最終更新日: 2024年08月15日
ノベルティの勘定科目はなに?経理処理で知っておきたいポイントを整理!
企業や商品、店舗をアピールするために重要な役割を果たすノベルティですが、作成後は経理処理が必要です。
経費の処理はめんどうなことやよくわからない点が多く、「どう処理すればいいのかわからない」という人もいるのではないでしょうか。
そもそも、勘定科目とは何か、また、ノベルティの勘定科目は何になるのかなどを詳しく解説していきます。
ノベルティと勘定科目とは?
今回の記事のキーワードにもなる2点を簡単に説明します。
- 勘定科目
- ノベルティ
それぞれがどのようなものなのか、理解を深めてから読み進めてみてくださいね。
勘定科目
事業に関係する支出は「経費」として計上できますが、こういったお金の動きや資金の増減は帳簿に記録し申告しなければなりません。
この記録の際に必要となるのが「勘定科目」です。
勘定科目とは、簡単にいうと経費をカテゴリ分けするための項目で、そのお金をどういった目的で使ったかを仕分けするために使います。
よく耳にする勘定科目には、「給与手当・賃金」や「交際費」「雑費」などがあります。
このようにカテゴリ分けをすれば、後で見返した時にお金の動きがわかりやすくなり、決算もしやすくなるでしょう。
ノベルティ
企業や商品などの認知拡大を目的として配布するオリジナルグッズがノベルティです。
販促品のように、自社製品のサンプルなどを配布して販売意欲を刺激するのではなく、製品やサービスに直接関わりのない実用的なものを配布し、企業や商品などを知ってもらった上で販売や利用を促進することに照準を合わせています。
私生活や仕事で使ってもらえるグッズであることが前提となるため、デザインからグッズの選定まで、時間とコストをかける企業も多い傾向にあります。
しっかりと経費に計上したい支出と言えるでしょう。
ノベルティの勘定科目3パターン
一口にノベルティと言っても、3パターンの勘定科目が想定されます。
- 販売促進費
- 広報宣伝費
- 接待交際費
それぞれ、どのようにノベルティを使用したかで項目が変化します。
ひとつずつ解説していきます。
販売促進費
販売促進費は文字通り、販売を促進するために使用する経費のことです。
消費者となる人や企業の購買意欲を促進するための費用なので、ノベルティのほかにも販促品、クーポン、イベント開催などがこの科目に当てられます。
ノベルティの場合は、特定の人や企業に配布する目的のものをカテゴライズすることが多い傾向にあります。
例えば、商品購入者に数量限定でオリジナルポーチを配布したり、得意先の企業に配布するクリアファイルを作ったりした際は、販売促進費として計上するといいでしょう。
広報宣伝費
企業や商品などを宣伝するために、不特定多数の人に向けたアプローチに使用する経費の項目です。
販売促進費よりも、さらに広い範囲の人に知ってもらうための費用なので、テレビCMや新聞広告などもこの勘定科目となります。
しかし、販売促進費との区分が難しい場合が多い傾向にあります。
その理由としては、販売促進費に広報宣伝費が含まれている状況が一般的だからといえます。
この二つに関しては、間違いなく仕分けしなければならないというルールが厳密に定められているわけではないので、自社でルールを決めたり税理士と相談して区分を決めるといいでしょう。
接待交際費
取引先やパートナー企業への接待を目的とした経費にあてる科目です。
基本的にはノベルティがこの科目に計上されることは少ないですが、ノベルティを贈答品として取引先などに渡す場合は接待交際費として区分することもあります。
ノベルティの使い方が接待交際費にあたるのでは、と疑問に思った場合は、税理士に相談することをおすすめします。
接待交際費は、企業の規模によって上限の金額が定められているので注意が必要です。
シーン別!勘定科目の仕分け方
3つの勘定科目がわかったところで、どのような時にどの科目に分類されるかを見てみましょう。
- イベント来場者や来店者・商品購入者に配布:販売促進費
- 駅前や街中などで不特定多数に配布:広告宣伝費
- 取引先へのあいさつ品として配布:接待交際費
シーンがわかれば科目分けのイメージがつきやすいですよ。
イベント来場者や来店者・商品購入者に配布:販売促進費
まずは、販売促進費として当てられるシーンを見てみます。
イベント来場者や来店者・商品購入者は、基本的には商品を購買してくれる可能性が高く、層も限られてきます。
そして、目的が来場者や来店者に商品を買ってもらうことや、ノベルティをつけることで購買意欲をさらに高めることに絞られているので、販売促進費として区分されるでしょう。
つまり販売促進費は、購入のための最後のひと押しをするアイテムとしてノベルティを利用するイメージです。
駅前や街中などで不特定多数に配布:広告宣伝費
次に、広告宣伝費として計上する場合を紹介します。
広告宣伝費は、まだ企業や商品のことをよく知らない不特定多数の人に知ってもらうために配布するノベルティに当てられます。
駅前や街中などで、うちわやティッシュなどを配布している光景をよく目にすると思いますが、このようなノベルティは広告宣伝費として区分するのがいいでしょう。
取引先へのあいさつ品として配布:接待交際費
ノベルティの勘定科目としてはあまり適応しない接待交際費ですが、取引先へのあいさつ品として配布する場合は、この勘定科目に該当する場合があります。
お年賀としてノベルティを配布するなど、宣伝や販促よりもあいさつという目的が強い時に用いられる区分です。
販売促進用や広告宣伝用として作成したノベルティを贈答品として使った場合には、うやむやにせずどれだけ贈答品としたかを記録しておく必要があります。
ノベルティを経理処理する方法
続いて、ノベルティをそれぞれ経理処理する方法を紹介します。
- 販売促進費として処理する方法
- 広告宣伝費として処理する方法
- 接待交際費として処理する方法
基本的にはどの勘定科目も処理の仕方は同じです。
使用例とともに順番に見てみましょう。
販売促進費として処理する方法
イベントで配布するためのノベルティを10万円分作成して普通預金で支払ったと想定します。
経費として計上できる支出は以下の通りです。
- ノベルティの原価
- ノベルティのプリント費用
- 発注時の送料、または配布場所までの輸送費
借方 |
貸方 |
||
販売促進費 |
100,000円 |
普通預金 |
100,000円 |
かかった経費を借方に、支払いは貸方に記録しましょう。
広告宣伝費として処理する方法
宣伝を目的としたうちわを駅前で配布するため、7万円を現金で支払った場合を処理します。
経費として計上できる支出は以下の通りです。
- ノベルティの原価
- ノベルティのプリント費用
- 発注時の送料、または配布場所までの輸送費
借方 |
貸方 |
||
広告宣伝費 |
70,000円 |
現金 |
70,000円 |
かかった経費を借方に、支払いは貸方に記録しましょう。
接待交際費として処理する方法
お年賀としてノベルティを5万円分作り普通預金で支払った場合を想定します。
経費として計上できる支出は以下の通りです。
- ノベルティの原価
- ノベルティのプリント費用
- 発注時の送料、または配布する企業までの送料
借方 |
貸方 |
||
接待交際費 |
50,000円 |
普通預金 |
50,000円 |
かかった経費を借方に、支払いは貸方に記録しましょう。
ノベルティを経理処理する際の注意点
処理方法までわかったところで、処理する際の注意点を紹介します。
- ノベルティが余った場合
- 販売促進または広告宣伝のノベルティが接待交際に使われた場合
ノベルティを経理処理するにあたって、悩みとして挙げられやすい2点を解説します。
ノベルティが余った場合
決算時にノベルティが余っていた場合はどのように経理処理すればいいでしょうか。
余ったものの扱いは自由ではありますが、「貯蔵品」として扱うのが一般的です。
貯蔵品は、事業として販売している商品や製品、またはその原材料以外の物品で、決算までに使用されていないものを指します。
未使用のものは貯蔵品の勘定科目に入れることで、経費として計上でき、翌年もノベルティとして配布することができます。
貯蔵品として区分しない場合は、余った分を経費計上できない場合もあるので、節税のためにも貯蔵品の勘定科目で記録することがおすすめです。
販売促進または広告宣伝のノベルティが接待交際に使われた場合
シーン別の仕分け方の見出しでも少し触れましたが、販売促進または広告宣伝として作ったノベルティを贈答品として使用した場合は、その分を接待交際費として計上する必要があります。
接待交際費として記録した場合、上限を超えると原則損金にはならないのですが、だからといって販売促進費や広告宣伝費のままにしてしまうのは良くありません。
経費の計上は正しく行いましょう。
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まとめ:どの勘定科目に当てはまるか見極めが大切
ノベルティに当てはまる勘定科目は3つに分けられます。
- 販売促進費
- 広報宣伝費
- 接待交際費
ノベルティの使用用途やシーンに合わせて勘定科目を選定してください。
また、接待交際費は損金として算入できる上限が設けられています。
仕分けは慎重に行いましょう。
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