最終更新日: 2025年02月14日
ポロシャツとワイシャツの違いとは?デザインや生地だけじゃない
襟がついた半袖のニットのポロシャツは、Tシャツのようなラフなさでありながら、きちんとした印象を与えます。
デイリーアイテムとしてだけでなく、ビジネスシーンでも活躍していますね。
ワイシャツは、男性のビジネスウェアとして欠かせないもので、色や柄も豊富なだけでなく襟の形も違います。
今回はポロシャツとワイシャツの違いについて、歴史や素材、襟や柄など詳しくご紹介していきます。
ポロシャツとは
ポロシャツはメーカーによって細かな違いはありますが、基本としてはニット素材で作られた衿付きのシャツを指します。
半袖がメインですが、長袖もあるのでオールシーズン着回しできるアイテムです。
ニット織りで作られていますので、伸縮性があり通気性や肌触りもよく、素肌に着用もできます。
1920年代、イギリスの伝統球技「ポロ」のユニフォームとして誕生しました。
同時期、テニスウェアは長袖のゆったりとしたシャツで腕まくりをしながらのプレーが当たり前です。
当時の人気テニスプレーヤー「ルネ・ラコステ」は、ポロ競技で着用しているシャツをテニスウェアにすることを考案します。
当時のポロ競技で着用していたシャツは、ニット織りの丸襟でしたが、ラコステがテニス向けに現在の襟にデザインを変えたそうです。
テニスの試合で着られるようになると、こぞってスポーツ選手がポロシャツを着用するようになりテニスだけでなく、ゴルフなどでも利用されています。
ポロシャツの素材
一般的なポロシャツは「鹿の子織り」ですが、スムース生地や天竺織りなど様々な素材があり機能性も異なります。
鹿の子
凹凸のある表面が特徴的な編み方で、肌との接地面が少なくないため、涼感や通気性の高いポロシャツになります。
独特な織り方のため、無地生地にもニュアンスが生まれます。
表と裏は同じ見た目のため、耳まくれ(端から丸まる)しない生地であるのも特徴です。
横方向への伸縮性がないため型崩れしませんが、最近では混紡素材などを使った生地もあり伸縮性にはそこまで問題はありません。
ラルフローレンやフレッドペリー、ラコステなどのポロシャツブランドは、鹿の子織り素材がメインとなります。
天竺
綿や麻を表編み裏編みを組み合わせて織った生地で、伸縮性はありませんがほどよいフィット感が得られます。
Tシャツやスウェットやパーカー、ベッドシーツなど肌に直接触れる製品に多く使われています。
表面はなめらかで、裏地はサラッとしているのが特徴です。
スムース
スムースは、編み目が横方向に半分づつ重なり面を作っているので、表面の凹凸が少なく、引っ掛かりを感じにくい特性があります。
肌に直接あたる裏面も滑らかなタッチの組織のため、インナーにもよく使われています。
厚手で丈夫なのでベビー肌着でも見かけることも多いでしょう。
スムース生地のポロシャツは、大人よりベビーや子ども向けに多く、大人向けのポロシャツでは見かけることが少なくなりました。
ワイシャツとは
ワイシャツは、White Shirt(ホワイトシャツ)の発音からつけられたのではないかと考えられています。
東日本では「ワイシャツ」、西日本は「カッターシャツ」と呼び名も違います。
スポーツメーカーであるミズノが1918年(大正7年)に発売したシャツの商品名が「カッターシャツ」です。
今でも学生用シャツはカッターシャツ、社会人が着用するシャツをワイシャツと呼び分けるケースもあるようです。
ビジネス&スポーツで着用できるシャツ
ポロシャツと同じで、ビジネスだけでなくスポーツでも着用できるシャツとして販売されていました。
1918年(大正7年)当時のテニスウェアは、襟付きで長袖のシャツが基本のユニフォームでした。
これでは動きにくくいことから、海外で人気のポロシャツがウェアとして取り入れられたようです。
素材は綿だけでなく混紡など豊富で、ポロシャツよりもきちんとした印象を与えます。
ポロシャツとワイシャツの違いとは
ポロシャツとワイシャツの違いは、サイズ選びと生地にあります。
特殊な機械を使ったニット織りで、子どもから大人まで着用可能なサイズ展開のポロシャツとワイシャツではサイズ展開に大きな違いがあります。
ポロシャツはキッズサイズ(80〜160)と大人サイズ、S・M・Lサイズに分かれています。
特にワイシャツは首回りと裄丈を測り、自分にピッタリのサイズを選んで着用します。また、襟型が複数あるため好みやスーツに合わせて選ばなければなりません。
既製品を購入する場合には、店で首回りと裄丈を測ってもらい、自分の体にぴったりのサイズを購入しましょう。
ポロシャツはワンポイントのイメージがありませんか?
オリジナルデザインなら、フォントを使って、自分だけのオリジナルポロシャツを作成できます。
どんなワンポイントがいいのか迷ったら、こちらの記事を参考にしてみてください。
デザインの決め方や作り方を解説しています。
ワンポイントポロシャツを楽しく簡単に作ろう!デザインの決め方や作り方の方法を解説
ワイシャツは着用シーンに合わせて襟型を選ぶ
ワイシャツには複数の襟型があり、それぞれ着用に適したシーンがあります。
ここでは、襟型と着衣シーンについて解説します。
セミワイド
襟(えり)が100°前後に開いている、セミワイドは最もクラシックなスタイルでネクタイを美しく見せてくれます。
}羽根の開き角度はブランドによって異なりますが、80〜90年代にはレギュラーカラーに代わって定着しました。
あらゆるシーンで着られる、スタンダードな衿型です。
ワイドカラー
羽根の開き角度が120°以上の大きいものがワイドカラーです。
クラシックスタイルにぴったりの襟で、もっとも美しく男性を光らせます。
ネクタイのノットが大きくなるため、ビジネスシーンではステイタス性を感じさせます。フォーマルな席にぴったりで、ビジネスシーンでは上役クラスのスタイルに適しています。
ホリゾンタル
180°以上の鈍角になるもの、「カッタウェイ」はノータイでボタンを開けても羽根がきれいに決まるため、近年ではクールビズに多用されるようになりました。
ボタンダウン
襟の先を小さなボタンで留めるシャツをボタンダウンと呼びます。
ビジネスシーンでも着用できますが、基本的に冠婚葬祭などのフォーマルな席での着用はできません。
襟の開きが狭いため、ネクタイを結ぶと結び目が細長くなるため、ベストを組み合わせるトラディショナルスタイルにマッチします。
ポロシャツよりワイシャツのケアは大変?
カジュアルに着こなすポロシャツは、洗濯してシワができたり型崩れも味となりおしゃれに着こなせます。
反対に、ワイシャツは「アイロンがけ」「クリーニングが必要」など、扱いが難しいイメージがあるのではないでしょうか。
最近のワイシャツは、イージーケア仕様の商品が多く、クリーニングに出さなくても乾きが早いものが増えています。
ハンガーにかけてシワを伸ばしておけば、アイロンをかけたように仕上がる形状記憶シャツなどです。
}このようなワイシャツを選べば、クリーニングに出したりアイロンをかける必要もありません。
色は白かブルー系が合わせやすく、織り柄やストライプの入ったものもありますので、スーツの柄や好みで選ぶといいでしょう。
スーツの素材に合わせて、品質の高いシャツを選んでもいいでしょう。
ポロシャツはビジネスシーンでも着用できる
クールビズ用やカジュアルスタイルとしてポロシャツを着用できる企業も増えてきました。
ノーネクタイでも決まるワイシャツもありますが、きちんと感のある台襟付きのポロシャツならビジネスシーンでも着用可能です。
台襟は襟をシャキッと立たせるための土台で、これがあるとポロシャツもきちんと感が出ますが、ないものはカジュアル感が強いので注意が必要です。
シンプルなカラーを選ぶ
ポロシャツは、ワンポイントが入ったものやポケット付きなどデザインも様々です。
ビジネスシーンで着用するのであれば、主張の強くないシンプルなものを選びましょう。
基本は無地で白やサックス、ネイビーや黒です。
ジャケットを脱いだ時の印象も大切なため、ワンポイントは控えめなものをおすすめします。
ビジネスシャツと同様にジャストサイズ
ポロシャツはカジュアルスタイルでも、フィット感がある方がシルエットが美しいデザインです。
ビジネスシーンではワイシャツ同様、ジャストサイズを選びましょう。基本はタックインスタイルで、ベルトはややソフトなものをおすすめします。
ポロシャツにコーデするパンツ
ワイシャツはスーツの下に着用しますが、ポロシャツはジャケットとコーデします。
ラフになりすぎず、カジュアルスタイルにするのであればスラックスを、ラフに着こなすのであれば綿パンコーデがいいでしょう。
チノパンや細身で美しいデザインであれば、カーゴパンツもおすすめです。
職場の雰囲気や規則などもあるため、TPOをわきまえたコーデを楽しみましょう。
オリジナルポロシャツを作りたいけれど、ビジネスシーンで着用するものとプライベートではデザインも異なります。
どちらでも着用できるものを選ぶのか、ビジネス・プライベートで分けるべきか悩みますよね。
そんな時は、こちらの生地で素材の選び方からチャレンジしませんか?
ポロシャツならUP-Tにお任せください
ポロシャツはビジネスシーンだけでなく、企業のチームポロシャツとして制服としても人気のアイテムです。
飲食店などでもポロシャツを制服にしている店も多く、店名などがプリントされたポロシャツを見かけます。
会社で制服として社員のポロシャツを作りたい、既製品では他人と被ってしまうためオリジナルデザインを作りたいならUP-Tがおすすめです。
UP-Tでは汗に強いドライポロから、ポケット付きや消臭機能付きなど、豊富な型番を揃えています。
機能性や肌触りなどにこだわりたい人も満足できるポロシャツばかりですので、必ず欲しい商品が見つかります。
充実したデザインサポートで、オリジナルポロシャツ作成が初めてでも簡単に仕上げられます。
オリジナルポロシャツを検討しているならば、UP-Tに相談してみましょう。
まとめ:ポロシャツとワイシャツの違い
どちらもビジネスシーンで大活躍するアイテムですから、お気に入りを何枚も用意しておきましょう。
夏場は上着を脱いで仕事をする機会も多くなりますから、涼感機能が付いたビジネスシャツやドライポロシャツがおすすめです。
ポロシャツを着用する機会が少ない人も、ビジネススタイルに加えると着こなしが楽しくなるでしょう。
これから社会人になる人も、ポロシャツとワイシャツの違いを理解し、普段のビジネススタイルを楽しんでください。