最終更新日: 2024年09月21日
レーヨンってどんな素材?特徴や洗濯・保管をするときの注意点を徹底解説
「レーヨン素材の洋服を洗濯したら縮んでしまった」
「レーヨンの生地に頑固なシワがついてしまって、どうしてもとれない」
こんなお悩みを抱えてしまったことはありませんか?
やわらかな肌触りと上品な光沢で、衣服をはじめとしてさまざまなところで使われる素材であるレーヨン。
実は、自宅でお手入れするには気をつけないといけない点があります。
ここでは、レーヨン素材の特徴やお手入れのときの注意点についてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
レーヨンってどんな素材?
レーヨンは上着の高級裏地や婦人用肌着といった衣服を中心に使われています。
また、ポリエステルやナイロンなど、他の素材と混ぜてある(混紡)のを見たことがある人も多いかもしれません。
以下では、レーヨンとはそもそもどのような素材かをまとめていますので、参考にしてみてください。
シルクの代用品
レーヨンは、シルクの代用品として生まれた素材です。
かつては、「人絹(じんけん)」とも呼ばれていました。
蚕の繭から作られる本物のシルクは上質で高価な素材ですが、レーヨンはシルクの特性を持ちながらも、シルクより安価で手に入りやすいです。
レーヨンには「ビスコース」「モダール」「リヨセル」などいくつかの種類があります。
また、より丈夫さとしなやかさを兼ね備えた「HWM(ハイ・ウェット・モジュラス)レーヨン」と呼ばれる種類も登場しています。
サステナブルな素材
レーヨンは、木材を薬品で溶かし、繊維状に再形成して作られる「再生繊維」と呼ばれる素材でもあります。
ポリエステル・ナイロンなどの石油から作られる「合成繊維」とは違い、植物系の原料を使っているので、「天然繊維」と「化学繊維」両方の特徴を持っています。
主成分がセルロースであるため、土に埋めると分解され自然に帰すことができる環境にやさしい素材です。
レーヨンの長所
もともとはシルクの代用品として生まれたレーヨンには、シルクと似ている点はもちろん、製造方法によって独自の長所があります。
以下では、レーヨン素材の長所ついてまとめています。
衣服などの布製品で、素材を重視して選びたい場合は、ぜひチェックしておいてくださいね。
質感や見た目に高級感がある
レーヨンは滑らかな肌触りと透明感のある光沢が特徴です。
特に光に当てると上品に光り、高級感があります。
とても細いフィラメント糸を紡いで作られるため、軽やかさややわらかさのある生地感に加え、触るとサラリとしたドライな心地良さも兼ね備えています。
価格が手ごろである
もともと天然繊維で高価なシルクの代用品として生まれたレーヨン。
植物繊維と化学繊維を組み合わせて作ることができるため、安価で手に入ります。
鮮やかに発色する
レーヨンは染色性にも優れており、美しい色のラインアップが豊富です。
思い通りの色にしやすいという特徴もあり、服や小物など、カラーを重視したいファッションアイテムに使用されることも多いです。
ドレープ性に優れる
高級衣料生地としても使用されているレーヨンには、生地をたっぷり使って上品に波打つイメージがありますよね。
ドレープ性があると、衣服としての動きやすさと見た目の美しさ、また、動きに合わせしなやかに流れるシルエットが生まれるため、エレガントな印象を与えてくれます。
吸湿性と通気性が高い
レーヨンには吸湿性と通気性があるため、春夏の衣服はもちろん、秋冬衣服の裏地や寝装具にも使われます。
ただし、レーヨンは過度に濡れると乾きにくくなるという性質があります。
例えば、夏の猛暑日などで大量に汗をかくと、濡れた衣服がなかなか乾かず、汗冷えの原因となってしまうことがあるので注意が必要です。
静電気が起きづらい
天然繊維の素材は静電気が起きづらいといわれており、レーヨンは自然由来の材料を一部使っていることから、比較的静電気が起きにくい素材です。
帯電しづらい性質を活かしてほかの素材と混紡されたり、インナーや秋冬衣服の裏地として使われたりすることがあります。
レーヨンの短所
やわらかで上品な質感や見た目を持ち、衣服を中心に使用されることが多いレーヨンですが、実は取り扱いに注意が必要なデリケートな素材であることをご存知でしょうか。
ここでは、普段の着るときやお手入れときに気をつけたい、レーヨンの持つ短所3つについてご紹介します。
水濡れに弱い
レーヨンは一旦濡れて縮んでしまうと元に戻りづらいです。
これは、水に濡れてしまうと植物性の繊維からできた糸が太くなり、糸同士が引っ張る力が強くなってしまうためです。
また、水分を吸うと生地の強度が落ちしわが残りやすくなります。
そのため、濡れたまま放置したり、洗濯ネットなどを使わずに洗濯機で洗ったりすると、たちまち傷んでしまいます。
熱に弱い
レーヨンは熱にも強くないので注意が必要です。
また、先にご紹介したとおり水にも弱いので、アイロンをかける場合はスチームではなくドライにしてください。
アイロンをあてるさいは、変色・変形を避けるため、温度は中温にして当て布をするといいでしょう。
高温でアイロンをかけると、繊維が変質し元の質感が失われてしまいます。
乾きにくい
吸湿性や通気性のあることが特徴ですが、一定の飽和状態になると、今度は渇きづらくなってしまいます。
加えて、少量の水分でもシミになりやすいため、雨の日にはレーヨン素材の衣服を着るのは避けた方が無難です。
レーヨンは洗濯できる?
レーヨンの中には仕上げ加工や他の素材との混紡によって、洗濯・アイロンが可能な生地もあります。
洗濯ができるかどうかは、衣類であれば洗濯表示を確認しましょう。
もし、洗濯表示を見てもよく分からない場合には、素材の種類とその割合を示した組成表示を確認します。
レーヨン100%であれば、基本的にはドライクリーニングに出すことが推奨されます。
レーヨンの割合が低いものであれば、水洗いが可能か、または可能であれば洗濯機の使用ができるかなどをチェックしてみてください。
そもそも水濡れや熱に弱い素材であるため、少しの汚れなら濡れたタオルでつまむなどして部分的に汚れを落とすようにし、生地全体を洗濯するのは避けましょう。
自宅でできるレーヨンのお手入れ方法
レーヨンは水や熱に弱い素材であるため、お手入れはドライクリーニングに出してプロにお任せすることがおすすめです。
しかし、急を要する場合など、どうしても自宅でお手入れしなくてはならないときもありますよね。
ここでは、自宅でレーヨン素材をお手入れするときの方法や気をつけたいポイントについてまとめています。
手洗いする
濡れると生地の強度が落ちてしまうレーヨンは、力加減が調整できる手洗いがおすすめです。
水温は、30度前後のぬるま湯を使用します。低すぎても高すぎても縮みの原因となるので、必ずぬるま湯にしましょう。
また、短時間で洗い終えることもポイント。
洗ってすすぐまでを1〜2分以内に済ませることを目安にしてください。
ちなみに、洗剤は中性洗剤を使用します。
色落ちが気になる場合は、濃度に薄めた中性洗剤を目立たないところに少量つけ、数分後、白い布などを当てて色移りしないかチェックしておくと安心です。
洗濯機で洗う
レーヨン素材を激しい水流で叩きつけて洗う洗濯機へそのまま入れてしまうと、生地は傷んでしまいます。
手洗いではなく洗濯機を使いたい場合には、水洗いが可能かどうかを確認した上で、目の細かい洗濯ネットに入れ、「おしゃれ着洗濯」や「ドライ」など優しく洗える機能を併用しましょう。
また、おしゃれ着用中性洗剤を使い、脱水が始まったら10秒程度で止めるようにしてください。
洗濯機では脱水せず、バスタオルなどで挟んで水分を吸い取るのもおすすめです。
干す
レーヨンは多少水分が残った状態のまま、天気の良い日に日陰で平干しします。
干す前に脱水しすぎると、生地が強く縮んでシワの原因になってしまいますので気をつけましょう。
また、熱に弱いので、乾燥機の使用や天日干しをすることはおすすめできません。
日光に当てれば早く乾くと考えがちですが、変色防止のためにも直射日光がある場所は避けましょう。
それから、洗濯ばさみで挟むと跡がついてしまったり、ハンガーにかけると生地の重さで伸びてしまったりするので、型崩れを防ぐためにも平干しするようにしてください。
保管する
保管前には必ず洗濯して、汚れを落としてから収納しましょう。
汚れが残っていると、虫食いの被害にあってしまうことがあります。
防虫剤と一緒に保管するか、数回の着用であれば除菌ができる消臭スプレーでケアしてから保管するのがおすすめです。
消臭スプレーを使う場合は、水分が残らないよう吹きかけすぎに気をつけてくださいね。
クローゼットやタンスの中でも、あまりに湿度が高い場所に保管してしまうと、生地が縮んでしまう恐れがあります。
その場合は、除湿剤を一緒に入れて乾燥させておくようにすれば安心です。
ドライクリーニングに出した後も、必ずビニールをはずし陰干ししてから保管しましょう。
レーヨンに向くアイテム
テロンとした質感と上品な艶、さらりとした肌ざわりを持つレーヨンは、衣服からインテリアまでさまざまなところで使われています。
ここでは、レーヨン素材の特徴を活かせるアイテムを5つご紹介します。
シャツ・ブラウス
吸湿性と通気性があり、汗をかく時期でもさらりと気持ちよく着ることのできるレーヨンを使った春夏用のシャツ・ブラウスは、定番アイテムとしておすすめです。
ドレープ性を活かし生地を多めに使ったデザインは、美しいシルエットも期待できます。
シャツやブラウスがメインのファッションアイテムとして活躍する春・夏には特にぴったりだといえます。
Tシャツ
レーヨンとほかの素材を混紡したTシャツは、ここちよい肌ざわりと着やすさがあります。
大量に汗をかく場面では乾きづらいレーヨンの性質は向きませんが、水濡れに強いほかの素材と組み合わせることでその短所を補い、かつ長所を活かすことができます。
また、カジュアルなファッションアイテムとして人気のあるTシャツですが、光沢感ややわらかさが加わることで一味違った雰囲気を出すこともできるでしょう。
レーヨン素材を使ったTシャツについてはこちらの記事も参考にしてみてください!
レーヨンとポリエステルに向いている季節は?特徴の違いについても解説
インナー
滑らかな肌触りと通気性の良さ、さらには吸湿性に優れているので、インナーの素材としてレーヨンはぴったりです。
また、摩擦が起きづらいのもうれしいポイントですよね。
肌と直接触れるアイテムでもあるので、植物系の原料を使った素材だと安心して着られるという人も少なくないのではないでしょうか。
生地に艶が出るので高級感もあり、あえて見せるインナーとしてリラックスコーデにも活躍します。
毛布
レーヨンは熱伝導率が高く、ひんやりした感触が味わえる夏向きの毛布となります。
ある程度の湿気も吸ってくれるので、べたつきを抑えてシャリっとした肌ざわりを維持することもできます。
ただし、レーヨンの短所でも紹介したとおり水洗いができない素材となるので、洗濯をする場合には、洗濯表示などを事前によく確認するといいでしょう。
カーテン
レーヨン素材は発色性がよく光沢もあるので、部屋のワンポイントになるようなおしゃれなカーテンに向いています。
また、面積の大きなカーテンにするとゆったりとしたドレープができ、エレガントな生地感が際立ちます。
摩擦や水濡れには耐久性が低いので、あまり長持ちは期待できませんが、見た目を重視したい場合には検討してみるのも手です。
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まとめ:レーヨン素材の特徴を活かしたアイテムは高級感が魅力◎お手入れには気をつけて
レーヨンは、身近な製品に多く使われている素材です。
シルクのような質感が魅力で、レーヨンを使ったアイテムは軽くてやわらか、そして高級感があります。
一方、水や熱には弱い素材でもあるので、自宅で洗濯したり保管したりするには注意が必要です。
UP-Tでは、レーヨン素材をはじめとしたさまざまな質感の生地で、オリジナルアイテム作成サービスを提供しています。
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