最終更新日: 2024年06月29日
タオルが変色してしまったらどうしたらいい?色別の原因と対処法まとめ
きちんと洗濯していたはずのタオルがいつの間にか変色していたことはありませんか?
一度変色してしまうと普段通り洗濯するだけではなかなか元には戻せません。
また、変色の原因によっては元に戻すよりも買い換えた方が早い場合もあります。
ここでは、変色の種類別の原因や普段からできる対処方法についてまとめました。
お手持ちのタオルの変色をきれいにしたい人はぜひ参考にしてみてください。
タオルが変色する主な原因
毎日使っているタオルが気がついたら変色しているのはショックですよね。
また、慌てて洗濯してみても間違ったお手入れだと状態をさらにひどくしてしまうことも。
以下では、タオルが変色する主な原因4つについてまとめています。
変色した原因が分かると適切な対処や予防ができますので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
化学反応
日常生活で使う薬品の中には、漂白作用をもつものがあります。
塗り薬や消毒液、ヘアカラー剤といったものがカラータオルに付着してしまうと、脱色する可能性があります。
しかも、塩素系溶剤は強力で、一旦付着してしまうとなかなか落ちません。
少しの量であっても、タオルに付くとじわじわと変色や脱色が起きる原因となってしまいます。
汚れ
皮脂汚れをはじめ、土や炭などの汚れもタオルが変色する原因の一つです。
これらの汚れは、常に気をつけていたとしても、タオルを使えば使うほど蓄積していってしまうもの。
油性の皮脂汚れは時間が経てば経つほどがんこで落としにくくなってしまいます。
また、土や炭の微粒子は、生地の素材によっては繊維に入り込んでしまい、一度変色すると元に戻せないこともあります。
カビ
タオルは皮脂汚れや湿度がたまりやすいので、雑菌が繁殖しやすいです。
しかも、放置するとカビが増えたりいやなニオイがするようになったりします。
カビが生えると、その部分だけ赤っぽくなったり黒ずんだりします。
こまめな洗濯やきちんと乾かすことなどで予防し、万一カビが生えてしまった場合には早めに対処することが必要です。
紫外線
長時間日光に当てると、タオルに使われている染料が紫外線により褪色してしまいます。
特に朝日や西日、夏の時期の強い日差しには注意が必要です。
生地の色が薄くなると古ぼけた印象になってしまいますし、生地が焼けるので肌ざわりもざらざらとした心地よくないものになりやすいです。
色別!変色したときの原因と対処法
タオルの変色には、ピンク色やオレンジ色、黄ばみや黒ずみなど、実はさまざまなパターンがあります。
同じ色でも原因が複数あったり、一度変色すると元に戻せない場合があったりするので、誤ったお手入れをしないよう注意が必要です。
以下では色別に変色する原因と対処方法についてまとめていますので、気になる項目を確認してみてください。
ピンク色
タオルがうっすらピンク色になってきた気がする場合、それは「ロドトルラ」という酵母菌が繁殖している状態であることが多いです。
「ロドトルラ」は、水回りや浴室に発生するいわゆる「赤カビ」です。
お風呂場のタイルやポリプロピレンでできた洗面グッズだけでなく、タオルや衣類にも赤カビは発生します。
増殖する原因は汚れが溶けだした水です。
主に洗濯機の中で落とし切れなかった汚れがタオルに残ってしまい、「ロドトルラ」が増殖してしまいます。
早い段階であれば酸素系漂白剤の粉末タイプのものを使って落とすことができます。
方法は簡単で、酸素系漂白剤を適量溶かした40~60℃のお湯にタオルを漬け置きしてから、普段通りに洗うだけ。
ただし、同じ酸素系漂白剤であっても、液体タイプと粉末タイプでは成分が異なります。
必ず粉末タイプを使うようにしましょう。
オレンジ色
グレーやベージュのタオルがオレンジ色に変色してしまうのは、塩素系の漂白剤や洗浄剤によって染料の一部が抜けてしまうためです。
グレーやベージュは、赤・青・黄色の3色の染料を混ぜて作られています。
その中でも青色の染料は塩素に弱く、分解されてしまうと赤色と黄色だけが残るためオレンジ色になってしまうのです。
塩素系の漂白剤には、キッチン用漂白剤やトイレ用洗剤、カビ取り剤などがあります。
化学反応によって染料が抜けてしまっているので、一度変色すると元には戻せなくなります。
茶色
茶色く変色する原因は、酸化防止剤とものが燃焼するときに発生する酸化窒素ガスが反応することです。
タオルには酸化防止剤は含まれていませんが、周囲の合成樹脂を含むものから蒸散した酸化防止剤を吸着してしまうことがあります。
そこに、ものを燃やしたときに発生する酸化窒素ガスが反応して、茶色くなってしまうことがあるのです。
例えば、合成樹脂製の洗濯かごから酸化防止剤を吸着してしまったタオルをガス給湯器の室外機のそばに干したら茶色く変色してしまうことも。
目には見えない気体による化学反応ですので、完全に防ぐことは難しいですが、濡れたまま放置しない、室外機のそばには干さないといった対策ができます。
黄ばみ
黄ばみの原因は大きく2つです。
1つは、皮脂汚れなどの油性の汚れが空気に触れて酸化することです。
そのため、タオル全体よりも肌によく触れる部分が変色しやすいです。
バスタオルなら中央付近、フェイスタオルは上下の端に近い部分をチェックしてみてください。
もう1つは、洗濯時のすすぎが足りず石けんや洗剤が残っていたり、柔軟剤が過度に付着していたりする場合です。
洗剤も油性成分が含まれているので、タオルに付着したままだと黄ばみの原因になります。
油性の汚れは通常の洗濯ではなかなか落ちません。
きちんと洗っているつもりでも、どうしても少しずつ蓄積されていってしまいます。
また、時間が経つと落ちにくくなる傾向もあります。
特に、洗濯せずに繰り返しタオルを使っていると黄ばみが発生しやすいです。
うっすらと黄ばんでいる程度なら、酸素系漂白剤の粉末タイプで漬け置き洗いが有効です。
油性の汚れは粉末タイプでないと落ちないので、購入するときは注意しましょう。
汚れがひどい場合は多めに洗剤を入れてすすぎをしっかりと行うなど、普段の洗濯をしっかりすればある程度対策ができます。
漂白剤で黄ばみを落とす方法をもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
Tシャツの黄ばみはどう落とす?洗濯方法や黄ばみを防止する方法を解説
黒ずみ
タオルの黒ずみは微粒子、カビ、柔軟剤のいずれかが原因です。
タオルは衣類よりも水を吸収しやすく、生地自体がフィルターのような構造をしています。
そのため、一緒に洗濯した衣類から出たホコリなどの微細な汚れがタオルに吸収されてしまいます。
また、干すときもホコリっぽいところだと空気中の細かな粒子がくっついてしまいます。
微細な汚れは繊維の奥に入り込むので、タオルを洗う際に強く揉んだり擦ったりしないと微粒子が出てきません。
普段のお手入れでは多めの水で念入りに洗ってすすぎをしっかりとすると対策できます。
また、あたたかい時期には黒カビに注意が必要です。
乾きにくく汚れが残りやすいタオルの地組織には、カビが発生しやすいもの。
一度発生すると殺菌してもとれません。
タオルを濡れたまま放置しないのが予防策です。
そして、柔軟剤を繰り返し使うのも黒ずみの原因になります。
柔軟剤は滑りの悪くなった繊維を復元するためのものであり、使用すると微細な汚れや色素をひきつけやすくなります。
毎回洗濯時に使うことは避け、肌ざわりが気になった時だけ必要な量を使うようにすれば、使いすぎを防げます。
色あせ
色あせは、主に日焼けが原因です。
屋外など、長時間直射日光が当たるところはもちろん、室内であっても電気の光によって生地を傷むことがあります。
一旦変色してしまったタオルは元には戻せません。
経年劣化でもあるので、気になる場合は取り替えることをおすすめします。
脱色
グレーやベージュのタオルがオレンジ色に変色してしまう以外にも、化学薬品に反応して染料が落ちることがあります。
また、普段使っているうちに洗濯などで少しずつ色が抜け、気がついたら変色していたということも。
染料そのものが抜けてしまうので、脱色は元には戻せません。
特にタオルと化学薬品を一緒に使う場合は、あらかじめ脱色の危険がないかどうか製品の注意書き等をよく読んでおきましょう。
変色したタオルは元に戻せる?
変色してしまったタオルには元に戻せるものと戻せないものがあります。
汚れやカビが原因で変色した場合には、対処が早ければ戻せる可能性が高いです。
少しでも黄ばみやピンク色が気になるようになったらいつもの洗濯とは別に、変色の原因を落とすためのお手入れをしましょう。
一方、変色したら元には戻せないものは、化学反応によって染料が落ちてしまった変色や経年劣化によるものです。
気になる場合は早めに取り替えることをおすすめします。
タオルの変色を防ぐためのポイント
変色してしまったタオルは、普段の洗濯とは別に漂白したり、念入りなお手入れが必要になってしまいます。
なるべく時間と手間をかけずに済ますためには、変色を防ぐことも大切です。
以下でご紹介するタオルの変色を防ぐためのポイントをおさえて、毎日気持ちよく使えるようにしましょう。
濃い色のタオルは一度洗濯してから使う
特におろしたての濃い色のタオルは染料が抜けやすいので、使用前に単独で洗って色落ちしないかどうか確認すると安心です。
黒やネイビーのほか、色素が強い赤色も染料が抜けやすいです。
一度洗濯すれば色落ち具合が落ち着くので、他の洗濯物への色移りも防ぐことができます。
こまめに洗濯する
使ったあとのタオルはできるだけ早く、毎回洗いましょう。
汚れたり湿ったりした状態で放置すると、カビが原因で起こる変色が起きやすくなります。
こまめに洗濯するのが難しい場合は、洗濯前に軽く干すのもおすすめです。
また、漂白したいときには、タオルの色によって使用する漂白剤を変えます。
塩素系漂白剤は染料まで落としてしまいますが、色落ちの心配のない白いタオルに使えます。
カラータオルの漂白には酸素系漂白剤が使えます。
単独で洗う
タオルを単独で洗うと色移りを防げます。
一度に洗う枚数が多い場合は、あらかじめ他の洗濯物と分けておきましょう。
洗剤は中性のものがおすすめです。
アルカリ性や酸性の洗剤は強力に汚れを落としてくれますが、素材が傷んで脱色する可能性があります。
中性洗剤は汚れを落とす力が強すぎず、素材も傷めにくいので、直接肌に触れることが多いタオルの洗濯にぴったりです。
他の衣類と分けて素材に適した洗剤で洗うことで、清潔な状態で長持ちさせることができます。
濡れたままで放置しない
色物のタオルを濡れたままにしておくと、余計な染料が水分を含んで浮き出て周囲に色移りすしたり、雑菌が繁殖したりしてしまいます。
また、塩素を含む水道水に長時間漬けるのも避けましょう。
塩素によって染料が落ち、変色の原因になります。
きちんと絞って水分を抜き、風通しの良いところに干すことで色落ちやカビによる変色を防ぐことができます。
洗濯槽をきれいにする
洗濯槽は常に湿った状態となるため、見えない部分にカビや雑菌が繁殖しやすいです。
そのため、専用のクリーナーを使って定期的に掃除をする必要があります。
洗濯槽を塩素系の洗剤で洗浄した後は注意が必要です。
洗剤が残っているままだと、洗濯をした際に脱色してしまう可能性があります。
掃除後はしっかりと洗濯槽を水ですすいでから、通常の洗濯をするようにしましょう。
陰干しする
日焼けによる色あせや繊維の傷みを避けるため、洗濯後には陰干しをおすすめします。
風通しのよいところであれば、陰干ししてもきれいに乾かすことができます。
天日干しして早く乾かしたい場合には、日の当たるところに長時間放置せず、また日差しの強い時間帯はさけて干すといいです。
乾いたらすぐに取り込むようにすれば、タオルへのダメージを減らすことができます。
日の当たらないところに保管する
意外と盲点なのが保管場所です。
干すときと同様、日差しに気をつけましょう。
西日や朝日は強力なので、室内であっても直接日の当たるところは避けてください。
また、蛍光灯などの光源が長時間当たるとタオルの生地が傷んでしまいます。
なるべく光源から離して保管するか、引き出しの中やふた付きの箱を使うのがおすすめです。
変色がひどいときは買い換えよう
これまで、変色したタオルの対処方法や予防についてご紹介してきましたが、あまりに状態がひどいと思われたら、買い換えるのもおすすめです。
以下の3点の視点から考えて、買い替え時を見極めましょう。
経年劣化は避けられない
タオルは使う頻度の高いものです。
使えば使うほど汚れていきますが、いちいち漂白していると手間も時間もかかってイヤになってきてしまいます。
また、汚れを落とせたとしても、使い続ければ肌触りが悪くなってきます。
使い古したと感じられるようになったら新品に取り替えることを検討しましょう。
毎日繰り返し使うものだと消耗が早い
キッチンやお風呂、トイレなどタオルを使う場所は多いです。
さらに、一人暮らしと比べて家族が同居していれば1日に使う回数も多くなります。
ある程度長持ちさせた方がコスパがいいですが、消耗品と割り切って定期的に入れ替えるようにしましょう。
衛生上もきれいなタオルを使った方がいい
同じタオルを何年も使い続けていると汚れが蓄積していきます。
使った後は洗っているとはいえ、新品のものと比べると衛生的とはいえません。
1~2年経ったら交換するなど決めておくと、常にタオルを清潔に保てます。
新しいタオルは気分も変わりますし、汚れが溜まっていないのでお手入れも少ない洗剤で簡単に行うことができ、結果的に経済的なメリットにもなります。
まとめ:タオルが変色する原因はさまざま!こまめなお手入れや買い換えで毎日を気持ちよく過ごそう
タオルの変色はカビや化学反応、蓄積した汚れなどが原因です。
変色してきたら漂白剤などで対処することもできますが、基本的には入れ替えのタイミングです。
せっかく買い換えるなら、オリジナルデザインのタオルを作るのもおすすめです。
オリジナルデザインのタオルだと気分も上がり、毎日のお手入れも楽しくなります。
オリジナルグッズ作成サービスを展開するUP-Tでは、デザインを作ったことがなくても専用ツールで簡単に作成することができます。
最短3営業日で届けてくれるので、思い立ったらすぐに作って使うことができます。
家のタオルを入れ替える際にはぜひ検討してみてくださいね。
即日!格安に1枚からオリジナルTシャツを作成するならUP-Tがおすすめ