最終更新日: 2024年06月13日
自作の刺繍でポロシャツに個性をプラス!必要なアイテムや図案の探し方は?
フォーマルすぎずラフすぎず、多くの場面で気軽に着用できるポロシャツ。
元々はテニスウェアとして普及したものでしたが、今ではスポーツ時に限らず誰でもおしゃれに着こなすことができますよね。
そんなポロシャツにオリジナルの刺繍を、しかも自作のものを入れることができたら、さらに個性を発揮できそうではありませんか?
今回は、ポロシャツに自作の刺繍を入れるための方法をご紹介していきます。
刺繍を入れるのに必要な道具や注意点なども解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
ワンポイントの個性で、ファッションをさらに楽しんでいきましょう。
ポロシャツに入れる刺繍のデザインを決めよう!
まず最初は、何より大切なポロシャツに入れる刺繍のデザイン決めを行います。
すでに入れたいデザインが決まっている場合は、必要な道具を用意してさっそく作業に取り掛かりましょう。
しかし、ポロシャツに刺繍を入れてみたいけど、どんなデザインを入れればいいのかはまだ決めることができていない方もいらっしゃいますよね。
そんな時には、さまざまなところから刺繍デザインのアイデアを取り入れてみることをおすすめします。
主に以下の方法で探してみれば、お気に入りのデザインを見つけられるはずなので、ぜひ参考にしてみてください。
- ネットから図案を手に入れる
- 刺繍本から図案を手に入れる
- 自分でデザインしてみる
- YouTubeで具体的な縫い方を見ながら刺繍するのもおすすめ
1つずつ紹介していきます。
(1)ネットから図案を手に入れる
1つ目のデザインの決め方は、ネットから図案を手に入れることです。
図案とは、デザインなどがイラストや図として表されているものです。
特に刺繍を始めたての際には綺麗に刺繍を行うためにも、図案に記載されたデザインをもとに糸を通していくことが必要不可欠と言えます。
デザインが思いつかない場合は、誰でもダウンロードできるフリーの図案を配布しているサイトなどでお気に入りの図案を探してデザインを決めるのがおすすめです。
(2)刺繍本から図案を手に入れる
2つ目のデザインの決め方は、刺繍本から図案を手に入れることです。
先ほど紹介したようにネットから図案を探すのもおすすめの方法ではありますが、サイトからファイルをダウンロードしてさらに画像をプリントするというのは、正直手間だと感じる方も多いでしょう。
しかし、市販の刺繍本に掲載されている図案を参考にすればプリントする手間などもなくせますし、何より種類が多くデザインも豊富です。
さらに、一般的な刺繍本には図案だけでなく、刺繍の基礎やコツなど、今後刺繍を行っていくにあたって実際に活かすことができる実践的な情報なども記載されています。
一冊でも刺繍本を持っていれば、図案を探すだけでなく刺繍の勉強や、デザインのインスピレーションを受けることもできますよ。
(3)自分でデザインしてみる
3つ目のデザインの決め方は、自分でデザインしてみることです。
オリジナリティを発揮した刺繍を入れたいのであれば、図案から自分でデザインすることをおすすめします。
実際に刺繍を入れるポロシャツに合った色合いだったり、自分を表現できるような特徴のあるデザインなど、自作だからこその魅力ある表現方法なども存在するでしょう。
図案を探してみたもののなかなかお気に入りのものが見つからなかった場合は、思い切って自分でイラストを描きながら刺繍デザインを考案するのも楽しいかもしれません。
(4)YouTubeで具体的な縫い方を見ながら刺繍するのもおすすめ
4つ目のデザインの決め方は、YouTubeで具体的な縫い方を見ながら刺繍することです。
刺繍を始めたばかりだと、基本的な縫い方でも難しく感じる方がほとんどだと思います。
本や文章で見ただけでは、なかなか理解しにくい部分もたくさんありますよね。
そういった際には、動画で実際に刺繍しているところを真似ながら自分も刺繍を進めていく方法をおすすめします。
図案の写し方から縫い終わりまでゆっくりと解説してくれる刺繍動画などを活用することで、文章ではわかりづらい部分を映像で確認しながら正確に縫い進められるので、初心者の方でも少ない失敗で刺繍を入れることが可能です。
また、不明な部分はコメント欄で質問し、回答をもらえれば早くスキルを高めることもできます。
紹介してくれるデザインも豊富なので、ぜひお気に入りの動画を探してみてください。
ポロシャツに自作の刺繍を入れるときに必要な道具について
続いては、ポロシャツに自作刺繍を入れる際に必要な道具を紹介します。
100円ショップなどで安く購入することもできるので、まずは必要な道具を揃え、刺繍の練習ができる環境を整えてみましょう。
必要な道具は以下の5つになります。
- 刺繍針
- 刺繍糸
- 糸切りバサミ
- チャコペーパー
- 刺繍枠
1つずつ紹介していきます。
(1)刺繍針
刺繍を入れるときに必要な1つ目の道具は、刺繍針です。
実は刺繍針にも多くの種類があり、刺繍の方法によって使う針も違います。
今回紹介するのは、一般的な刺繍を指す「フランス刺繍」に使用する「フランス刺繍針」です。
フランス刺繍針は先が尖っており、家庭科の授業などで使ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。
布にスムーズに通すことができて縫いやすいため、刺繍が初めての方はフランス刺繍針を購入することをおすすめします。
また、針には号数があり、それによって通せる刺繍糸の本数も変わります。
針に通した糸の本数によって縫った際のステッチの太さも変わるのですが、最初は目安を決められない方がほとんどだと思うので、基本的には2〜3本の刺繍糸を通せる号数の針から始めると良いでしょう。
ちなみに、刺繍針の製造会社によって刺繍針のサイズに違いがあるため、どの号数に何本の刺繍糸が通せるのかというのが明確に決まっているわけではありません。
さまざまな号数の刺繍針が入ったセットを購入し、自分が縫いやすかったり、デザインに合う太さのステッチで縫うことができる刺繍針を見つけられるようにしましょう。
(2)刺繍糸
刺繍を入れるときに必要な2つ目の道具は、刺繍糸です。
刺繍糸も刺繍針のようにたくさんの種類があります。
そのなかでも一番ベーシックで多く使われている刺繍糸が「25番」です。
番手によって太さが違い、上達してくるとデザインによって刺繍糸を使い分けられるようになりますが、始めたばかりのときは25番を選択しておけば間違いはないでしょう。
(3)糸切りバサミ
刺繍を入れるときに必要な3つ目の道具は、糸切りバサミです。
こちらも家庭科の授業で使ったことのある方は多いのではないでしょうか。
刺繍を行うにあたり糸を切る場面はたくさんあり、その度に必要となります。
ちなみに布を切る用途の裁ちバサミを糸切りバサミとして代用してしまうと、裁ちバサミの切れ味を悪くしてしまうため、糸を切るときは必ず糸切りバサミを使うようにしましょう。
糸切りバサミにも、安価なものから高価なもの、シンプルなものからデザインチックなものまで多くの種類があります。
最初から高価でおしゃれな糸切りバサミを買うのもモチベーション向上に繋がりますが、刺繍を続けられそうか判断できるまでは、手軽に購入できるものを使用することをおすすめします。
また、糸きりバサミは、先端に刃がついているU字型のような握るタイプのものが主流とされています。
しかし、「手芸バサミ」という、普通のハサミのようなタイプも増えてきています。
手芸バサミにはアンティーク調など、可愛い見た目のものもあります。
糸きりの機能を持ちつつ、見た目にもこだわりたい場合は、手芸バサミを選んでもいいですね。
(4)チャコペーパー
刺繍を入れるときに必要な4つ目の道具は、チャコペーパーです。
こちらは、刺繍を入れる布に図案を写す際に使用します。
図案を見ながら糸を通してデザインを再現するのは大変困難です。
そのためポロシャツと図案でチャコペーパーを挟み、図案を上からペンなどでなぞることで布に書き写したデザインに沿いながら刺繍を入れていく必要があります。
なお、刺繍を入れるポロシャツや布の素材によっては、チャコペーパーで書き写したデザインが消えにくい場合もあります。
使用する際には必ず説明書などを読み、使い方を誤らないよう注意してください。
(5)刺繍枠
刺繍を入れるときに必要な5つ目の道具は、刺繍枠です。
ポロシャツがよれた状態で刺繍を行うと、いざ完成しても実際にはデザインがずれていたり、シャツが縮こまっていたりすることがあります。
そういった事態を避けるためにも、刺繍枠を使って刺繍を入れたい部分の布をピンと張らせた状態で刺繍を行うことが大切です。
必須というレベルではないですが、あれば確実に役立つアイテムなので用意しておくと上達スピードも高まりますよ。
#1.しわ伸ばしスプレー
刺繍した後の仕上げとして、しわ伸ばしスプレーも用意しておくといいでしょう。
刺繍枠を使うことで、ポロシャツを伸ばした際のしわができてしまうことがあります。
せっかく綺麗に刺繍できたのに、しわが残ってしまうのは残念ですよね。
そういった際には、市販のしわ伸ばしスプレーなどを吹きかけてからアイロンをかけることで、綺麗にしわを伸ばすことができます。
商品によって使い方が変わるため、商品ごとの正しい使い方を理解したうえで使用するようにしてください。
基本となる縫い方をマスターしよう
続いては、基本となる縫い方を2つ紹介していきます。
道具を揃えてついに実践となりますが、まずは基本となる縫い方を知らなければなりません。
同じデザインでも縫い方を変えることによって、刺繍の雰囲気などが変わるのが裁縫の楽しみの一つだと思います。
まずは以下の基本的な2つの縫い方を覚えて、徐々に縫い方のレパートリーを増やしていきましょう。
- ランニングステッチ
- バックステッチ
1つずつ紹介していきます。
(1)ランニングステッチ
1つ目の基本的な縫い方は、ランニングステッチです。
いわゆる「なみ縫い」というもので、一定の間隔を空けながら糸を縫っていきます。
なみ縫いは裁縫の基本とも言われている縫い方で、縫い方と言われると思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
以下の流れで行っていきましょう。
- 1針目を裏面からしっかり布に通し切る
- 表面に出てきた針を裏面に向かって指す
- 裏面へ通した針を通し切らないよう注意し、針が半分くらい布に通った時点で針先を表面へ向け、そのまま表面に針を指す
基本的にはこの手順の繰り返しになります。
真っ直ぐ、等間隔になるよう縫っていくことが大切です。
(2)バックステッチ
2つ目の基本的な縫い方は、バックステッチです。
糸と糸の間に間隔を空けるランニングステッチとは違い、糸を連続して縫うのがバックステッチとなります。
以下の手順で行ってみてください。
- スタート地点から1針分を進めた部分の裏面から針を通す
- 針を通した部分から1針分戻った部分の表面から裏面へ針を通す
- 針を通した部分から2針分進んだ部分(2の1針分進んだ部分)の裏面から表面に向かって針を通す
- 3から1針分戻った部分の表面から裏面へ針を通す
- 針を通した部分から2針分進んだ部分(3の1針分進んだ部分)の裏面から表面に向かって針を通す
文章ではなかなか伝わりにくいですが、動画などを確認していただくと簡単に仕組みを理解いただけるかと思います。
こちらもできるだけ等間隔で縫い進められるようにすると、綺麗な仕上がりとなります。
大きなデザインを入れたいときには思い切ってTシャツから作成してみるのもおすすめ
ポロシャツにデザインを入れたいけど、刺繍ではどうしても上手くいかないものもあると思います。
そんなときには、思い切ってポロシャツから作ってみるのも一つの方法と言えるでしょう。
Up-Tでは、インクジェットプリントなどを用いることで、より大きなデザインを入れたポロシャツを作成できます。
自分だけのオリジナルポロシャツを作成し、ファッションや日常をさらに楽しんでみてはいかがでしょうか。
「刺繍の仕上がりをプリントでできるの?」と疑問に感じるかもしれませんが、ポイントをおさえれば刺繍風のデザインが可能です。
以下のコラムでは刺繡風の仕上がりにするポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Tシャツに刺繍!?デザインの方法や刺繍の施し方をご紹介
まとめ
今回は、ポロシャツに自作の刺繍を入れるための方法について紹介しました。
裁縫道具は安価に揃えられるものが多く、簡単に始めることができるのが嬉しいポイントです。
また、縫い方や番手を変えるだけでも、人それぞれの個性を発揮でき、オリジナリティのある刺繍を入れられるのが裁縫の奥深さと言えるでしょう。
まずは使わない布などで糸の縫い方を練習し、ワンポイントの刺繍を入れられるよう楽しみながら裁縫を楽しんでくださいね。
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