最終更新日: 2024年11月05日
スウェットの年代判別をマスターしてヴィンテージを楽しもう!
今や空前の古着ブーム到来!
そんな古着の魅力の一つに「年代によって異なるディティール」があります。
そこで今回は、古着の中でも人気の高いアイテム、スウェットの年代判別の方法を解説!
年代の判別方法をマスターし、愛着を持ってどんどん古着を楽しんでいきましょう!
古着の「スウェット」とは?
一言で古着ファッションと言っても、実はいろいろな系統があります。
それぞれしっかりとした定義がある訳ではありませんが、例えばアメカジ系やミリタリー系、ヨーロッパ古着系など。
その中でもスウェットは、ストリート系・シンプル系・ポップ系のコーデによく使われるアイテムです。
まずは、そんなスウェットの基本について学んでいきましょう。
スウェットの意味・語源
古着アイテムの中でも人気の高いスウェット。
初心者の人がまず戸惑うのが、非常によく似た形をしている「トレーナー」との違いです。
実はこれ、全く同じもの。
トレーナーというのは日本特有の呼び方で、スウェットシャツが正式な呼び方なんです。
そんなスウェットの名前の由来は、汗を意味する「Sweat」から。
汗をよく吸う吸水性と伸縮性に優れた「スウェット生地」を使っており、それがそのままアイテムの名前として呼ばれるようになりました。
ビンテージスウェットの魅力
アパレル業界では、90年代以前の衣類を古着(ビンテージ)と呼ぶことが多いです。
スウェットの誕生は約100年前の1920年頃に遡り、年代によってテイストが異なり、当時情勢や歴史も「味」として楽しめるのが魅力。
世界初のスウェットは、当時のフットボールウェアの弱点であった皮膚の擦りむけや着心地の悪さを解消したアイテムでした。
さらに1930年代には「洗うと縮む」という弱点を解決したアイテムが開発されるなど、スウェットは時代に合わせて、その姿を変化させてきたのです。
また、ビンテージの良さである「味」は他の衣類でも楽しむことができます。
劣化との違いについてはこちらの記事で紹介していますので、合わせてチェックしてみてください。
▶︎Tシャツは経年変化すると味のある着こなしができる!劣化との違いとは
年代物スウェットの主な判別方法
時代に合わせて姿を変えてきたスウェットですが、基本の形は同じで、その変化は分かりやすく大きなものではありません。
判別方法は、以下のような部分的なディティールの違いです。
<主なスウェットの年代の判別ポイント>
- リブ(裾・袖口の縦じま)
- スリーブ(袖)
- ガゼット(首周り)
- フードのつき方
- ネームタグ
- プリント方法 等
ただし、ブランドによって見分け方が違ったり、当時のものを模して作られた復刻版であるケースも多いため要注意。
初心者にとってその判別は非常に難しいため、一つのポイントではなく、必ず複合的に判断するのがおすすめです。
70年代〜のスウェット
70年代、またはそれ以降のスウェットかどうかを判別するには、プリント方法を見てみましょう。
この年代のスウェットには、油性ラバープリントが使われています。
ゴム樹脂を使用したプリント方法で、刺激などに強いのが特徴。
アメリカの大学生の通学着や日常着がベースとなっている、カレッジ系のスウェットに多い傾向があります。
60年代〜のスウェット
60年代、またはそれ以降のスウェットかどうかを判別するポイントは以下の2つです。
- ラグランスリーブ
- プリントのネームタグ
●ラグランスリーブ
襟ぐりから脇の下にかけて斜めの切り替え線が入っており、肩から一続きになっている袖部分を身頃につけた袖のこと。
●プリントのネームタグ
1960年代以前はネームタグが丁寧な刺繍が施されていたアイテムが多かったのに対し、1960年代のネームタグはコスト削減を理由にインクを使ってプリントされています。
50年代〜のスウェット
50年代、またはそれ以降のスウェットかどうかを判別するポイントは以下の通りです。
- 4本針縫製のリブ
- 袖リブ・裾リブが長い
- 袖・胴リブや肩の繋ぎ合わせの部分が2本針(2本ステッチ)
- 前Vガゼット
- 両Vガゼット
- 脇下ガゼット
- プリントの位置が高い
- 多色使いのフロッキープリント
- ダブルフェイス(生地が二重)
- ネームタグのマークの有無
- 袖リブ・裾リブが長い
●4本針縫製のリブ
4本の針と6本の糸を使用し、専用のミシンを用いて行なっていた縫製技術を使ったリブのこと。
4本の平行線とそれを行き交う糸の縫い目ができます。
●前Vガゼット
V字のガゼットが前だけにつけられているスウェット。
前Vガゼットの場合は40年代〜60年代のものと判別が可能。
一般的にはスウェット生地の上に三角形の布を縫製していく「貼り付けガゼット」が多いです。
リブ下のガゼット部分を切り抜き、そこへ襟と同じリブを三角型にはめ込む「はめ込みガゼット」のものも存在します。
ガゼット裏もスウェット素材の裏地のままであれば、貼り付けであると分かり、はめ込みの場合は、前Vの中でもさらに年代が古いと判別できます。
●脇下ガゼット
脇下の汗を止めるために付けられたガゼットで、はめ込み使用のものもあります。
●ネームタグのマークの有無
50年代以降のスウェットのネームダグには、ブランド名のロゴの横にレジスターマーク(®)が入っています。
※マイナーブランドや商標が登録されていなかったブランドの場合は判別材料にはなりません。
40年代〜のスウェット
40年代、またはそれ以降のスウェットかどうかを判別するポイントは以下の通りです。
- セットインスリーブ
- フリーダムスリーブ
- 両Vガゼット
- ガゼットの周りが2本針
- 縫い目のない筒状のリブ
- 水性プリント
- フロッキープリント
- 袖リブ・裾リブが長い
●セットインスリーブ
普通袖とも言われる、肩からほぼ垂直に袖が切り替えられたスウェットの定番の形。
ただし40年代以降の主流となるディティールでもあるため、正確な判別材料にはなりません。
●フリーダムスリーブ
袖の切り返しが肩から脇にかけてS字状に伸び、脇の下に縫い目のない形をした袖のつき方のこと。
手間がかかる作りであるため、40〜50年代のみでしか生産されていないレアもののスウェット。
●両Vガゼット
前身頃と後身頃の首元付近にV字のガゼットがガゼットが付いているスウェット。
40〜50年代までに見られる特徴。
また、50年代に多く見られた前Vガゼットも40年代には作られていた可能性があります。
●縫い目のない筒状のリブ
40年代頃まで使われていた「吊り編み機」で作られたことが分かる、縫い目のない筒状のリブのこと。
1時間に1mほどしか編めない生産効率の悪さから60年代以降は作られなくなったレアもの。
※リブは通常、一枚の布を輪っかにしているため、一周の中で必ず一箇所には縫い目があります。
●水性プリント
生地に染み込む性質を持つため、染み込みプリントと呼ばれることもあります。
若干滲んだようなプリントになるのが特徴。
●フロッキープリント
樹脂で図柄を作り、そこに短く切った繊維を静電気で植毛するプリント方法。
存在感のある立体的な仕上がりが特徴。
●ガゼットの周りが2本針
生地を2本のステッチで繋ぎ合わせる縫い方のこと。
40年代頃まで見られた手法。
30年代〜のスウェット
30年代、またはそれ以降のスウェットかどうかを判別するポイントは以下の4つです。
- フェルトのレタリング
- タグが裾に付いている
- 両Vガゼット
- 袖リブ・裾リブが長い
●袖リブ・裾リブが長い
50年代頃までは化学繊維がなく綿100%だったため、リブを長めにし程度の面積や幅を作り特殊な編み方をして生地を薄くすることで、伸縮性をもたせていました。
長ければ長いほど年代が古いとされており、リブが10cm以上のスウェットなら、40年代以前のものと判別できます。
●フェルトのレタリング
フェルト生地をカットして装飾が縫い付けられています。
プリント技術がなかった30〜40年代頃のスウェットだと判別できる。
●タグが裾につく
40年代以降はブランドタグが首元につくのに対し、30年代まではタグは裾付近に付いています。
20年代〜のスウェット
30年代、またはそれ以降のスウェットかどうかを判別するポイントは以下の4つです。
- ガゼットが鋭角
- リブがV字型
- 胴の周りが巻き縫い
- クレイジーパターン配色
●ガゼットが鋭角
先が鋭く縦に伸びた特徴的なガゼット。
●V字型リブ
袖リブの外側が縦に長くなっているV字型のリブ。
●胴の周りが巻き縫い
胴の周りが片側だけ縫われている巻き縫い。
●クレイジーパターン配色
左右非対称で、カラーや柄を組み合わせた配色のこと。
襟・袖・裾のリブとスウェット生地の部分や、腕と胴体が違う配色になっており、2〜30年代頃のスウェットだと判別できます。
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まとめ:年代判別をマスターしてもっと古着を楽しもう!
ビンテージスウェットの年代判別方法を紹介してきましたが、いかがでしたか?
各年代のディティールの違いを知り理解を深めて、もっともっと古着沼にハマっていきましょう!
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