Tシャツ 2019年07月07日

オリジナルTシャツ作成に関わる著作権・肖像権などを学ぼう

オリジナルTシャツの作成時に、気を付けるべきポイントの1つに「著作権(ちょさくけん)」があります。お気に入りのデザインを真似したい気持ちは分かりますが、デザインには著作権があることを忘れないでください。

そこで今回は、オリジナルTシャツ作成に関わる著作権・肖像権(しょうぞうけん)・商標権(しょうひょうけん)について、お話をしていきます。

▼目次
・オリジナルTシャツ作成で気をつけるべき著作権・肖像権・商標権
・著作権侵害と罰則について
・Up-Tでは著作権侵害が疑われる場合は作成できません
・オリジナルデザインでTシャツ作りを楽しもう!

オリジナルTシャツ作成で気をつけるべき著作権・肖像権・商標権

オリジナルTシャツ作成時に気をつけて欲しいのが、著作権・肖像権・商標権です。「販売しないで個人的に使うのだから、ちょっとくらい真似してもいいだろう」と安易に考えてはいけません。オリジナルTシャツを楽しく着こなしたいのなら、きちんとルールを守りましょう。

ここで、著作権・肖像権・商標権について詳しくご説明していきますね。

オリジナルTシャツの著作権とは

法律で定められた知的財産権の1つである著作権は、簡単に言えば「著作物を保護する権利」のことです。そして、著作物とは一般的に「文芸・美術・学術の範囲内で、人の気持ちや考え方を表現した創作物のこと」を指します。これはオリジナルTシャツで言えば、他者が作ったロゴやイラストなどが該当します。

つまり、オリジナルTシャル制作に関わる範囲で要約すると、「世の中に存在しているロゴやイラストを用いて、オリジナルTシャツを作ってはいけない」ということです。また、一部だけ改変した、いわゆる「パロディ」も、著作権侵害に該当するケースがあるので注意が必要です。

オリジナルTシャツの肖像権とは

こちらも知的財産権の一種である「肖像権」。肖像権とは、スマートフォンやカメラなどで無断で写真や動画を撮られたり、撮影された写真を無断で公開されるなどをされない権利です。

オリジナルTシャル制作においては、例えば写真をプリントしたいと思った時に、もしも人物が写り込んでいるなら注意が必要です。必ず承諾を得るなどの手続きを踏まないと、肖像権の侵害を指摘されてしまう可能性があるので注意しましょう。

オリジナルTシャツの商標権とは

オリジナルTシャツを作成するときには、商標権についても確認しましょう。なお商標権とは、自社商品を他社と区別するために会社名・商品・文字・イラスト・カラー・図形などを独占的に使用できる権利のことです。会社名や商品名、またそれを利用する商品やサービスとセットで認められています。

著作権と似たような話になりますが、これら商標権のあるものは、例えオリジナルTシャツでも一切使用することはできないので、注意が必要です。

以上が、オリジナルTシャツの作成時に気にすべき、著作権・肖像権・商標権についてでした。それぞれの権利について理解しておくことで、オリジナルTシャツをスムーズに作成することができます。是非、念頭に置いておきましょう。

オリジナルTシャツに関わる著作権侵害と罰則について

世の中にはさまざまな作品が溢れており、一つ一つに著作権があります。「これくらいいいでしょう?」ということはなく、販売目的ではない場合も、きちんと気を付けなければなりません。

オリジナルTシャツ作成の著作権侵害例

例えば、ブランドロゴ・キャラクター・アニメ・イラストなどを勝手に使って、自分でオリジナルTシャツを作った場合は、その行為は著作権侵害に当たります。著作権のある著作物は、著作権者の許諾を得なければ使用できません。

オリジナルTシャツ作成で万が一著作権侵害を犯した場合

オリジナルTシャツ作成で著作権侵害を起こした場合、法律的に罰せられる可能性があります。著作権侵害をされた人は、侵害した人に対して民事上の請求を行えるからです。

なお、民事上の請求は以下の通りです。

●損害賠償の請求
●侵害行為の差止請求
●名誉回復などの措置の請求
●不当利得の返還請求   など

さらに、罰則についても、確認していきましょう。著作権、出版権、著作隣接権の侵害における罰則は、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金となります。

「販売するわけではないし、問題ないだろう」と自己判断したオリジナルTシャツが著作権侵害となり、このような罰則を受けるのは十分に考えられるのです。

それに加えて、実演家人格権や著作者人格権の侵害に関しては、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金となっています。個人の場合でも金額は相当なものですが、法人が著作者人格権を除く著作権などを侵害した場合は、3億円以下の罰金が発生するのです。

ちなみに「懲役刑」と「罰金刑」は併科できるので、オリジナルTシャツにおける著作権侵害は決して軽い罪ではないことが分かりますね。ですから、オリジナルTシャツ作成時には、著作権の侵害に関して十分な配慮が求められるのです。

Up-Tでは販売目的の場合は著作権侵害が疑われる場合は作成できません

Up-Tでは著作権侵害が疑われる場合は、オリジナルTシャツを作成できません。基本的にはデザインツールを使って、誰でも簡単にオリジナルTシャツを作ることができますが、キャラクターやブランドロゴなどをそのまま使用することはもちろんNGですし、パロディTシャツも基本的には作成をご遠慮頂いております。

また、お客様の気付かないうちに著作権侵害が起きないように、Up-Tではデザイン入稿後に検査を実施しています。販売目的と推定されるお客様で万が一著作権侵害が疑われる場合は、メールでその旨をご案内し、修正対応をお願いしています。また基本的に利用規約にある通り、お客様側の責任となっておりますので、ご注意ください。

オリジナルデザインでTシャツ作りを楽しもう!

今回はオリジナルTシャツ作りをする際に注意するべき、著作権・肖像権・商標権についてお話をしました。どんなにお気に入りのデザインでも、基本的にはそのまま使ったり、真似したりすることは法律で禁止されています。十分に注意しましょう。

ちなみに、Up-Tでは特に私的利用ではない販売目的でのTシャツ作成で著作権侵害が疑われる場合はオリジナルTシャルの作成できません。きちんとルールを守って、オリジナルTシャツ作りを楽しみましょう。

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