最終更新日: 2024年07月09日
【レザークラフトのすすめ】革のスマホケースを手作りしてみよう
市販のスマホケースの中には、合皮でつくられたものがあります。
丈夫で軽く、汚れに強いなどのメリットもありますが、数か月程度で傷んでしまったりと、革と比較すると長持ちしにくいデメリットがあります。
革は使い込むことで味のある風合いになります。
毎日使うスマホだからこそ、手にしっくり馴染む革のケースを選んでみましょう。
この記事では、スマホケースを手作りするメリットやその方法について詳しく解説しています。
レザークラフトとは
レザークラフトは革を使った、裁縫と日曜大工の中間的な作業です。
一般的には、扱いやすい牛革を用いますが、慣れてくれば豚、羊、山羊の革ほかも素材として使います。
初心者は、専門道具がなくても、100円ショップや、身近な道具で代用できるので興味があればどんどんチャレンジしましょう。
気に入った色や可愛い色を見つけたら、身近なスマホケースを手作りしてみようかなくらいの感覚でいいと思います。
革はどこで手に入れればいいの?
革と聞くとまだまだ「高級品」なイメージを持っている人もいますが、100円ショップに行けばサイズの小さなものは手に入ります。
手芸店・ハンドクラフト用品店、ホームランなどに行けば、品ぞろえが豊富で好きな色の革を手に入れられます。
まずは、自分が気に入った革のハギレを手に入れましょう。
手芸店などで手に入れられるハンドクラフト向けの革は、「クロムなめし」といって柔らかく経年変化しにくくなっています。
「革は長年使うと味が出る」と言われますが、これはタンニンなめし革の「栃木レザー」や「姫路レザー」「ヌメ革」などの高級品です。
漉きや磨きをかけずとも、十分に使えますし初心者でも扱いやすい革になっています。
スマホケースを手作りするために必要な道具
革のスマホケースを手作りする場合、以下の道具が必要となります。
- 革(2㎜程度のもの)
- スマホケース
- カッターナイフ
- デザインカッター
- カッターマット
- ハンマー
- ゴムマット
- レザークラフト用の針
- 縫い糸
- 目打ち(菱切り)
- 紙やすり
- 接着剤
- 洗濯ばさみ
必要な道具が分かったところで、どのような工程があるのかも見ていきましょう。
■革を裁断する
革を裁断するために「革包丁」という専用の道具があります。
本格的にクラフトワークを始めるのであれば、購入しても良いとは思いますがそうでない場合にはホームセンターで買えるカッターで十分です。
カメラ穴や細かい部分をカットするために、デザインカッターがあると便利でしょう。
合わせてカッターマットも100 円ショップで揃えておきます。
彫刻刀があると便利なので、カッターナイフと一緒に用意しておきましょう。
「クロムなめし革」は革漉きが必要ありませんが、そうでない場合にはカッターなどでも代用できます。
時間がかかるので専門道具は欲しいところですが、最初はクロムなめし革を使って手作りすることをおすすめします。
■穴あけから縫製
糸で縫って本格的な仕上がりにしたい場合には目打ちが必要になります。
レザーの目打ちは「菱切り」といって菱型の穴を開ける道具です。
ここまでこだわらないのであれば必要ありませんが、スマホケース以外にもチャレンジしたいのであれば菱切りだけは持っていてもいいでしょう。
これはホームセンターに行かなければならない可能性があります。
穴を開けるためのハンマーやゴムマット、接着剤は100均で揃えられます。
この他に、レザークラフト用の針と縫い糸、紙やすりも必要です。
こちらも100均で手に入るので、基本的な道具は100円ショップで探してみるといいでしょう。
革を使ってスマホケースを手作りしよう
では、革を使ったスマホケースを作っていきましょう。
「せっかく作るなら、凝ったデザインのものにしたい」と思うかもしれません。
しかし、最初からハードルをあげてしまうと、途中で作るのが面倒になるのでシンプルなデザインから作るのがおすすめです。
まずは、ホームセンターや手芸店で革を探し購入します。
厚さは2㎜程度のものが扱いやすいので、しっかりチェックして購入してください。
できれば、革は自分の目でみて触れて購入するのが一番です。
気に入った色の革が見つかったら、さっそくスマホケースの手作りを始めましょう。
以下の手順で、革のスマホケースを作っていきます。
図面作成
どんなスマホケースを手作りするのかイメージができたら、図面を作成します。
初めて作るのですからシンプルなデザインがおすすめですよ。
自分のスマホにマッチした無地のスマホケースをベースにして作っていきます。
100均のケースでもかまいませんので市販のケースを探しましょう。
ケースはソフトでもハードでも好きなもので構いません。
厚紙にスマホケースの型を取ったら、5mmほど余裕を持って全体図を描いていきます。
左右対称になるだけでなく、折りたたんだ時のマチも忘れずに図面に描いてください。
型紙
全体像を図面に引いたら、今度は型紙を作っていきます。
図面を参考にして、正確な型紙を作りましょう。
最初はトレーシングペーパーに描いてイメージしてみるといいかもしれません。
実際に、スマホを入れたらどんな雰囲気になるのかを掴みたいので折り曲げて、スマホに合わせてみましょう。
ここでサイズが合わない場合には、細かく修正していきます。
キチンとサイズがマッチしたら厚紙にトレースして、スマホケースをテープで貼り付け全体のバランスを最終チェックしましょう。
内ポケットなどを作る場合、ここで型紙を作ります。
ベルトは好みですが、初心者にはハードルが高いので折り畳みのシンプルデザインをおすすめします。
デザインの参考になるケースがあれば、それを見ながら作ってもいいでしょう。
革を裁断
作った型紙を革の裏側においたら、正確に印をつけていきます。
この寸法に合わせて、カッターナイフで裁断していきましょう。
ものさしなどがあれば、レザーを押さえながら裁断できます。
力を入れてカットするとよじれてしまうので、ゆっくりと焦らずに裁断しましょう。
ロータリーカッターであれば、比較的使いやすいかもしれません。
革のなめしを行う
手芸店で販売されているクロムなめし革は、そのまま利用できるものが多いのですが「なめし液」を使って革のざらつきを取っていきます。
革を長持ちさせるための下準備ですね。
なめしが必要なのか、そうでないかは販売店に聞けばわかります。
レザーにざらつきがある場合には、なめしは必要と覚えておくといいでしょう。
接着剤でケースを接着する
ポケット部分などを接着剤で貼り付けていきます。
接着剤はクラフト用を使うと革がしっかり貼りつきます。
穴あけと縫製
革の縫い付けのために、菱目打ちで穴をあけています。
裁縫で使う目打ちとは違い、菱目になって穴が開きそこに糸を通して縫い付けていきます。
革は二重縫いするので、通常よりも穴を大きくあける必要があります。
丈夫にするための方法なので、しっかりと穴を確認してください。
レザークラフト用の「ロウ引き糸」を使い二重縫いをしていきます。
縫い終わりは、かた結びをして、ボンドで固めましょう。
カメラの穴あけ、ベルトの加工
カメラ穴は型紙で印をつけた時に、ところをカッターで切り抜きます。
彫刻刀をつかうと簡単に穴が開けられます。
ベルトをつける場合は、ボタンタイプが簡単でおすすめです。
使うことを考えるとマグネットの方が楽なので、好みで選んでいいでしょう。
シンプルにベルトはつけずに開閉するタイプにしてしまうのも方法です。
やすりで磨く
カッターで裁断したがたつきを、やすりで削って綺麗にします。
コバ磨きといって、なめらかになるまで粗めのやすりで磨いたら、仕上げに細かいやすりをかけていきます。
最後はなめし材を使って仕上げると耐久性もアップし、仕上がりも美しくなります。
この段階で、ケースのカメラ穴がズレていないかを確認します。
ここまできたら、あとケースを接着して完成ですよ。
ケースにカバーを接着
レザーにスマホケースを接着します。
この時に、カメラ穴がキチンとした位置になるのか、革からケースがはみ出さないか注意しましょう。
接着剤が乾いたら完成!
スマホをケースに入れて、どんどん使ってくださいね。
革のスマホケースが作れるサービス4選
無地のハードケースに印刷をするサービスは多いのですが、革系のオリジナルスマホケースが作れるサービスはまだまだ数が少ないです。
革小物を専門に扱うショップでは、スマホケースのオーダーメイドを受けていますが、時間もかかりますし価格も高くなります。
革のスマホケースは高級感もありますし、使い込むほどに手に馴染んできますし、衝撃に強くスマホを守ってくれるメリットもあるので利用してみたくなりますね。
ここで紹介するのは、仕上がりが早くリーズナブルな価格で革のスマホケース作成ができる業者です。
比較検討し、自分のニーズにあったところを選びましょう。
オリジナルプリント.jp
写真やイラストをフルカラーで革のスマホケースにプリントするサービスを展開しています。
スマホからアップロードするだけで簡単なので、個性的なデザインを探している人におすすめです。
PUレザー(合皮)でUV硬化インクジェットプリントが使われています。
iPhoneがメインですが、androidケースも制作可能です。
コンパクト便(税込)、200円ネコポスは275円(税込)、その他は一律770円(税込)、沖縄県1,980円(税込)です。
当日13時までの注文で、最短当日発送となります。
スマホラボ
スマホラボではPUレザー(合皮)はもちろんですが、高級本革シープスキン(羊革)のスマホケースが作れます。
また、ベルト付きベルトなしデザインが選べるので、好みに合わせて選べるのも嬉しい点。
デザインテンプレートには、トレンドのデザインも豊富に揃っていますので写真と組み合わせて楽しめます。
送料は全国一律170円(税込187円)、 3,500円(税込3,850円)以上で送料無料となっています。
1個からで注文可能で、平日営業日午前9時までに注文すれば、3営業日(※一部商品を除く)で発送できます。
デザインケース
革のスマホケースは、機種が限られることも多いのですが、デザインケースではiPhone・android共に全機種が揃っています。
自分の機種は革のスマホケースに対応していなかったと諦めていた人もここなら安心です。
iPhone専用・android専用、汎用タイプの3種類から選べ、iPhone専用・汎用タイプのみストラップ穴があります。
1回の注文につき送料250円(税込)5,000円以上の場合は送料無料です。入金後、1週間程度で到着します。
UP-T
手帳型ベルト付き・ベルトなし、スライド型や高級仕様まで、幅広いラインナップで展開しています。
ワンランクワンランク上のプリントが有名で、仕上がりが美しく満足度が高いのが特徴です。
単価もリーズナブルで、デザインツールが見やすく使いやすいので、写真やイラストをアップロードして作る人もスタンプを利用する場合も、イメージしやすくなっています。
1個から作れて「送料込み」の価格なのでわかりやすく注文もしやすいです。
発送も早く、オリジナルショップ開設も無料。
自分が作成したデザインのスマホケースを、そのまま出品することもできますよ。
UP-TではTシャツだけでなくスマホケースなどさまざまあアイテムを、独自ショップやBASEと連携して販売することが可能です。
以下のコラムではUP-Tで販売する方法について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【在庫の心配なし】オリジナルTシャツの作成・販売はUp-T!
まとめ
今回は、革を使ったスマホケースを手作りする方法をご紹介しました。
難しそうに感じる革を使ったクラフトワークですが、手芸店やホームセンターで革は簡単に手に入れられますし、コツさえ掴んでしまえば楽しみながら手作りすることができます。
多少時間はかかりますが、自分が気に入った色の革と出会えたら、是非ともチャレンジしてみてください。
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