最終更新日: 2024年03月12日
一枚からTシャツが作れるプリント方法4選|それぞれのメリット・デメリット
一枚からオリジナルTシャツを作るなら、実はプリント方法が限られています。
「発注は10枚以上から〜」と決まっているプリント方法も多いんですよね。
特に、定番のシルクスクリーンプリントは一枚から発注できません。
最初に「版(デザインの型)」を作るのに数千円~1万円程度かかってしまいます。
しかし、一枚から業者さんに発注できるプリント方法もあるんです!
版代が必要なく、一枚から本格的なTシャツを作ることが可能。
そのプリント方法だけしっかり覚えておけば損しません。
今回は格安で一枚から発注できるプリント方法を紹介!
それぞれメリット・デメリットがあります。
自分にあったプリント方法を選ぶ基準にしてみてくださいね。
「インクジェット」なら一枚から激安でTシャツにフルカラープリントできる
一枚からオリジナルTシャツを作るなら、「インクジェットプリント」が定番中の定番。
インクジェットプリントは、Tシャツの生地に直接インクを吹き付けてプリントしていく方法です。
シルクスクリーンのように版を最初に作る必要がなく、版代がかからないため一枚〜数枚作る場合に安く済むのがメリットといえます。
さらに、フルカラーで写真入りTシャツも綺麗にプリントできるのも魅力です。
インクジェットのメリットとデメリットをこれからご紹介していきましょう。
オリジナルTシャツを作る時の参考にしてみてください。
インクジェットのメリット
●着心地が柔らかい
●一枚から作成しても安い
●色やデザイン範囲が多くても基本的には料金が一律
他のプリント方法と比較して、手触りが柔らかいのが特徴。
着心地がゴワゴワしないので普段使いにもぴったりです。
一枚から発注しても相場は2,000~4,000円程度と業者によってピンキリ。
しかし、一枚からでも2千円台で作れる業者も多いので、比較的安く作成できます。
また、シルクスクリーンの場合は「2色目は〇〇円追加」という具合に色が増えると料金も増してしまいます。
インクジェットはフルカラーで何色入っていても料金は変わりません。
写真や細かいデザインもそのまま反映されます。
追加料金が細々かからず、「Tシャツ代+プリント代金」とシンプルです。
価格設定が分かりやすいのは助かりますよね。
そのため、オリジナルTシャツの作成が初めての人にもおすすめです。
インクジェットのデメリット
●入稿したデータと実際の仕上がりに色の差が少し発生する
●写真の画質が悪いとそのまま粗っぽくなってしまう
●ポリエステルのTシャツにはプリントできない
●業者によっては割引が少ない
まずインクジェットは生地に直接インクを吹き付けるため、Tシャツの生地の色がデザインに反映されてしまいます。
例えば白のTシャツならパステルカラーのデザインも綺麗に出せますが、濃い色なら滲んだように見えてしまうことも...。
そのため、鮮やかな色を出したい場合は白や薄い色のTシャツを選ぶ必要があります。
さらに、インクジェットは入稿も簡単な代わりに、そのままの画質やデザインが丸っと反映されてしまいます。
もし、スマホで撮った写真をそのまま載せる場合、スマホの小さい画面で見た時は気にならなかったけれど、Tシャツにプリントされたら画質が粗っぽく見えてしまう...というような現象も!
できれば画質がいい写真やサイズを引き延ばしすぎないのがコツです。
そしてインクジェットはポリエステルのTシャツにはプリントできません。
こう考えるとデメリットもかなり多いですが、一枚から気軽に作りやすいのはインクジェットの魅力です!
できれば白や薄い色のTシャツで画質が荒くないデザインのプリントをおすすめします。
一枚から格安で作成できるインクジェットプリントは、自分だけのオリジナルTシャツやプレゼント用のTシャツ作成にぴったり!
インクジェットプリントについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
激安でオリジナルTシャツを作るならインクジェットプリントがおすすめ!
「昇華転写」は一枚から染めたような全面プリントが可能
昇華転写プリントも一枚から発注が可能なプリント方法です。
最初に転写紙にデザインを印刷し、熱で生地に染み込ませることでプリントできます。
一枚から発注した場合、デザインする範囲によりますが1,500円程度のプリント代金で作成できます。
インクジェットよりは少し値段が高くなりますが、耐久性がいいので一枚を長く着られるのでコスパがいいです。
ちなみに、昇華転写は全面プリントの「フルグラフィックTシャツ」にも向いています。
柄Tシャツを作成することも可能で、インクのひび割れや色落ちもほぼありません。
そのため、スポーツのユニフォームにも最適と言われています。
昇華転写プリントのメリット
●全面プリントも可能
●インクのひび割れや色落ちがほとんど無い
●インクが染み込んだような風合いになる
昇華転写プリントのひび割れがほとんど起こらないのは、転写した時にデザインを生地に浸透させるからです。
そのため、一枚でも柄入りの生地でTシャツを作ったような仕上がりに。
貼り付けたようなテカリや違和感が無くできるのがメリットです。
デザインデータや写真データをそのまま再現できるので、細かいグラデーションも綺麗にプリントすることが可能。
データの再現度が高いのが最大の特徴です。
イラストや写真の細かい色彩も最大限に生かしたい場合に向いています。
昇華転写プリントのデメリット
●濃い色のTシャツだと色が再現されにくい
●アイロンや乾燥機の熱に弱い
●プリントできるのはポリエステルのみ
昇華転写プリントは濃い色のTシャツにはあまり向いていません。
昇華転写特有のインクが染み込んだ感じになり、カラフルな色合いが表現されにくくなってしまいます。
ただし、白やパステルカラーだと再現度が高く相性抜群!
濃い色のプリントの場合はシルクスクリーンの方がおすすめです。
また、熱に弱いのも昇華転写のデメリットです。
インクが再び熱によって色落ちしてしまうことがあります。
さらにプリント可能なのはポリエステルのTシャツのみ!
インクジェットは反対にポリエステルがプリント不可なので、プリントしたTシャツの生地によっても使い分けるといいでしょう。
「フルカラー転写」はシールやワッペンのような質感が出せるプリント
フルカラー転写とは、転写紙に印刷して熱で密着させるプリント方法です。
基本は先ほどの昇華転写と同じ!
しかし、昇華転写はインクを生地に染み込ませた印象になるのに対し、フルカラー転写はワッペンやシールのような貼り付けた感じが出せます。
デザインの周りをカットして圧着させるので、文字やデザインの周りに2~3mmのフチができるのも特徴です。
このフルカラー転写も一枚から発注することができます。
一枚ずつ違うデザインでも安く発注可能です。
フルカラー転写のメリット
●フルカラープリントが可能
●どんな素材でも基本的にプリントできる
●シールを貼ったような張りのある質感が出せる
フルカラー転写はTシャツの色や生地に関係なくプリントが可能です。
ちなみに、昇華転写は濃い色のTシャツには合わないですが、フルカラー転写は濃い色のTシャツでもそのまま綺麗な色合いになるのが特徴です。
濃い色のTシャツでも、白い紙の上にプリントしたような再現度が出せるのが特徴。
グラデーションやぼかしたデザインにも対応しています。
家庭用のアイロンプリントシートとして販売もされていますが、やはり業者に発注した方が色合いの綺麗さが抜群!
プリンターの質が違うので色合いが変わってきます。
このプリント方法も版を作る必要が無いので、一枚から格安で作成できるのがメリット!
業者によって違いがあるものの、1,200円程度のプリント代金で一枚から作成できます。
フルカラー転写のデメリット
●プリント部分が大きいと通気性が悪い
●小さい文字や線には対応できない
●時間が経つとひび割れを起こす
フルカラー転写のデメリットは、張りのあるシールにプリントするため通気性が悪いです。
プリントの面積が大きいとゴワゴワしてしまいます。
また、小さい文字や線を再現するのは苦手です。
デザイン部分をカットして貼り付けるのでカッティングが難しいと対応できないんです。
丸や四角などシンプルな形でプリントするのが向いています。
さらに、プリント部分自体の色褪せはほとんど無いものの、時間が経つとひび割れが起きてしまうのもデメリット。
ただし、あえてヴィンテージ感を出すために、ひび割れを起こした状態を好んで着る人もいます。
古着としてひび割れたフルカラー転写のTシャツも人気です。
「カッティングプリント」ならラメや光沢のある加工が一枚からできる
カッティングプリントはカラーシートを切り抜いて圧着させるプリント方法です。
光沢感があり、ラメ入りや箔入りのシートも貼り付けられるのが特徴!
これも一枚から発注することができます。
キラキラとした質感が目立つので、ダンスの衣装などに最適です。
一枚一枚違う名前や背番号を入れる事も可能!
チームのユニフォームや応援着としても人気のプリント方法です。
カッティングプリントのメリット
●ジャンパーやブルゾンなど分厚い生地でもプリント可能
●ラメ入りや蛍光色など通常では出せない色を再現できる
●カットして貼り付けるので色滲みの心配が無い
カッティングプリントは一枚から、もしくは数枚のみの発注に向いています。
反対にプリント枚数が多いものには不向きです。
また、納期が早いのもメリット!
通常のプリントでは出せないラメや箔、蛍光色など派手な色合いもプリントできます。
グラデーションや複雑な色合いは出せないので、名入れや背番号を入れるのにおすすめ。
画像データのように色がぼやける心配もないので、名前やチーム名がくっきりとプリントできます。
カッティングプリントのデメリット
●業者側が用意した色しかプリントできない
●細かい文字や細い線が再現できない
●写真やイラストを再現するのは不可能
カッティングプリントは、そのまま単色のシールをカッティングマシーンでカットして圧着しています。
そのため「印刷」という工程がなく、写真やイラストなどは再現できません。
業者さん側で用意してある色を選び、限られた色の中でしか文字や数字をプリントできません。
また、カッティングマシーンで対応できない1mm幅の細い文字や線はプリントできないのがデメリット。
細かいデザインには向いていないので注意してください。
その代わり、蛍光色や派手な色合いはカッティングでしか出せないので、色の発色にこだわる人におすすめです。
【まとめ】一枚からオリジナルTシャツをプリントしてみよう!
一枚からプリントできる方法を4つ紹介しました。
それぞれにメリットデメリットがあるので、特徴にあったTシャツづくりをしてみてください。
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ぜひ、試しにデザインだけでも挑戦してみてくださいね!