うようにしましょう。
汚れがこびりついている場合は、あて布をして歯ブラシでこすりとる方法もあります。
ただし、強くこすり続けるとポリエステル生地が傷んでしまうので、慎重におこないましょう。
ポリエステル素材を洗う際の留意点
ポリエステル素材を洗う際、特に留意したい点について紹介します。
洗濯表示をチェックする
ポリエステルの衣服に必ず付いている品質表示を必ずチェックしてください。
特に洗濯表示には、水洗いや漂白が可能かどうか、可能な場合の洗濯法について記載されています。
また、水洗いが可能な場合、水流の強さや温度を確認して、適切な洗い方を心がけましょう。
汚れた服と一緒に洗わない
汚れがひどいポリエステル生地を洗う場合は、ほかの衣類と一緒に洗濯しないようにしましょう。
一緒に洗うと汚れが他の生地に付着する可能性があります。
複数枚を洗う場合でも、洗面器を使って単体で洗います。
洗い流したのち、まとめて洗濯機にかける場合は、洗濯ネットの使用が有効です。
色移りを防ぐだけでなく、生地を傷めるリスクを軽減できます。
熱湯は不可
ポリエステルは高温に弱い素材です。
洗濯時には熱湯を使用しないようにしましょう。
ポリエステルに熱湯を使うと、素材が縮んでしまったりプリント部分が変形したりする可能性があります。
以上、紹介したポイントに留意することでポリエステル素材の衣類を長く、美しい状態で保てます。
プリントシャツの洗い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
長く愛用するためのポイントですので、ぜひチェックしてみてください。
インクジェットプリントのTシャツを長持ちさせる方法とは?洗濯のポイントをじっくり解説!
まとめ:正しい洗濯法でUP‐TのポリエステルTシャツを長く愛用しよう!
UP-Tは、幅広い用途に応じて活用できるオリジナルTシャツやポロシャツの制作会社です。
スポーツシーンで汗をかく機会の多い方は、ポリエステル生地で快適に着用できます。
お気に入りのイラストや写真などを使って、個性的な1枚を作成することも可能です!
オリジナルTシャツをより長く愛用するためには、正しいお手入れ法が不可欠です。
見えない汚れや黄ばみなどを完全に除去したい場合は、今回紹介したように漂白剤を適宜利用し、正しい洗濯法で補っていきましょう。