赤い部屋・アンリ・マチス
画面の殆どを占める鮮やかな赤。これほどの赤を用いているのに過剰を感じさせない。
テーブルと壁とを同じ赤で繋げ、同じ青のアラベスク模様と花瓶で同一感を表わしているところも、二次元の空間における色彩、そして装飾性を第一義に考えるマチスらしい作品です。
ここでもマチスが良く用いる補色が効果的に用いられています。テーブルと壁の赤に対する窓から見える緑、青い模様に対する果物の黄色。また盛り付けされた果物と、テーブルに置かれた果物の配置、その色合い。何気なく置かれているようで、綿密な計算に基づいていることが見て取れます。さらに過剰な色彩を抑えるかのような、窓の外の白っぽい木と、室内の女性の洋服の黒と白。
マチスが病気入院中、グービの『絵画論』を読んだことがきっかけで、絵画に興味を持ち、法律家転じて画家としての道を歩むことになったのは1890年、21歳の時の事。その後、パリに出て、エコール・デ・ボザール(官立美術学校)に入学します。その時の教師がギュスターブ・モローでした。
「色彩を考え、それについての想像力をもたねばならぬ。もし想像力を欠くなら、美しい色彩をだすことは決してできない。想像力を持って、自然を描写しなくてはいけない。色彩は考えられ、夢みられ、想像されねばならない。」
ルオーやマルケの師でもあるモローが熱心に語った、色彩への想像力。アカデミーになかなか受け入られなかったドラクロワから継承したこの言葉は、まさにフランス近代絵画の核心的色彩観を集約しているといえるでしょう。モローはまた過去の巨匠たちから学ぶこと、デッサンすることの重要性も説いています。そんなモローとの出会いはマチスが絵画に対峙するうえで、決定的な要因であったのかもしれません。
マチスも「デッサンは『精神』であり、その精神を耕すことにより、色彩を精神の小径に導くことが出来る」と述べています。そのためには長い修行が必要なことは言うまでもありません。一見色彩だけが目に付くマチスの絵画ですが、その色彩に辿り着くまでには、長い長いデッサンとの格闘が隠されているのです。しかしマチスはその苦心、苦労を決して表には出しませんでした。むしろそのようなことを誰一人考えないように、「作品が春の軽やかさと歓びを持つように願ってきた」と後の手紙で語っています。
Profile
190g/m2 17/- 天竺
杢グレー : 綿80%、ポリエステル20%
その他 : 綿100%
※ ホワイトのみ綿糸縫製
CMYKで印刷され、耐熱性・耐水性・耐光性に優れていることから、色褪せしにくく、水に濡れて滲むこともありません。
水性顔料インクを専用フィルムにプリントし、熱プレスをかけて転写させる方法です
単位:cm | 120 | 130 | 140 | 150 | 160 | WM | WL | S | M | L | XL | XXL | XXXL |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
身丈 | 48 | 52 | 56 | 60 | 63 | 61 | 64 | 66 | 70 | 74 | 78 | 82 | 84 |
身巾 | 35 | 37 | 40 | 43 | 46 | 43 | 46 | 49 | 52 | 55 | 58 | 61 | 64 |
肩巾 | 31 | 33 | 35 | 38 | 41 | 36 | 38 | 44 | 47 | 50 | 53 | 56 | 59 |
袖丈 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 16 | 17 | 19 | 20 | 22 | 24 | 26 | 26 |
身長 | 118 | 130 | 140 | 150 | 161 | 157 | 165 | 163 | 170 | 179 | 181 | 183 | 186 |
※サイズは商品の実寸を平置きで計測しております。
繊維製品ですので2cm前後の誤差が出る場合があります。
Up-T公式アカウントの他の商品
定番Tシャツのレビュー
大きいサイズが嬉しい
綺麗な仕上がりで、嬉しかったです!
イメージ通り!
プレゼント