最終更新日: 2024年11月06日
ファスナー修理は自分でできる!自宅にあるものを使った症状別の対処法を紹介
ファスナーの開閉機能があるだけで、バッグやパーカー、財布、書類ファイルの使い勝手が便利になりますよね。
開閉に便利なファスナーですが、「よく壊れる」という印象があり、使用を避ける人も多いようです。
そこで今回は、ファスナーが壊れてしまったときの修理方法を紹介。
壊れ方に合わせた自宅で自分でできる対処法を、詳しく解説していきます。
ファスナーの修理を自分でした方が良い理由
ファスナーの修理は業者に依頼することで解決することができますが、自分で修理することで、かかるコストと時間を格段に抑えられるというメリットがあります。
業者への依頼は、修理屋を探す・店に直接出向く・依頼するなど、修理完了までにはさまざまな工程があり、どうしても時間がかかってしまいます。
特に初めての人は、一体いくらぐらい掛かるものなのか想像も付かず不安になってしまうのではないでしょうか。
「ファスナーは自分でも修理できるもの」と思っておくことで、急に壊れてしまったときでも慌てずに対応することができますよ。
<ファスナー修理の相場>
- スカート・ズボンなどの小さなファスナー:1,000円前後
- 財布やバッグのファスナー:1,000〜2,000円前後
※但し、全交換になるような修理の場合は数千円〜1万円前後
修理するに知っておきたいこと
ファスナーを自分で修理する場合まず知っておきたいのが、どんなパーツが使われているかです。
パーツの名前と役割を知っておくだけで、修理がスムーズになりますよ。
主なパーツは「スライダー」「エレメント」「テープ」「スライダー」の3つです。
●スライダー
ファスナーといえば一番に思い浮かぶ、開閉に欠かせない取っ手部分のことです。「柱」「胴体」「引手」というパーツで構成されており、このスライダーをつまんで上下させることでファスナーは開閉ができます。
●エレメント
「務歯(むし)」とも呼ばれる、開閉をするファスナーの金属部分全体です。テープに縫い付けられており、両サイドにギザギザの突起物が並びつなぎ合わさったり離れたりします。
●テープ
開閉をするファスナーの金属部分全体(エレメント)と洋服やバッグなどの生地をつなぐ部分です。一般的にポリエステルのような合成繊維や綿などの頑丈な素材が使われています。
ファスナーがよく壊れるのはなぜ?
そもそもなぜファスナーは頻繁に壊れてしまうのでしょうか?
その一番の理由は、ファスナーの使用頻度が高いから。
特に財布や資料ファイルなど、使用回数が多ければ多いほどアイテムほど、壊れてしまう可能性も増えてしまいます。
またファスナーの故障は、「スライダーの劣化」「エレメントの欠け」「スライダーが生地を噛んだ」「スライダーが外れた」など、その原因はさまざまです。
ファスナーの故障の原因を理解することで、早急の修理に繋がります。
壊れ方で異なる修理方法
既述のようにファスナーの故障にはさまざまな原因があり、その修理方法もさまざまです。
ここからは、壊れ方で異なる自分でできる修理方法を、状況別に詳しく解説していきます。
噛み合せが悪いとき
ファスナーは、生地がたるむなどして単に噛み合わせが悪くなっている場合があります。
これは修理が必要なほどではない不調なので、次のような方法で解決することができます。
- スライダーの位置を元に戻す
- 生地がたるんでいるなら真っ直ぐに整える
- 再度スライダーを引っ張り上げる
柔らかい生地を噛んだとき
ファスナーの故障で一番よくあるトラブルが、スライダーが生地を噛んでしまうことです。
この場合も大袈裟な修理は必要ありませんので、以下の2つの方法を試してみましょう。
- 生地をエレメントに密着させてゆっくり少しずつ引っ張る
- マイナスドライバーの先端をスライダーに差し込み軽く広げて生地を引っ張る
このとき、無理やりスライダーを動かしてしまうと、噛んでしまった生地を傷めてしまったり、スライダーを余計に破損させてしまう場合がありますので注意しましょう。
硬い生地を噛んだとき
ファスナーはあらゆるアイテムに使われているため、デニムなどの「硬い生地」を噛んでしまっている場合もあります。
その場合は、次の方法がおすすめです。
- スライダーやエレメントをドライヤーで軽く温めて柔らかくする
- マイナスドライバーの先端をスライダーに差し込み軽く広げて生地を引っ張る
スライダーを軽く広げるのは、薄くて平べったくある程度硬さがあるものであればOK。
マイナスドライバーが無い場合は、定規やアメピンなどで代用してみましょう。
また、ファスナーがプラスチック製の場合は耐久性が低いため、温めすぎや広げ過ぎ(力の入れ過ぎ)には注意してください。
ファスナーが固いとき
生地を噛んでいる様子がないのにスライダーが固くて動かない場合は、ホームセンターで販売されている「潤滑スプレー」を使ってスライダーの滑りを良くすることが必要です。
さらに、より手軽に急いで修理をしたい人は、以下のアイテムを潤滑油としてエレメントに塗り、少しずつスライダーを動かしてみましょう。
- 固形石鹸
- リップクリーム
- ワセリン
- ロウソク
- ミシン油
その際、量が多過ぎると油分が生地に染み込んでしまう可能性があるので、これらを歯ブラシでこするように塗り込むと効果的です。
また、色付きのリップクリームもシミになる可能性がありますので、無香料のものがおすすめ。
最後に潤滑剤として使用したものをしっかり拭き取るか、可能なアイテムなら洗濯をするようにしましょう。
スライダーが外れたとき
生地を噛んでしまったときやファスナーが固いとき、つい引っ張ってしまって起こるトラブルが、スライダーがエレメントから外れるという故障です。
単に外れてしまっただけなら、スライダーの隙間にエレメントを押し込んでみましょう。
そのままスライダーが動くようになれば修理完了です。
それでも元に戻らないときは以下の方法で修理してみてください。
<用意するもの:マイナスドライバー・ペンチ>
- スライダーの隙間部分をマイナスドライバーで少しずつ広げる
- 広げた隙間にエレメントを入れる
- エレメントを挟んだままペンチで少しずつ挟む
- スライダーが動くようなら修理完了
この方法は片側・両側が外れてしまった場合どちらにも有効。
ペンチで挟む際は、幅を狭めすぎないように少しずつ調整するのがポイントです。
もしやりすぎてしまいスライダーが動かない場合は、もう一度①の手順からやり直してみましょう。
ファスナーが閉まらないとき
パッと見た感じでは何も問題がないように見えるのに、なぜか「ファスナーが閉まらない(閉めても空いてしまう)」「ファスナーがX字状に開いてしまう」という場合があります。
この場合には以下の2つの原因で、噛み合せがうまく行っていない可能性が考えられます。
- 劣化でスライダーに隙間ができている
- 変形でエレメントが曲がっている
これらの故障にはペンチを使用して、スライダーを挟んでゆるみを修理しましょう。
スライダーを横から見たときに「コ」の字になっているかどうかが、修理完了の目安です。
それでも治らない場合には、さらにペンチで形を整えます。
また、外出先で手元にペンチがないときは、安全ピンで一時的に留めておくことで応急処置ができます。
ファスナーを自分で付け替える
修理しても修理しても壊れてしまうという場合には、思い切って自分でファスナーを付け替えるのもおすすめです。
付け替え修理には、以下の3つの方法があります。
●ミシンで付け替える
やや難易度が高い修理方法ですが、強度を上げる面でも一番確実な方法はミシン取り付けです。
取り付けの際は、ズレ防止のためにまち針や仕付け糸などを使用し必ず仮止めをして行います。
パーカーや布のバッグのように洗濯が可能なアイテムの修理には、ズレることが少ない水溶性両面粘着テープを使用するのがおすすめ。
洗濯すれば溶けてなくなってしまうので、両面テープが少しはみ出してしまっても気にならなくなるのが嬉しいポイントです。
●手縫いで付け替える
自宅にミシンがない、ミシンに自信がないという人は手縫いでファスナーを修理しましょう。
ミシン縫いに比べるとやや強度に心配が残るかもしれませんが、仮止めもしっかり行い丁寧に縫うことで、綺麗に仕上がります。
●手芸用ボンドで付け替える
ファスナーの付け替え修理で最も手軽にできるのが、手芸用ボンドを使った方法です。
ボンドを塗り広げ、あて布をしてアイロンを約10秒間押し当てるだけなので、手先に自信がない人でも安心です。
ただし、素材によっては接着できないものもありますので注意しましょう。
それぞれの部品は手芸用品店で購入できますし、修理キットも販売されています。
あまり身構えずに、気軽に挑戦してみてください。
まとめ:ファスナー修理はまずは自分でやってみよう
今回は、壊れ方によって異なる自分でできるファスナー修理の方法を紹介してきましたが、いかがでしたか?
引っ掛かったり動かなくなったりするとついイライラしてしまいがちですが、ファスナー修理は慌てずに原因を知ることが大切です。
またUP-Tでは、便利なファスナー付きのパーカーやポーチを、オリジナルデザインで作ることができます。
すでに何度も修理しているアイテムを使っている人は、この機会にぜひ自分だけのオリジナルグッズを作ってみませんか?
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