最終更新日: 2024年07月23日
Tシャツのプリント方法と種類!それぞれの特徴を詳しく解説!
なんとなくで選んでいるプリント方法ですが、どんな風に作られているか詳しく知っている人は少ないはず。
そこで今回は、オリジナルTシャツで利用できるプリント方法を詳しく解説します。
Tシャツプリント方法の種類
インクジェットプリント |
シルクスクリーンプリント |
昇華転写プリント |
1枚から |
10枚以上の大口向け |
1枚から、ポリエステル素材のみ |
フルカラー対応 |
単色か5色以下 |
フルカラー対応 |
プリント方法は、大きく分けて3つ、インクジェットプリント・シルクスクリーンプリント・昇華転写プリント種類があります。
最近ではTシャツ全面にプリントできる、フルカラーインクジェットプリントもできるようになりました。
それぞれのプリント方法では、仕上がりがまったく異なります。
どんなTシャツに、どのような方法が適しているのかを知ることで、オリジナルTシャツ作りが楽しくなります。
インクジェットプリントとは
インクジェットプリンタを使用し、デジタルデータをそのままTシャツにプリントする方法です。
フルカラーなので、グラデーションのあるイラストや写真など、そのままTシャツにプリントできるのが魅力です。
シルクスクリーンのように版を作る必要がなく、モノトーンからフルカラーデザインまで自由のを1枚から製作ができます。
気軽に製作できますから、デザインのお試しにしてみたり、ペアや家族でTシャツを作りたいときに便利です。
UP-TではオリジナルTシャツを始めとした、アパレル商品はすべて、インクジェットプリントで印刷しています。
どんなにたくさんの色を使っていても、値段が高くなることはありませんので、カラフルなデザインTシャツを作りたい方におすすめです。
メリット:1枚から再現性の高いプリントが可能に!
皆さんが手にすることが多い、アパレルブランドのTシャツの多くは、このインクジェットプリントが利用されています。
インクジェットは製版不要で、デジタルデータをそのままプリントできるので1枚から必要な分だけオリジナルTシャツが作れます。
通常印刷では、色ごとに版を作くならければならないので、その分「版代」がかかります。
色をたくさん使えば、版の数が多くなり値段が高くなりますがインクジェットプリントでは版を作る必要がないので、どんなに色を使っても値段が高くなることはないのです。
定番の白Tシャツやグレーはもちろんですが、黒やネイビーなど濃色のTシャツへのプリントも可能です。
濃色のTシャツへプリントする場合、下地白いインクを使うので美しい色が再現されるのです。
データそのままプリントできるので、多色や写真・グラデーションプリントなど完全フルカラーを再現できます。
細かい変更も可能で、名前や背番号、色やデザイン、サイズ違いも容易にプリントができるのも魅力です。
デメリット:実は大量生産には不向きなプリント方法
1枚から作成できて、コストの変化がないのが大きな特徴ではありますが、同じデザインを大量生産するにはおすすめできない方法です。
パソコンのプリンターには、様々な色のインクカートリッジが搭載されています。
これが大きな業務用の機械だとイメージしてみてください。
しかしながら、多色刷りするために1つのインクカートリッジの容量は大きくありません。
小ロットの印刷ならば問題ありませんが、大量印刷では頻繁にカートリッジ交換しなければならないのでコストパフォーマンスが悪くなります。
こんな方におすすめ!
・写真プリントでTシャツを作りたい
・カラフルなデザインが好み
・個性的なデザインにしたい
・10枚以下でオリジナルTシャツ作りたい
1枚ずつ色や柄を変えてみたい・複数の色を使って好きなデザインのTシャツを作りたい方に向いています。
また、写真プリントも鮮明にプリントができるので、お子さんの誕生記念や母の日・父の日などの記念日Tシャツなどにも向いています。
色とデザインの再現性に優れていますので、データそのままをTシャツにプリントしたいときに選ばれています。
シルクスクリーンプリントとは
大量生産するようなアパレルグッズやウェアの多くは、シルクスクリーンプリントが使われています。
メッシュ状の版にインクを伸ばして、Tシャツに転写させる印刷方法です。
版画をイメージすると分かりやすいですが、同じデザインを大量生産するのに向いている方法です。
プリント前に製版を行いますが、1色ごとに版が必要なので手間がかかります。
色ごとに版を作り、順番に印刷していくので大口注文に適した印刷方法です。
色数が増えると色数分の製版代がかかってしまうので、シンプルなデザインで単色か色数少ないデザインを、大量にプリントするのを得意としています。
メリット:特殊なカラー表現ができる
製版代がかかるので小ロットには不向きなプリント方法ですが、何十枚も同じデザインのオリジナルTシャツを作る場合、1枚あたりにかかる製版代の負担額を減らすことができます。
クラスTシャツやユニフォームなど、枚数が多いほど1枚数当たりの値段が安くなるのがインクジェットプリントとの違いです。
また、金銀・蛍光・ラメや発泡などの特殊なカラー表現を得意としていて多色使いのプリントも可能です。
インクジェットプリントとは違い、生地にインクをのせ乾燥で定着させるので、単色・濃色に関係なくプリントができます。
Tシャツの素材を選ばないので、綿以外のポリエステルやナイロン など、速乾性のあるTシャツにプリントもできます。
また、シルクスクリーンプリントは洗濯しても色落ちやよじれなどが起きにくく、耐久性に優れています。
ユニフォームなど、洗濯回数が多く激しい動きをするTシャツでも、プリントは美しいままに利用できます。
デメリット:グラデーションなどは苦手
インクジェットプリントではできない、ラメや発泡プリントは得意ですが、半透明やグラデーションを使ったデザインはできません。
また、5色以上を使ったプリントでは、版代がかかってしまうので割高になります。
大量生産に向いてはいても、色数が多くなると1枚当たりの値段が高額になるのでおすすめできません。
こんな方におすすめ!
・速乾性Tシャツにプリントしたい
・オリジナルTシャツの大口注文が必要
・コストパフォーマンスのよいプリント方法を探している
・ラメや発泡プリントをデザインしたい
・クラスTシャツやユニフォームを作りたい
昇華転写プリントとは
昇華転写プリント専用のシートにデザインをプリントし、熱で気化させてからポリエステル生地に染み込ませるプリント方法です。
熱で染め上げるイメージを持っていただくとわかりやすいかと思います。
仕組みとしては自作するときに使うアイロンプリントの要領ですが、プリントできる素材がポリエステル素材に限られてしまいます。
発色の良さやインクのひび割れのなさ・一体感があることから、スマホケースなどにも利用される方法です。
メリット:発色が美しい
インクジェットプリントと同じように、データ画像をそのまま転写できます。
細かな文字やデザイン、そしてグラデーションも限りなく正確にプリントします。
生地にインクがしみ込んでいくので、色落ちやインクのひび割れなどがありません。
耐久性も非常に強く、洗濯を繰り返しをしてもまったく変化がないのも特徴です。
デザインが生地になじむので、違和感がなく美しい仕上がりなのも昇華転写プリントの魅力です。
デメリット:ポリエステル素材にしかプリントできない
昇華転写プリントのインクは、ポリエステルにしか定着しません。
綿やナイロンなどの素材には十分に定着しないので、プリントできるTシャツ素材が限られてしまいます。
また、白色やグレーなどの単色生地との相性はよいのですが、濃色にプリントをしてしまうと、デザインが沈み込んだような印象になるのでおすすめできません。
ポリエステル素材なので、洗濯後に乾くのが早くなりますが、アイロンをかけてしまったり乾燥機をかけてしまうと、色落ちや色移りする可能性が高くなります。
また、昇華転写プリント専用インクは紫外線に弱いため、長い時間紫外線を浴びると変色や色落ちしてしまうので注意しましょう。
Tシャツは生地の素材によって特徴や着心地が異なるため、自分に合った生地を選ぶようにしましょう。
以下のコラムではTシャツの素材別の特徴などについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Tシャツの素材や生地にはどんな違いがある?選び方も解説!
フルカラープリントとは
最近耳にするようになった「フルカラープリント」は、Tシャツを全面にプリントする新しい試みです。
通常のオリジナルTシャツの場合、全面か背面にプリントが入れられますが、サイズが決められています。
フルカラープリントの場合、襟や袖、裾までにプリントできる方法で、大きくプリントするのでインパクトが違います。
写真でオリジナルTシャツを作りたい方やインパクトのあるデザインにしたい場合には、フルカラープリントを選んでもよいでしょう。
金銀やラメなどの特殊なプリントができないことや、切り抜き画像などではズレが起こるなど通常のインクジェットプリントとは違いがあります。
イラストなどより、写真を全面にプリントするような場合には非常に適したプリント方法になっています。
デザインの位置や向きは入稿したままでプリントされますので、イメージが違って見えるケースもあることは頭に入れておきましょう。
まとめ
オリジナルプリントTシャツは、作成したい枚数や素材(目的)でプリント方法を選択するとイメージに近いものができあがります。
イメージを変えたい・他の人が持っていないものを作りたい場合には、素材とプリント
方法デザインを照らし合わせてよく考えてみましょう。
作りたいデザインがには、どのプリント方法が適しているのか迷った時には、プリント業者に相談してみましょう。
コスト面・デザインとのバランス、仕上がりの美しさを考えてアドバイスがもらえます。
プリント方法を網羅して、あなただけの素敵なオリジナルTシャツを作ってみてください。
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