最終更新日: 2024年12月18日
シルクスクリーンプリントの剥がし方はあるの?疑問を解決!
衣類にはデザインがプリントされていることが多いですが、デザインが微妙に好みでは無かったり、飽きてしまうこともありますよね。
そんなときに、「このプリントは剥がせるのかな」と疑問に感じたこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、プリントの王道とも言われているシルクスクリーンプリントは剥がせるのかどうかを解説していきます。
また、購入した衣類がシルクスクリーンプリントかどうかの見分け方や、剥がしやすいプリント方法も合わせて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもシルクスクリーンプリントとは?
そもそもシルクスクリーンプリントとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
まずは、シルクスクリーンプリントについて、以下の3点を見ていきましょう。
- シルクスクリーンプリントの仕組み
- 使われているインク
- メリットやデメリット
①シルクスクリーンプリントの仕組み
シルクスクリーンプリントの仕組みは、デザインをもとにした版を作り、その上にインクをのせていくというものです。
具体的な工程は、以下のようになっています。
- デザインデータをもとにして、木枠などにメッシュ生地を貼りつけ、印刷用の版を作成する
- 土台となる生地と版を台にセットし、一色ずつインクをのせていく
- 全ての色をのせ終えたら、インクの種類によるが、熱硬化か自然乾燥させる
- インクが乾いたら完成
インクをのせる際は、スキージと呼ばれる道具でインクを一色ずつ刷り落としています。
基本的にシルクスクリーンプリントは熟練の職人による手作業で行われていることが多いので、おどろきですよね。
②シルクスクリーンプリントに使われるインクの種類
シルクスクリーンプリントに使われているインクは、大きく分けると以下の2種類です。
- 油性インク
- 水性インク
油性インクは、プラスチゾルインクとも呼ばれており、塩化ビニルのプラスチックが主成分です。
一方、水性インクはゴム性の樹脂が主成分となっています。
いずれの場合も、印刷する際に使った版を掃除する際には専用の有機溶剤が必要とされており、強力なインクであるといえるでしょう。
インクは細かく見ていくと、「染み込みインク」「ラバーインク」など様々な種類があります。
気になる場合は、以下の記事でインクの種類を細かく解説しているのでチェックしてみてくださいね。
Tシャツのインクには種類がある!おすすめプリント方法を解説
③シルクスクリーンプリントのメリットとデメリット
シルクスクリーンプリントの最大のメリットは、発色が良く、耐久性が優れているということだといえるでしょう。
スポーツのユニフォームや作業着などにも用いられており、日数が経っても色あせもしにくく、洗濯に対する耐久性も高いです。
また、使われているインクには様々な種類があり、カラーバリエーションも豊富であることもメリットの1つではないでしょうか。
さらに、ラメや蛍光といった特殊な加工を可能としているのも、シルクスクリーンプリントならではの魅力ですね。
反対に、デメリットとしては素材との相性があるということです。
ポリエステル素材の生地の場合、経年劣化により生地の色がプリント部分に染み出してしまう可能性があります。
これは綿製品に比べてポリエステルが、色落ちや色移りへの強度が低いと言われているためでしょう。
シルクスクリーンプリントは自分で剥がせる?
シルクスクリーンプリントはプリントの王道ともいわれるほど、代表的な印刷方法です。
そのため、市販の衣類の多くはシルクスクリーンプリントであるといっても過言ではありません。
ですが、シルクスクリーンプリントは剝がせるのかどうか分からないですよね。
結論から言うと、シルクスクリーンプリントを自力できれいに剥がすことは難しいです。
その理由は、シルクスクリーンプリントの印刷方法にあります。
先ほどシルクスクリーンプリントの仕組みについて解説しましたが、シルクスクリーンプリントはデザインをプリントする際に、直接インクを生地にのせるというプリント方法です。
さらに、インク自体の耐久性も高いため、剥がすのは非常に困難だと言えるでしょう。
無理やりプリントを剥がそうとすれば、失敗してしまい、その服が着れなくなってしまうかもしれません。
そのため、もしシルクスクリーンプリントされた衣類のデザインを変えたいという場合は、リメイクがおすすめです。
剥がしたいデザインよりも大きなデザインをアイロンプリントで貼る方法は、手軽にできますし、失敗も少ないでしょう。
アイロンプリントをする方法以外にも、Tシャツをカットしてエコバッグやクッションカバーにするリメイク方法などもありますよ。
シルクスクリーンプリントを剥がすことは難しいですが、リメイクで生まれ変わらせて活用しましょう。
Tシャツにアイロンプリントする方法は、以下で紹介しています。
メリットやデメリットも紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
Tシャツにアイロンでプリント?メリットとデメリットをご紹介
ハサミでカットするだけのリメイク術や、ミシンを使う簡単なリメイク術などは以下で紹介しています。
Tシャツが生まれ変わる便利なリメイク術!いらないからって捨てないで!
剥がしやすいプリント方法は2種類
衣類にプリントする際、プリント方法は様々ですが、特に以下の4つの方法であることが多いです。
- シルクスクリーンプリント
- インクジェットプリント
- アイロンプリント
- 熱転写プリント
その中でも、自分で剥がしやすいとされているプリント方法は、アイロンプリントと熱転写プリントとされています。
その理由は、アイロンプリントと熱転写プリントはデザインをプリントしたシートを熱で貼り付けており、インクが生地に染み込んでいないためです。
一方、シルクスクリーンプリントだけでなく、直接インクを吹きかけるインクジェットプリントも自力できれいに剥がすことは難しいと言われています。
しかし、アイロンプリントも熱転写プリントも、時間が経つほどに剥がすのは難しくなるので注意が必要です。
アイロンプリントや熱転写プリントの剥がし方はこちらで紹介しています。
テープや中性洗剤など、家にあるもので剥がす方法などがあるので、気になる場合はチェックしてみてくださいね。
【方法から手順まで】Tシャツのアイロンプリントを剥がす驚きの方法8選!
剥がせるプリント方法かどうかの見分け方
プリントをきれいに剥がせるのは、アイロンプリントと熱転写プリントなので、プリント方法が分からない場合は、きちんと見分ける必要があります。
アイロンプリントかどうかを見分ける場合、デザインと生地の境目を触ってみましょう。
境目を触った際に引っかかるような感覚があれば、アイロンプリントだと考えて問題ありません。
熱転写プリントの場合は、見た目がパリパリとしていますよ。
また、アイロンプリントは時間が経った際にプリントにひび割れが起こることもあるので、「昔買った服のデザインがひび割れている」というケースもあります。
デザインと生地の境目に引っかかりがなければ、シルクスクリーンプリントだと考えてくださいね。
オリジナルアイテムなら自分好みに作れる!
「Tシャツの色は気に入っているけど、もう少し違ったデザインがいいなあ」「デザインが微妙に好きではない…」といった場合、プリントを剥がしたいと感じてしまいますよね。
そこでおすすめなのが、自分で作ってしまうという方法です。
オリジナルアイテムであれば、衣類本体の色や形、デザインまで自分好みに作成できるため、「プリントを剥がしたい!」というケースになりえません。
UP-Tであれば、オリジナルのTシャツやパーカーなど、様々なアイテムが市販と同等のクオリティで作れますよ。
オリジナルアイテムと聞くと価格が高いイメージがあるかもしれませんが、UP-Tではデザイン作成からオーダーまでワンストップで行えるシステムを導入しているため、高品質のアイテムを低価格でお届けしています。
また、1枚から作成可能な上に送料も無料なので、「まずはお試しで作ってみたい!」という場合にもおすすめです。
無料の簡単デザインツールがあるため、デザインをしたことがなくても安心してくださいね。
シルクスクリーンプリントのオリジナルアイテムを作成する場合、デザインデータに関する注意点がいくつかあります。
以下で詳しく説明しているので、デザインをデータ化する前にチェックしてみてくださいね。
シルクスクリーンプリントの入稿データやプリント上の注意点
まとめ:シルクスクリーンプリントを自力で剥がすのは難しい
今回はシルクスクリーンプリントは剥がせるのか、購入した衣類がシルクスクリーンプリントかどうかの見分け方や、剥がしやすいプリント方法について紹介しました。
耐久性の高さが魅力のシルクスクリーンプリントですが、その耐久性の高さゆえに、自分でプリントを剥がすのは難しいです。
そのため、シルクスクリーンプリントのデザインが気になる場合はリメイクがおすすめですよ。
「自分の好みにぴったりなデザインがほしい!」という場合は、オリジナルアイテムを作ってみましょう。
UP-TではTシャツやパーカー、バッグなど幅広いアイテムを取りそろえています。
サポート体制もばっちり整っているので、まずは気軽にご相談ください。