最終更新日: 2024年03月13日
カラーレーザー転写とは?プリントした時の特徴や自宅で加工する方法
家庭用のプリンターと言えば、インクジェットやレーザープリンターがありますよね。
ではTシャツにデザインをプリントする場合はどのような方法で行うのか、ご存じですか?
オリジナルTシャツを作成する場合も実は同じ!
インクジェットやレーザーでのプリント方法があります。
他にも定番はシルクスクリーンプリントや、昇華転写プリントなど...。
「カラーレーザー転写」というプリント方法もあります。
自分でTシャツを作ろうと思っているけれど、印刷方法がいろいろあってどれを選べばいいか分からない!という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、カラーレーザー転写の特徴を詳しくご紹介します!
「カラーレーザー転写」を取り扱っている業者さんは少なめですが、その代わり、カラーレーザー転写には独特の仕上がりや特徴があるんです。
また、カラーレーザー用のアイロン転写シートを使えば、自宅のプリンターで簡単に作れるのも魅力です。
自宅で作る場合の加工方法や、カラーレーザー以外の簡単でおすすめのプリント方法までご紹介していきます!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
Tシャツのプリントに使われるカラーレーザー転写とは?
「カラーレーザー転写」は、「レーザーカラー」「熱転写」とも言われる印刷方法です。
専用のコピー機やプリンターを使って、一度転写紙にプリントします。
そのあと熱でプレスして仕上げていく手法です。
インクジェットなど他のプリント方法と違うのは、この専用の転写紙に一度プリントするということ!
インクジェットやシルクスクリーンプリントは、直接Tシャツにインクを吹き付けて行きます。
一度転写シートに印刷することにより、染めた感じというより”シールを貼り付けたような印象”になるのが特徴です。
仕上がりがシールのようにつるんとしています。
白やパステルカラーなど淡い色のTシャツには「淡色用転写紙」を使用。
カラーTシャツには「濃色用転写紙」を使用していきます。
一般的にはこの2つの転写紙を使用しますが、他にも特殊な転写紙を使った方法もあり、それぞれ仕上がりが違ってくるのが魅力です!
料金相場はプリント代のみで1200円〜300円ほど。
Tシャツ代を入れても2,000円程度から作成できます。
相場としてはそこまで高額ではありません。
ただし、取り扱っている業者が少ないのが難点!
現在では「エドバン」「PRISMA」などが取り扱いを行なっています。
インクジェットプリントを詳しく知りたい方はこちら▼
早く安くTシャツプリントするならインクジェットプリントがおすすめ!
シルクスクリーンプリントを詳しく知りたい方はこちら▼
シルクスクリーンプリントって何?Tシャツの作り方や特徴を解説!
淡色用カラーレーザー転写の特徴
「淡色用カラーレーザー転写」は、「淡色用転写紙」を使用したプリント方法で、白Tシャツや淡いパステルカラーなどに使用します。
中には白いTシャツにだけプリント可能な「白生地用カラーレーザー転写」というものもあります。
淡色用カラーレーザーの特徴は、シートが透明のため違和感なくTシャツの色に溶け込んでくれることです。
例えば、このように文字やイラストを散りばめてもシートが透明なので貼り付けた感じがしません。
ナチュラルな仕上がりがいいですよね!
また、「淡色用カラーレーザー転写」はコスパがいいのも魅力の1つ。
定番のシルクスクリーンプリントだと、「1箇所数百円~」と印刷箇所が増えるごとに値段も増してしまいます。
一方、カラーレーザー転写の場合は制限がありません。
1枚の中で印刷箇所は限られないのでコスパがいいのは嬉しいですよね!
さらに、淡色用カラーレーザーなら、今年流行りのフォトTシャツも綺麗にプリントできます。
お気に入りの1枚がきれいにプリントされたTシャツなんて素敵です!
贈り物にも喜ばれそうですね。
ただし、写真の色が複雑な場合は必ず白Tシャツにプリントしましょう。
パステルカラーの場合は透けた色が生地の色に影響するので、業者さんに発注するときはあらかじめ相談するようにしてください。
さらに、淡色用レーザーは枚数が増えれば増えるほどかなり安くなります。プリントする面が大きくても格安なのが特徴です。
例えば5枚ほど発注した場合は1枚1,200円ほどが相場なのに対し、100枚以上発注すれば300円程度にプリント代金が抑えられるんです。
行事やイベントの際に使用するTシャツやクラスTシャツなど、たくさん作る場合にはとってもお得になりますね!
デメリットとしては、剥がれることはなくても洗濯後に毛羽立ちを起こしやすいということ。
プリント部分が徐々に薄くなってしまいます。
また、ブルゾンやウィンドブレーカーなど、分厚い生地には向いていません。
「淡色用カラーレーザー転写」は、主に白Tシャツでカラフルなプリントを全面にしたい場合におすすめの方法です。
濃色用カラーレーザー転写の特徴
濃色用カラーレーザー転写は全ての色のTシャツにプリント可能です。
白色でもプリントすることができます。
淡色用との違いは、転写紙が透明ではないということ!
そのため、プリントした周りに生地色に近い色のフチ取りができます。
ワッペンやシールのようなイメージです。
そのため、繊細なデザインよりも「丸・楕円・四角・文字を形どったもの」など、はっきりとしたデザインに向いています。
ワッペンのような貼り付けた感じを出したかったり、フチが残るデザインをあえて利用したい場合にもおすすめ。
また、文字も太めのデザインの方がよく合います。
濃色用カラーレーザー転写文字をフチ取ったようなデザインや、ポップなキャラクターデザインなどに適しています。
見る方向によってはつるっとした質感で、反射する感じもアクセントになっておしゃれです!
ただし、筆記体や細かい細い線は綺麗に反映されないので注意してください。
淡色用カラーレーザーのように洗濯には弱くありません。
色落ちもせずに頑丈なのが特徴。
ただし、ずっと使っているとひび割れを起こすことがあります。
また、デメリットとしては通気性が悪いということ。
シートを貼り付けるプリント面が大きいと、パリっとした手触りで風を通しません。
通気性などを考慮して選んだTシャツにプリントする場合には注意が必要ですね。
袖プリントや胸元のワンポイントのデザインなら、そのような心配もないのでおすすめです。
さらに、フチが入ったデザインになるのが苦手な人には、余白部分を取り除く「リタックカラー転写」があります。
他にもブルゾン専用の転写シートがあったりと、業者によって取り扱いは様々です。
カラーレーザー用のアイロン転写シートなら自宅でもTシャツにプリントできる
実はAmazonや楽天などでも、気軽に「アイロン転写シート」を購入できます。
自宅で行う場合も、原理としては業者で扱うカラーレーザー転写とほとんど同じです。
ただし、自宅用のプリンターだと色の再現度や解像度は落ちます。
ただし、シートが数枚入って1,000円以下で購入できるので、試しに自宅で作ってみたい!という人にはおすすめ。
ちなみに自宅で作成する場合は注意点がたくさんあります。
▼自宅でカラーレーザー転写をする場合の注意点
●「インクジェットプリンター用」と「レーザープリンター用」があるので自宅のプリンターがどちらかを確認する
●用意したTシャツが「淡色用」と「濃色用」どちらにプリントできるか見分ける
●紙を印刷する場合は「厚紙」で設定
●Tシャツは特殊加工されていないもの、ポリエステルは淡色用だとアイロンの跡がついてしまう
などなど...結構、細かく考えて選ばないといけないので大変です。
特に、印刷する時に反転させてプリントしないといけないので、1度間違えると転写紙が無駄になってしまうので注意!
さらに、繊維によってはアイロンの跡がついてしまうので、ポリエステルや撥水加工されていない綿のTシャツを選びましょう。
アイロンプリントは、初心者でも取り組みやすいプリント方法です。
以下のコラムでは、アイロンプリントの手順やコツを詳しくまとめています。
「アイロンプリントでカラーレーザー転写に挑戦してみたい!」という方は、あわせてチェックしてみてくださいね。
アイロンプリントでポロシャツをデザイン!綺麗に転写する3つのコツ
カラーレーザー転写は取り扱いが難しい?インクジェットプリントもおすすめ
自宅でのカラーレーザー転写は、正直取り扱いが難しいです。
自分の名前を入れるだけだったり、少しロゴを入れるだけなら自宅で作るのは安くて手軽ですよね!
さらに発送を待たなくていいのも魅力です。
そのため、自宅でカラーレーザー転写に挑戦する方も多いようです。
しかし、Amazonから転写紙を購入した人からは「うまくできなかった」「すぐに剥がれた」など、失敗談も多数!
材料を選んで、買って、時間をかけて一生懸命作っても、思いどおりの仕上がりにならなかったり、使えないクオリティになってしまったりするのは悲しいですよね。
ですから正直なところ、上記のようなプリントをしたい場合にはインクジェットプリントで1枚から業者さんに依頼するのもおすすめです。
カラーレーザー転写は業者さんに発注する場合、5枚~など複数枚からの注文がほとんど。
また、自宅で作る場合、転写紙が売っているところって少ないんですよね。
大きい家電量販店や文具店でしか取り扱いが無い場合も...。
すぐに手に入らない材料を取りそろえるのは大変です。
そのため、即日発送ができてカラーレーザー転写と同じようにフルカラーで安い「インクジェットプリント」もおすすめします。
1枚からでも簡単に作成が可能なのも、インクジェットプリントのいいところです。
さらにTシャツ代も込みで1枚2,000円程度なのでカラーレーザーと相場はほとんど同じ。
業者さんにインクジェットプリントを発注してしまえば、自宅で反転させて印刷したり、アイロンで跡をつけないように取り扱う必要もありません。
「どうしてもカラーレーザー転写の質感がいい!」
というこだわりがある人はもちろんレーザーでのプリントもおすすめです。
しかし、綺麗に印刷できて安く・早ければOK!という人は、ぜひインクジェットでのプリントも検討してみてくださいね。
【まとめ】カラーレーザー転写以外のプリント方法もチェックしてみよう!
カラーレーザーを取り扱う業者さんはまだ少ないです。
その代わり、独特の風合いが楽しめるのが魅力!
カラーレーザーにしか無い雰囲気が出せるのが特徴です。
写真がきれいにプリントできるので、フォトTシャツが美しい仕上がりになるのはいいですよね!
しかし、カラーレーザー転写の他にもシルクスクリーンや昇華転写プリントなど、様々なプリント方法があります。
自宅でアイロンプリントをするのもいいですが、もし
「Tシャツから購入しないといけない」
「まずはシートを買わないといけない」
という人は、Tシャツ選びからプリントまでできる業者さんを利用するのが簡単です。
プリント方法についても、「カラーレーザー転写」に強いこだわりがなければ、インクジェットプリントを試してみるのもおすすめですよ。
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