説教のあとの幻影・ポール・ゴーギャン
印象派的表現を捨て、総合主義(サンテティスム)的表現を宣言した、エミール・ベルナールの『草地のブルターニュの女たち』と共に、同主義を確立させた最初の作品として名高い、ポール・ゴーギャン随一の傑作『説教のあとの幻影、ヤコブと天使の闘い』。1888年2月から10月までを指す第二次ブルターニュ滞在期に制作された本作に描かれるのは、旧約聖書 創世記第32章 23-31節に記される、イスラエルの民の祖アブラハムの孫ヤコブが兄エサウと和解するため、妻ラケルと羊を連れ兄エサウに会いに行く途中、ペヌエルの地で神(天使)と一晩中格闘をおこなうことになり、激闘の末、最後にヤコブが勝利すると、父なる神から「今後、お前はイスラエル(神の勝者、神の護る人の意)と名乗れ」と祝福を受けた場面≪天使とヤコブの戦い(イスラエルの命名)≫を、フランスの最西端に突き出た半島(ブルターニュ地方)で開かれるパルドン祭で幻視する信仰厚き同地の女たちである。本作の数ヶ月前にエミール・ベルナールが制作した『草地のブルターニュの女たち』を見て、その実験的で革新的な表現手法≪クロワゾニスム(対象の質感、立体感、固有色などを否定し、輪郭線で囲んだ平坦な色面によって対象を構成する方法)≫に強く影響を受け、多大に刺激されたゴーギャンは、ブルターニュ地方のパルドン祭に画題を得て本作を制作した。クロワゾニスムという表現手法を用いることによって「自然を模倣(写実的表現を)せず、己の内に感じるまま、ある種の抽象性を以って描く」という画家の絵画表現の本質が具現化された本作の、幻影として投影された天使とヤコブの戦いの姿態は、ロマン主義の大画家ウジェーヌ・ドラクロワの『ヤコブと天使の戦い(部分)』や、葛飾北斎の『北斎漫画の力士図』との関連性が指摘されている。本作では空間は奥行きや遠近感を完全に消失し、明確な輪郭線に囲まれた、女たちや格闘する天使とヤコブ、樹木などの対象は、色面によって平面化・単純化されており、伝統的な表現手法や印象派的手法では辿り着けないほど表現対象として純化されている。特に画面手前で祈りを捧げる女たちの高い信仰心を感じさせる穏やかな表情の純朴性・純真性は、染み入るかのような深い感銘を観る者へと与える。また日本の浮世絵からの影響を感じさせる、画面内へ唐突に配された一本の樹木の奇抜な配置や、強烈な色彩表現も本作の特筆すべき点のひとつである。さらに本作と草地のブルターニュの女たちとの色彩的対比(赤色と黄緑色)も注目に値する。なお本作はニソンの教区司祭に献上されるものの、斬新な表現を認めず伝統を重んじる保守的な司祭から受け取りを拒絶されている。
Profile
190g/m2 17/- 天竺
杢グレー : 綿80%、ポリエステル20%
その他 : 綿100%
※ ホワイトのみ綿糸縫製
CMYKで印刷され、耐熱性・耐水性・耐光性に優れていることから、色褪せしにくく、水に濡れて滲むこともありません。
水性顔料インクを専用フィルムにプリントし、熱プレスをかけて転写させる方法です
単位:cm | 120 | 130 | 140 | 150 | 160 | WM | WL | S | M | L | XL | XXL | XXXL |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
身丈 | 48 | 52 | 56 | 60 | 63 | 61 | 64 | 66 | 70 | 74 | 78 | 82 | 84 |
身巾 | 35 | 37 | 40 | 43 | 46 | 43 | 46 | 49 | 52 | 55 | 58 | 61 | 64 |
肩巾 | 31 | 33 | 35 | 38 | 41 | 36 | 38 | 44 | 47 | 50 | 53 | 56 | 59 |
袖丈 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 16 | 17 | 19 | 20 | 22 | 24 | 26 | 26 |
身長 | 118 | 130 | 140 | 150 | 161 | 157 | 165 | 163 | 170 | 179 | 181 | 183 | 186 |
※サイズは商品の実寸を平置きで計測しております。
繊維製品ですので2cm前後の誤差が出る場合があります。
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