最終更新日: 2025年04月23日
【雑貨販売許可を取得】失敗しないための開業準備の基本
「雑貨屋さんを開きたい気持ちはあるけれど、手続きや申請がめんどくさそう」。
「何か厳しい資格や審査があるのでは?」
そう不安に思う人は多いはず。
そこでコチラの記事では、雑貨販売許可を得る方法を分かりやすく解説!
初心者でも安心の、失敗しないための開業準備の基本を詳しく紹介していきます。
覚えておきたい雑貨の定義
雑貨販売許可について知る前にまず理解しておきたいのが、雑貨には明確な定義は存在しないということ。
例えば雑貨と呼ばれるようなものには、以下の種類が挙げられます。
- 生活・日用品雑貨
- インテリア雑貨
- 小物雑貨
- 服飾雑貨
- キャラクター雑貨
ですが、雑貨屋の中で何を売るかによって、実は必要な手続きが変わります。
雑貨というジャンルに定義や括りがないからこそ、何を販売する予定なのかを明確にし、手続きや申請を正しく行いましょう。
雑貨販売許可を得るには?
雑貨のジャンルは多岐に渡りますが、販売許可を得て新たな商売を行うための申請は、何を売る場合でも基本的には同じです。
正しい届出をすることで、公的な支援を受けられたり、社会的な信用が得やすくなります。
雑貨販売の開業準備
雑貨販売の許可を得るために必要な手続きは主に次の3点です。
この3点は雑貨販売に限らず、新しい商売を始めるなら提出しておくべき基本の届出。
それぞれ申請する目的・役割が異なりますので、正しく理解しておきましょう。
<個人事業の開業届出・廃業届出等手続(開業届)>
所得税を納める意思を意思を示す目的がある。
提出することで純損失の繰越(赤字を3年間繰越可能)や貸倒引当金の一部を売掛金や貸付金の必要経費にできる。
また青色申告を活用した特別控除が受けられるなどのメリットがある。
提出機関:納税地の税務署
提出方法:持参または郵送や電子申告
提出期間:開業1ヶ月以内
<事業開始等申告書>
個人事業税を納める意思を意思を示す目的がある。
名称、書式、期限が都道府県によって異なるため注意が必要(例:「個人事業開業届出書」「事業開始届」など)。
提出機関:都道府県税事務所
提出方法:持参または郵送
提出期間:都道府県によって異なる
<青色申告承認申請書>
確定申告の際、最大65万円の所得控除が受けられる「青色申告」をするために必要な申請。
提出しなかった場合や、提出期限に間に合わなかった場合は自動的に「白色申告」になり、その年は変更ができないため要注意。
提出機関:納税地の税務署
提出方法:持参または郵送や電子申告
提出期間:開業してから2ヶ月以内
商品別の必要な申請と注意点
雑貨販売許可を得るための基本の申請が分かったら、次は「販売品によって異なる必要な申請」を確認しましょう。
また、物を売る場合には「著作権」にも注意しなければなりません。
著作物を扱った販売を行うときの注意点については、コチラの記事でまとめていますので、あわせてチェックしてみてください。
▶︎著作物をデザインしたTシャツは販売時の許可が必要!ケース別の詳細解説
基本は必要ない!
結論から言うと、「雑貨屋」という括りのお店に対する専門的な申請は、先ほどの章で解説した3つの基本の届出以外には必要ありません。
特に近年多いのが、ハンドメイド品を販売する雑貨店。
自分で一から作った雑貨を販売する場合は、許可を得る必要がなく、誰でも気軽にお店を始めることができます。
購入者の安全を脅かすことがないよう、安全面には十分配慮をして制作・販売を行えば、問題はありません。
<特別な申請不要の雑貨一覧>
- ハンドメイド小物
- イラスト
- 書籍
- CD、DVDなど
食品関連
雑貨販売にあたり、特別な許可を得る必要がある商品として、まず食品関連が挙げられます。
もしあなたが開きたい雑貨屋で食品を扱いたいのなら、次のような資格が必要です。
- 食品衛生責任者
- 飲食店営業許可
- 菓子製造業許可
- 防火管理者など
食品衛生責任者は、食品衛生協会が実施する講習を受講することで取得できます。
飲食店営業許可の申請には食品衛生責任者の資格が不可欠であるほか、店舗設備の要件を満たす必要があります。
また菓子製造業許可を取得することで、パンやクッキー、ケーキなどの菓子類を扱うことができます。
アンティーク雑貨や中古品
雑貨店を開業する上で、該当しやすい申請といえば、「古物商許可申請」です。
古物商許可申請はアンティーク雑貨や中古品を扱う場合に、必ず必要な申請。
盗品の換金防止および犯罪ルートの解明のため、開業するエリアの管轄警察署へ提出が義務付けられています。
また、商品が例え新品未開封であったとしても、それが再販になるのであれば、古物扱いとなるので注意しましょう。
<古物商許可申請が必要な雑貨>
- アンティーク雑貨
- 古本
- 中古ゲーム
- 古着
- 中古家具
- 中古品の材料を使用したハンドメイド品
洋服
もしあなたが販売したい商品が洋服である場合は、特別な営業許可や資格の取得の義務はありません。
ただし、「家庭用品品質表示法」に基づいた表示が必要であることを覚えておきましょう。
「家庭用品品質表示法」に基づいた表示とは、洗濯絵表示や品質表示、表示者の名称と連絡先などのことで、消費者が商品の購入をする際に適切な情報提供を受けるためのもの。
ハンドメイド品であっても、他者へ販売する場合は必ず必要となる表示です。
化粧品
販売予定の商品の中に、化粧品が含まれている場合には、「化粧品製造業許可」と「化粧品製造販売業許可」を取得しましょう。
これは「医薬品医療機器等法」で規制された化粧品を、薬機法に基づいた手続きで正しく販売するためのもの。
人の肌に直接触れる化粧品を、無許可・無資格・無免許で製造販売することは、法律違反にあたり、厳しい罰則が課せられます。
仕入れ方にも注意
雑貨販売で、合わせて気をつけたいのが仕入れの方法です。
例えば商品や材料を海外から仕入れる場合、先ほど紹介した「古物商許可申請」が必要になる可能性があります。
それは、第三者が海外から買い付けたものを仕入れるとき。
商品を買い付けた人や輸入業者が日本国内にいると、古物商の法律が適用されるためです。
一方、販売者(自分)が直接海外で買い付けたものであれば、それが古物であっても必要ありません。
やや複雑であるため、不安な人は、所在地を管轄する警察署の生活安全課に相談してみましょう。
雑貨販売許可は売る方法にもよる?
お店を開業する方法は、主に店舗・路上・ネット上の3パターン。
雑貨販売許可を得るために必要な申請は、この販売方法によっても異なります。
自分がどのような形でお店を開きたいのか、自分にはどの方法が合っているのか、ぜひ参考にしながら考えてみてください。
実店舗
せっかく自分の雑貨屋を開くなら、実店舗をしっかり構えたいという人も多いはず。
取り扱い商品の中に古物や化粧が入っていないのであれば、これまで解説した手続きのみで、雑貨販売許可を得ることができますよ。
もしカフェを併設した雑貨屋なら、食品衛生責任者の取得や飲食店営業許可・菓子製造業許可の申請を必ず行いましょう。
路上販売
店舗を構えて商売するよりも、一見手軽で簡単そうに見える路上販売。
ですが、実は路上販売には警察への「道路使用許可」の申請が義務付けられています。
道路使用許可が下りるのはお祭りやイベントの際であり、個人利用の目的ではほとんど許可が下りないと言えるでしょう。
一方、以下の方法であれば道路使用許可の申請なく雑貨販売を行うことができます。
- 私有地で販売
- リヤカーで販売
- 移動販売車で販売する
ネットショップ
雑貨販売店として個人事業をスタートさせるなら、ネットショップというやり方もおすすめ。
ネットショップであれば、場所や時間を問わず、全国の人々へ集客することができます。
また、実店舗や路上販売によって起こりうる対人トラブルを避けやすいのもメリットの1つ。
誰でもどこでも気軽に開業でき、実店舗に関わる初期費用や手続きの負担を大いに抑えられます。
ネットショップの場合もちろん、この記事内で既に紹介している開業届や販売品によって異なる資格の取得もきちんと済ませておきましょう。
ネットショップを開くならUP-T
もし雑貨販売を目的としたネットショップの開業をしたいと思っている人は、UP-Tを利用してみませんか?
UP-Tとは創業85年を誇る丸井織物株式会社が運営する、誰でも気軽にオリジナルグッズが作れるサイト。
さらにネットショップを独自で開きたい人を応援する「マーケットショップ」と「オリジナルショップ」の2つのサービスに加え、展開しています。
最後に、それぞれの違いを紹介しますので、ぜひチェックしてください。
UP-Tの「マーケットショップ」と「オリジナルショップ」
雑貨販売の独自のショップをUP-Tのサイト上で開業する場合、「マーケットショップ」と「オリジナルショップ」の2つから選ぶことができ、どちらもUP-T内でデザインしたものをそのまま販売できます。
それぞれのメリットや違いは次の表の通りです。
「オリジナルショップ」では、無料で独自ドメインのショップが開設でき、発送元・発送時名義を自分の名前にすることができます。
そのため、※販売時にお客様に原価が分かってしまうというデメリットがありません。(※UP-Tで取り扱うアイテムにデザインして販売するため、「マーケットショップ」の仕様では原価がお客さんに分かってしまう)
製造から発送、サポートまでUP-Tの名前は一切出ないにも関わらず、売れたらUP-Tが自動で製造・発送してくれるという驚きのサポートを受けることができますよ。
さらに、登録は無料な上に販売時の手数料はなんと10%と格安!
10種類の基本デザインから自由にカラーや背景を選ぶだけなので、たったの3分で夢の雑貨販売のオリジナルショップが完成します。
「マーケットショップ」はUP-Tからの流入で集客が見込めるのに対し、「オリジナルショップ」は自ら集客を行う必要があるため、自分に向いている販売方法を慎重に選んでみてください。
BASEとの連携で市場を2倍に
「オリジナルショップ」は、人気ネットショップ作成サービス BASEと連携できる機能もあります。
開設実績5年連続No.1を誇るBASEは、基本料金無料で誰でも簡単に本格的なネットショップ作成が可能。
ハンドメイド品はもちろん、さまざまな有形商品・無形商品の販売もOKです。
そんなBASEと連携させることで、UP-T上でデザイン、作成したオリジナルアイテムを販売しつつ、先ほど紹介したUP-Tの手厚いサポートを受けながら、2つの市場を得ることができますよ。
気になる連携方法はとっても簡単!
すでにBASEでネットショップを作っている場合でもすぐに連携できるので、下記からのリンクをチェックしてみてくださいね。
▶︎オリジナルショップとBASEの連携方法を確認する
まとめ:雑貨販売の許可取得は難しくない!
雑貨販売許可を得るために必要な準備や、商品別の必要な申請について紹介してきましたが、いかがでしたか?
実際には雑貨販売には特別な申請はほとんど必要なく、特にUP-Tを利用すれば誰でも簡単に、ネットショップを開設することができますよ。
まずはUP-Tのサイト上にある専用デザインツールで、オリジナルグッズを作成してみましょう。
まだまだある魅力は下のリンクからチェック!
分からないことがあれば、早朝6時〜深夜12時までの電話サポートや問い合わせフォームから気軽に相談してくださいね。
▶︎UP-Tでオリジナルグッズのネットショップを始める!